利益は「率」より「額」をとれ!―1%より1円を重視する逆転の発想
- ダイヤモンド社 (2010年2月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478011676
感想・レビュー・書評
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6つのパラドクスについて章分けで書かれている。
その答えを簡単に一言で書く。
第1章
成長拡大しない企業は株主からすると魅力のない企業。それはROA→総資本利益率にが低下するから。
第2章
赤字事業をやめただけでは赤字は消えない。
必要なことは、変動費の調達、購買費を下げることの中にヒントは詰まってる。
第3章
過剰生産と利益追求は両立出来ない。
第4章
利益率も利益額も低いのに何故総利益を最大化できるのか。そのキーとなるのはタイムスパン。
第5章
例え利益を圧迫している商品があってもセット販売することによって利益を上げられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目からうろこの仕事術です。
直接応用はできなくても、きっと役に立つ。 -
過剰生産は利益を最大化させるためのもの。過剰生産をいとわない姿勢こそ企業のあるべき姿勢。
適切な広告宣伝費の計算の仕方は、その広告によって新たに獲得できる顧客が生涯のうちにいくらの利益を残すか。
100千円/年の顧客が5年通うことになり、10人獲得できれば5,000千円になる。頭のいい人は勝手に5年なりの期間を区切るが重要なのはその顧客が生涯でいくらの利益をもたらすかである。
日本的組織の「面白さ」は企画を通すまでは異常に難しいのにその結果となると誰からも問われない -
小話を交えて説明したビジネス本(その小話の主人公はほとんどどれも失敗してる話という)
とにかく、一般論に惑わされると逆に総利益が減ってしまう(もしくは少ないほうをとる)可能性もあるということらしい。
終章は「2位じゃダメなんですか?」みたいになってるけど。 -
著者自ら「集大成」と言うだけあって読み応えがあった。利益やコストを扱いながら人生や社会を語る著者の文体の魅力。ページを閉じてしばし思考に引き込まれてしまう。
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なるほど~、そりゃそうだと納得できました。
サラリーマンの世界は、全世界どころか日本で2万位程度でも役員になれる。しかし、世界一を目指そうとする柔道家は、銅メダルでも「日本に帰ることができない」と落涙する。
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その人が全体に寄与しようという意思がある限り、自分の存在が無価値でないと信じ、相対的に得意だと考える場所で生産活動に関わる限り、富を・利益を増やしていくだろう。
(オンリーワン・ナンバーワンでなく、ナンバー100でも価値がある) -
○140同時に大量生産と大量消費を前提に創り上げられた利益公三を覆す事も難しい。
★生きるってキレイごとじゃないのよね。
○実態は変わらないのに、数字の扱い方だけで結論が左右されるというのは、自分の体重を変えないのに体重計を操作するようなものだ。
★でも、数字という拠り所が欲しい。根拠というやつがね。
○すべてが「やはり」に変換されていく。
★後付くん。 -
利益ひとつでも「率」・「額」と異なる視点がある。
率にとらわれることなく額を考慮した経営を・・・
というか、その前に利益を意識しようと思いました。単純に売上だけではなく、その先の利益自体を。
自店舗でのビジネスチャンスをかなりイメージできた。
<追記>
オフにてパワー充電完了。
車の安全点検して、読書した、寝てリラックスした一日でした。