|新訳|科学的管理法

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制作 : 有賀 裕子 
  • ダイヤモンド社 (2009年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478009833

|新訳|科学的管理法の感想・レビュー・書評

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  • マネジメント、改善活動の原点とも言える一冊。IE的な行動観察、動作分析をベースとした改善活動、マネジメント手法について興味深く、学ぶべき点が多い。組織のリーダーやマネジャーは、一度は目を通されることをオススメします。

  •  著名なテイラーの科学的管理の古典である。教科書的には必ず名前が出てくるが、けっこう短いので一度古典にあたるのもよいかと読んでみた。意外に読みやすく翻訳されている。何とこれが書かれたのは第一次大戦以前で、日本ではまだ明治末期とのことだが、すべてが古いとは感じられなかった。
     一般的なテイラーの科学的管理のイメージはストップウォッチを持っていかに効率的な動作をすべきかの研究という側面に偏っていたが、実際に読んでみるとほかの面もかなり強調されていることが印象的だった。
     特に現代的にいえばチェンジマネジメントに相当するような点である。「自主性とインセンティブを柱としたマネジメント」においては、マネジャーは働き手の経験に任せて丸投げであったのに対し、科学的管理法ではマネジャーと最前線の働き手が役割分担を行う。マネジャーは科学的な観点から人材の採用、訓練、指導を行うし、各人の具体的な作業計画も作成実行することが求められる。だから表面的に手法を導入しても駄目で、マネジャーと働き手がともに考え方を改める必要があり、そのためにはかなりの長丁場で組織変革していく必要があるとのこと。
     またその他印象的なのは、いかに人に向き合っていくかが強調されている。まず人材の選別をすることが重要視されていること。また労使がWin Winとなるような賃金設定をしつつ、マネジャーも働き手に対して特別に気遣いをすることが大事とされている。手法の導入だけで会社の利益ばかり優先されていたりすると、すぐにストライキなど起こされるリスクについて口をすっぱく注意している。

  • 製造業の現場に近代化をもたらし、マネジメントの概念を確立した、フレデリック・テイラー。“マネジメントの父”と言われる氏の代表的な著作である本書は、1911年に発表され、経営学の名著として世紀を超えて読み継がれている「科学的管理法」が、新訳で新たに登場。マネジメントにかかわるビジネスパーソンにとって、今なお参考となる点が多い1冊である。

    第1章 科学的管理法とは何か
    第2章 科学的管理法の原則(「科学的管理法」以前における最善の手法

  • マネジメントには、研究であろうと実践であろうと、
    「人間観察」それに基づく「人間理解」が何よりも重要

    優れた仕組みはすべて、一等級の人財の育成を第一の目標にしなくてはいけない

    最高の管理(マネジメント)とは紛れもない科学であり、
    明快に定められた作法、決まり、原則をよりどころとする

    マネジメントの目的は何より雇用主に「限りない繁栄」をもたらし、併せて、
    働き手に「最大限の豊かさ」を届けること

    限りない繁栄は、最大限の生産性を通してしか生まれえない

    仕事の成果と経済性を高めるには、作業の細分化が望ましい

    一人ひとりを尊重せず、集団の一員としていか扱わなかった場合に、志や自主性が損なわれる

    作業ペースを上げる法
    手法を統一する、最良の道具を使う、作業環境を整える、協力体制を築く

    働き手に「最高の仕事をしよう」という意欲を持たせるために推奨を活かすなら、
    よい仕事をしたあと、すぐに与えなくてはいけない

    働き手に影響を及ぼすような変革については、初めはとにかくゆっくりすぎるほどの時間をかけ、
    まずは一人だけを対象とすべき。
    最初の一人が新しいやり方のほうが自分に大きなメリットがあると得心するまでは
    それ以上の変革を進めるべきではない

    事業の改善から得られる利益は、最終的にはすべての人に行き渡る

  • 読まれないまま悪者にされてきた100年前の古典の新訳。おどろくほど生き生きとした労働への科学の適用事例。労働者も経営者も昔から同じ悩みを抱えてきたことがよくわかる。

    ここで行われているのに相当する「科学」の適用が、単純ではないとされる知的な作業に対しても行われる必要があるのだろう。

    格差の拡大と機械との競争という文脈の中、知的作業においても、「自主性とインセンティブを柱としたマネジメント」に対する「科学的管理法」の優位性は保たれるのだろうか。

  • 【要約】
     科学的管理法とは、経験則ではなく科学に基づいて労働を管理することで労使の共栄を目指すものである。どのような単純な作業にも、科学は存在する。(exシャベルすくい、レンガ積み)しかし『教養あるいは知性が十分ではない』労働者にはその科学が認識できず、非効率な労働になる。そのため、科学を理解できる者がマネジャーとして労働者に科学に基づいた労働の仕方を教えることで効率性=生産性をあげる。生産性の向上による利益を賃金の向上として労働者に還元することで労働者は管理者の指示に従う。この還元がなければ生産性の向上が実現できないため、経営者のみが豊かになることはできない。これが科学的管理法による労使の共栄のロジックである。

    【反論】
     科学的管理法は労働者が効率性のみを追求させられ、人間性が軽視されている。
    テイラーはこの意見に対し、科学的管理法は労使の共栄を目的としているため、人間性の軽視はないというが、人間は金銭の豊富さのみを幸福とするわけではない。=テイラーの前提である経済人モデルに問題あり。
     →ホーソン実験で立証?

    【疑問点】
    1.科学的管理法とフォードとの関連が不明。
    2.テイラーが経営学の原点と言われる理由が不明。
      →初めて組織内の人の動きを管理しようとした?

    25分

  • 100年以上前の本とは思えないほど、労使の関係を考えられている本。
    なぜ人は怠業するのか?インセンティブ主導の労働条件ではなぜ変わらないのか?_

    ドラッカーもその本質を賞賛するほどの名著

    マネージャは作業者をつぶさに観察し、なぜその行動が必要かを見極め、今までのような経験則を伝達するような教育方法ではなく、マネージャがそれを見つける必要ある。

    科学的管理法は
    1.経験則ではなく科学
    2.不協和音ではなく調和
    3.単独作業ではなく協力
    4.ほどほどでよしとするではなく最大限の出来高
    5.一人一人の仕事の効率アップと豊かさの追求

    ひとりが単独で成果を挙げたりする時代は終わり、協力して、一人一人が自分の役目を果たし、独立性と自主性を失わずに、他の人と歩調をあわせながら、かつ上からの管理にも従う
    そんな時代が今始まろうとしている

  • 一度は読んでみたかった科学的マネジメントの父であるF テーラーの復刻版を読む。
    おそらく、「科学的管理法」に対する認識が大きく変わるか?

    科学が、働き手それぞれの判断(つまり経験則)を超えることが証明されている。
    大事なのは、マネジメントに科学を適用する場合において大事なことは「人間観察」に基づく「人間理解」であり、人と人との信頼関係でもある。

    科学的管理法は、人の効率だけを追求することではなく、次の要素によって成り立っているという。
    ①(経験則ではなく)科学
    ②(不調和ではなく)調和
    ③(単独作業ではなく)協力
    ④(ほどほどでよしとするのではなく)最大限の出来高
    ⑤一人一人の仕事の効率アップと豊かさの追求

    さらに
    「周りからの手助けを得ずに、独力で偉大な成果をあげられる時代は、過ぎ去ろうとしている。今や一人が自分に最もふさわしい役目を担い、自分の持ち味を最大限に発揮すると同時に、独創性や自主性を失わずに他の人と歩調を合わせ、かつ上からの管理にも従う。そんな時代が幕開けする。」
    『科学的管理法』初版 1911年

    まだ幕開けしていない企業が多い。

  • かのドラッカーのマネジメントのもとになったと言われている本。
    1911年に書かれた本。

    まあ、この本は読まなくてもいいかなと思う。
    ただ、マネジメントという考え方が、どういう風に出てきたのかは、
    この本を読むとよくわかると思う。

  • 随分昔の本だが、なかなか興味深い記載が多かった。

    ものすごく簡略化していえば、「できる人を見極めて、その人により良いやり方を教え、やり方を時間をチェックしながら進める」という当たり前だがなかなかできない事を丁寧に説明している。

    生産性を上げるために、マネジメント層ができることをしめした良書だと思う。

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|新訳|科学的管理法の作品紹介

フレデリックW.テイラーは19世紀末、このように述べた。「マネジメントの目的は、雇用主に限りない繁栄をもたらし、併せて、働き手に最大限の豊かさを届けることであるべきだ」テイラーが実践的な研究をもとに示した、それを具現化するマネジメント手法とは…。

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