「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学
- ダイヤモンド社 (2010年6月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478013045
作品紹介・あらすじ
ここはアパレルメーカー・クラックス社の会議室。赤字受注したくない営業部・失注して工場設備を遊ばせたくない製造部。在庫を増やして帳簿を汚したくない財務部…。一歩も譲らない各部署のとりまとめを任された経営企画室の若手・山口勉はこの難題をどう解決するのか?!会計知識がなくても、「将来どちらのほうが儲かるか」の視点で正しい経営判断ができるようになる、目からウロコのビジネス小説。
感想・レビュー・書評
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どちらを選べば得するのか、損するのかを
考える方法論を説いた本。
会計の本かと思って、読み始めましたが、
あまり会計用語は出てこずに、お金の面から、
どんな行動をするのが一番得するのか(会社の利益になるのか)を
アパレルメーカーの経営企画所属の主人公が
できる上司にリードされながら、考えていきます。
物語になっているので、教科書チックではなく、
楽しくお勉強できます。
例えば、書名のタイトルにもなっている
「値引きして売れるなら、捨てるよりマシ」は、
一見少しでもキャッシュが入るのなら、
売ってしまった方が良いようにも思えますが、
売ることによって棚が占領されて、
もっと高い値段で売れたかもしれない商品を
売る機会を失っているかもしれません(機会損失)。
その機会損失まで考えて判断しないといけないというお話。
ビジネス面だけでなく、自分の生活面でも役に立ちそうな
考え方がたくさんありました。
期待以上に面白かったデス。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あるある。
会社全体の利益を見ずに部門の都合で言いたいこと言ってなんとなく折衷案で方針決定という結論に終わらせないようにしないといけない。勉強になった。 -
どうすれば会社として一番もうかるか、事実に基づいているか、決めなければならないのは何か、損得計算表、感度分析(シミュレーション)。
難しく考えずに、シンプルに判断すればいいということ。 -
損得学。分かりやすい。
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2017/2/21 初回
気づかずにまた借りた。どんだけタイトル魅力的なのか -
フランチャイズオーナーというシステムは出店リスクをオーナーに付け替える制度である。儲かるとわかっていればオーナーに出資させる必要はない。セブン-イレブンはドミナント戦略で成功を収めてきた。特定の地域に集中して出店すれば、いくつかの店が失敗するのは当然だ。つまり損をする店舗があったとしても全体で収益が上がればセブン-イレブンとしては構わないわけだ。
http://sessendo.blogspot.jp/2017/08/blog-post_18.html -
全体最適を考えて、判断せよ。
会社に入ったら、まず読むべし。 -
悪くないと思います。
タイトルの解答は、部門や短期の損得だけではなく、会社全体から見て何が得か?を考えなければならないということ。
かなり分かりやすい説明ですが、ビジネス初級者向けなので少しサラッとした説明なのが物足りない感じですね。
とはいえ、ストーリーのあるビジネス入門書としては、なかなかいいと思いますよ。
まぁまぁオススメです。 -
専門知識がなくても、物語形式なのでさくさく読めた。
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小説でさらさらと読めた。原価管理等の難しい知識の話ではなく、未来に向かってどう意志決定するかというフレームワークが大事という話。