たりないお金―20代、30代のための人生設計入門

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478009147

感想・レビュー・書評

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  • 情報は若干古いが、
    学資保険は入らない
    貯蓄型保険は避ける
    インデックス投信の積み立てを地道に続ける
    というのは、時代が変わっても変わらないことが分かる。

  • 読みやすい。内容はいたってシンプル。出るお金の中でムダはは減らしましょう。貯めたお金を長期的に増やしましょう。大学出てすぐとかに読むといいかも。

  • 前半は人生における大きな支出として、住宅、車、保険、教育費のだいたいの値段と、それらを抑えるヒントが書かれています。後半は浮いたお金を運用で増やしましょうという内容。後半は同じ著者の運用の本を薄くした感じ。
    個人的には生命保険をどれくらいにすればいいか知りたくて読みましたが、それを判断するにはもう少し保険に特化した本を読んだほうがよさそう。

  • どうにかうまくやる方法があるはず、という前提がありそう。なにか、時代で、どうやってもうまくいかないが何とか暮らしていく、みたいのに対抗しようとしているのだろうか

  • p22
    知るぽと 金融広報中央委員会「生活設計診断"ミニ"」
    https://www.saveinfo.or.jp/tool/sindan/
    YOMIURI ONLINE「ライフプランシュミレーション」
    http://fpweb.netpath.ne.jp/atmoney/simulation/

    p32
    人生の5大支出の平均を見てみる
    ①住宅 約5600万円
    ②車 2000万円~4500万円
    ③保険 約1500万円
    ④教育費 1人あたり800万円~2000万円
    ⑤老後資金 約3000万円

    保険は生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」
    教育費は高等学校までは文部科学省「平成18年度子どもの学習費調査」、
    国立大学教育費は文部科学省調査「平成20年度国立大学の授業料、入学料及び検定料の調査結果より標準額を使用。
    私立大学は文部科学省「平成19年度私立大学入学者に係る初年度納付金平均額の調査について」

    p35
    ①住宅 ⇒ 賃貸を選択肢に入れる
    ②車 ⇒ 都市部の人は所有しない(地方の人はコスト削減を!)
    ③保険 ⇒ なるべく入らない
    ④教育費 ⇒ どこまで出すか検討。子どもが借りることも選択肢に
    ⑤老後資金 ⇒ 公的年金で足りない分を"自分で"準備する

    p40 住宅は購入しなくてもいい!
    1つ目は、ご存知の通り、昔と違ってサラリーマンの支払い能力が安定しなくなってしまったためです。
    2つ目の問題は、資産形成の機会を奪われることです。
    そして3つ目は、人生の段階に応じて「家」に求めるものが変わってくるということ。

    p43
    せいぜい10年(長くとも20年)でローンを完済できる、無理のない返済額であるというのが大前提です。住宅ローンの返済期間は最長35年というのが一般的ですが、なかには最長50年のローンを組める金融機関もあります。09年6月からは住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)でも最長50年返済(固定金利)の住宅ローンの取り扱いをはじめました。

    p52
    十分な預金がある人以外は、結婚して子どもができたら、夫(や妻)が亡くなったときに死亡保険金が受け取れる保険に加入しましょう。その場合、多くの人におすすめなのは「逓減定期保険」というタイプです。

    原則として、死亡保障が必要なのは末子の教育費がかかるまで、その後は不要です。

    商品によって保証額が減り始める時期や毎年の減少率などが異なるので、子どもの年齢や自分の年齢を考慮して選ぶといいでしょう。

    p55
    逓減定期保険と同様、段階的に保障額が下がっていく保険に「収入保障保険」があります。前述の逓減定期保険は、万一の時に保険金を一括で受け取りますが、収入保障保険は保険金を月ごと(もしくは年ごと)に分割して受け取る商品です。一括で受け取らない分、逓減定期より保険料が割安で、SBIアクサ、アフラックといった保険会社が扱っています。ただし、収入保障保険は受け取る保険金が雑所得扱いになるため一括で受け取るのに比べて税制上不利になるのが一般的です。

    p58
    入院日数の平均は約37.5日と年々縮小傾向にあり、約80%の人が1ヶ月以内の入院で済みます。

    お金がある程度貯まったら解約することを前提として加入するなら、保険料の支払い期間が何歳までというふうに区切ってあるものよりも、保険料を一生払い続ける「終身払い」のタイプがおすすめです。
    なぜなら、一生払うことを前提に設定されているため、若いうちは月々の保険料が安くなるからです。

    p63
    準備したい教育費の目安
    すべて国公立コース 813万4377円
    大学(文科系学部)から私立コース 947万8663円
    大学(理学系学部)から私立コース 1077万1344円
    高校から私立コース 1104万8344円
    中学校から私立コース 1343万4550円
    小学校から私立コース 1967万1807円
    すべて私立コース 2055万3302円

    p128 学資保険に入ってはいけない!
    支払った保険料の総額よりも、受け取る満期金のほうが少ない"元本割れ"の商品が多いからです。
    「逓減定期保険」で死亡保障を確保し、教育資金は自動積立定期保険で積み立てるか、少しリスクをとって定期保険と投資信託を積み立てるとよいでしょう。

    p134
    公営住宅のひとつに、行政独立法人都市再生機構が運営するUR賃貸住宅(旧公団住宅のこと)があります。同じ地域の民間の賃貸マンショに比べると家賃は安めに設定されていて、礼金や仲介手数料、更新料がかからない点がメリットです。保証人をつける必要もありません。このように条件がよいとされるUR賃貸住宅ですが、「抽選に当たらないと入れないし…」という具合に諦めている人も多いようです。けれど、実はUR賃貸住宅の場合、抽選ではなく先着順になっています。具体的には、部屋に空きが出たら、営業所に行って仮予約すると(1週間の猶予とともに)契約する権利が与えられるという"早いもの勝ち"というしくみになっているのです。ということは、頻繁に問い合わせをしてよい空きがでるのを待って、すぐに申込みをすれば、入居できる可能性が高いということです。最寄りの営業センターに行って、希望する地域や部屋の条件を伝えておくと連絡をくれますが、自分で"まめに"電話で問い合わせをすると確実でしょう。

  • 将来投資信託をしなね、みたいな本。

  • ちょっとした気まぐれで、普段まったく考えないお金のことなどを考えてみようと思い、借りた。
    ところどころよくわからないところもあったが、よーく考えよーお金は大事だよーってことかと思った。

    自分で働くようになってからお金大切さを少しは知ったつもりだけど、歳を取るにつれてもっと重くのしかかってくるかと思うと憂鬱。

  • 今の20代、30代は親世代と同じような生活をしていては老後資金が足りなくなる、というところから投資信託による資産運用を説明している本。
    削るべき費用から買ってはいけない金融商品まで丁寧に書かれているのでとてもわかりやすく、人生設計・資産運用の入門書になる。
    投資信託を薦め、大まかな説明も書かれていますが投資信託に踏み込んだ本ではないので、読み終わった後、投資信託について調べたくなった。

  • 20110515Sun
    ■足りないお金
    □竹川美奈子
    1.お金はどこに消えた?
    2.人生の5大費用を見直してみる
    3.浮いたお金は運用で増やす
    4.「働くお金」はこんなに育つ
    5.厳しい時代を生き抜くためのお金の常識17
    2.人生の5大費用を見直してみる
     ・人生の5大支出要素
      1.住宅 6000万円
      2.車  2000〜5000万円
      3.保険 1500万円
      4.教育費2000万円/一人
      5.老後 3000万円

     ●親世代の多くの人は、5大支出をそれほど苦労することなく 
      クリアすることができました。それは、「人口増」「経済成長」
      という後押しがあったからです。

     ●浮いたお金を投資にまわす!
     

     ●対策
      1.対策:住宅は購入しない(賃貸でおk)
       住宅ローンを組んで家を買う⇔借金をして巨額の金融商品を買う
       資産形成の機会を奪われてしまう
       家に求めるものが変わっていく
      2.都市部では車を持たない(レンタカー・カーえシェアでおk)
      3.保険にはなるべく入らない
       子供ができたら死亡保険には入る(低減定期保険!定期×)
       医療保険は預金があれば必要ない
      4.教育費は計画的に準備する
       奨学金を活用する
      5.基礎生活費をスリム化する!★
       給料が上がった分は投資にまわす

    3.浮いたお金は運用で増やす
     ・投資の前に半年分の生活費を貯める(セーフティネットを整える)
     ・自動積立で貯蓄・運用する
     ●浮いたお金・・・1.貯蓄
              2.投資
              3.自己投資
     ●ステップ
      ①株式や債券に分散投資をする投資信託を使う
      ②世界全体に丸ごと投資をする
      ③毎月コツコツ積み立てていく
     ・日本と外国の株式や債権を一緒に持つと安定
      →値動きが異なるものを組み合わせることが、安定的な
       運用を行うコツである(国際分散投資)
     ●お勧め
      セゾン・バンカード・グローバルバランスファンド
     ●見分け方
      手数料:購入額の3%、毎年購入額の1〜2%のものは×
      購入可能なもの:インデックスファンドを組み合わせた手数料の安い   
              商品のみ。
     ●他
      STAMインデックスシリーズを組み合わせてもおk
      →ネット証券で購入できるのが良い
      →カブドットコムが積立には向いている

     ・インデックスファンドとアクティブファンドって?
      1.インデックスファンド:代表的な指数(インデックス)に連動した
                   運用成績を目指す投資信託
      2.アクティブファンド:マクロ経済分析、個別企業を研究、分析して
                  銘柄選択をする投資信託
    5.厳しい時代を生き抜くためのお金の常識17
     ①民間の年金は入ってはいけない(変額年金保険などは特にお勧めできない)
     ②学資保険には入ってはいけない(元本割れが多い) 
     ③借金はだめ。リボ払いは厳禁
     ④若い時こそ貯め時!
     ⑤お金が貯まらないと結婚できないは嘘?(結婚→貯まる)
     ⑥家賃保護の自治体もある
     ⑦公営住宅がよい(UR賃貸住宅お勧め!)
     ⑧自分にご褒美はほどほどに
     ⑨国民年金には障害・遺族年金の機能がある
     ⑩年金、払えない人は待ってもらえる
     ⑪遺族年金は意外と手厚い
     ⑫毎月分配型の投資信託は買ってはいけない
     ⑬保有コストは確実にマイナスリターン
     ⑭社債は買ってはならない
     ⑮投機ではなく、投資をしよう!
      投資:経済と社会の発展にお金を投じていく行為
      投機:価格の値動きに賭ける行為
     ⑯自社株は買ってはだめ(リスク分散のため)
     ⑰得なことをわざわざ教えてくれる人はいない
      →窓口で大々的に宣伝:売り手有利の金融商品であることが多い

  • 貯蓄は大事というか増やしていきましょうっていう話です。

著者プロフィール

LIFE MAP 合同会社 代表/ファイナンシャル・ジャーナリスト
出版社や新聞社勤務などを経て独立。2000年にFP資格を取得。取材執筆活動を行うほか、投資信託や確定拠出年金(企業型DCやiDeCo)、マネープランセミナーの講師などを務める。「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ(東京)」共同幹事などを務め、資産形成・投資の裾野を広げる活動に取り組んでいる。2022年8月~金融庁 金融審議会「顧客本位タスクフォース」委員。主な著書に『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』(日本経済新聞出版)、『改訂版一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』(以上、ダイヤモンド社)、『臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話』(プレジデント社)などがある。

「2023年 『大改正でどう変わる? 新NISA 徹底活用術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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