采配

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016268

感想・レビュー・書評

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  • 名著。サイン本ゲット!!

  • ●明日の「予習」ではなく、今日経験したことの「復習」が全て。社会に出たら要領の良さだけでは生きていけない。予習は要らないが、徹底した復習が必要だと考える。
    ●重要なのは、自信をつけさせ、それを確信にかえてやることである。あの人の言う通りにやればできる確率は高くなる…

  • アタマの良い野球選手の本は、面白い。
    結構たくさんあるが、これはなかなか良作。

  • ○どんな本?
    選手として、監督として、素晴らしい実績を残してきた落合さんの著書。

    ○学んだこと
    ・「嫌われている」「相性が合わない」は逃げ道である
    ・「心技体ではなく「体技心」
    ・自分の目標を達成したり、充実した生活を送るためには、必ず一兎だけを追い続けなければならないタイミングがある。

    ○感想
    落合さんの言葉は、実績に裏付けされた重みがあり、心にスッと入ってくるものが多かった。

  • さてさて久しぶりの読書感想文の時間がやってきましたよ。何

    なぜこの本を手に取ったかと言うと、仕事で後輩の扱いに困っているから何かヒントは得られないかと考えたからだ。つまり落合氏の実績やリーダーシップから何か学べるものはないだろうかと期待したのだ。

    結論的には、この本は様々な学びを含んではいたが、著者はクドクドとリーダーシップの何たるかを説いている訳ではなく、終始一貫して監督業をしていた8年間にどのような考え方で組織を導いてきたかを説いている、言わば哲学本と言っても良い内容だった。

    落合氏はメディアに多くを語らない、いわゆるリップサービスをしないので有名な監督だった。それゆえメディアからはあることないこと時にはオレ流と揶揄され批判的に書き綴られてきたと思うが、それでも結果を出してきたので、結局その胸の内は語られることはなく、謎めいたものであったと言っても良い。日本シリーズで先発がノーヒットノーランを達成する直前に9回のマウンドに抑えを送った、WBCへの選手派遣の拒否、就任1年目のキャンプ初日の紅白戦、その年優勝したのに18人を戦力外にした、などなど、あの日あの時の決断の裏には、悉く哲学に基づいた判断があったことが分かる。つまり落合氏のパーソナリティーを深く知ることが出来、それが本書の代え難い価値なのだと言える。

    さてさて、この本はプロ野球ファンにしか楽しめないものであろうか。目を凝らせばそうではない点もあることが分かる。が、多少なりとも落合氏のことを知っていた方が楽しめるものなのだろう。

    さて、冒頭の目的とする情報が得られたのか確認するとする。強いチーム作りとは確かに監督の力があってのことなのだろうが、より詳細には監督が全部やっていてはパンクするので監督が安心して任せられるコーチがいてのことであろう。そして更には選手1人1人の努力がないと元も子もないのである。しかしその選手1人1人の自覚、気づきを促しいかに実行に移させるか、それは監督の手腕なのである。落合氏はキャンプ初日の紅白戦を宣言することで、臨戦態勢でのキャンプ開始を目論み、結果として6勤1休のスケジュールを乗り切った選手たちは、苦しい夏場も乗り越えることができた。監督としての影響力を生かして、たった1言で選手たちの意識を改革してのけたのである。また、責任はオレが取る、自由にやらせるのが最大の規律になる、自分で考えて行動させる、これらのことも1人1人が自律した組織作りに必要なのかも知れない。

    ■まとめ
    最後の方に「人生を采配する」という言葉がある。ほとんどその言葉で本書は締め括られているようなものだが、采配するとは「操る」「指揮する」「決定する」ような言い換えができる。要するに著者の言いたいことを推察すると、ブレない考え方(=確固たる信念、哲学とも言い換えれる)を持って人生を歩めば私のように成功できますよ、ということなのではないだろうか。もちろんどこかのページに書かれていたように「采配は結果論」ではあるのだが。少なくとも自分の人生を采配できない人には成功も失敗もないのではないだろうか。流されやすい日本社会に向けたメッセージのように感じる。

  • ・監督として8年間、リーダーシップを発揮し、チームを4度のリーグ優勝へ導いた指導者が思うリーダー像、指揮官の姿「本物のリーダー」とは…変わるべき部分と変わってはいけない部分を見極めるためには、毎日よりも、何日かおきに見た方がいい。身内から嫌われるのが監督という仕事。嫌われるのをためらっていたら、本当に強いチームはつくれない。本当に強い選手は育たない。/世の中がどんなにスピーディになっても、後輩や部下の育成は守るべき順番を守り、必要な時間はかけなければならない。/技術、仕事の進め方というものには「絶対的な基本」がある。しかし、「絶対的な方法論」はない。

  • プロ野球選手として、監督として頂点を極めた落合による人生の指南書。著者は野球人としての人生しか歩んでいない為、内容はプロ野球界の具体的事象や自身の経験をもとに語られる。しかし、各項の終わりに簡潔にまとめられたいくつかの「格言」は、ビジネス界でも、我々の人生においても普遍的に通用するものであり、一度きりの人生を自ら「采配」していくためのヒントが詰まっている。名著。

  • 落合GMが中日監督を辞めてから週刊ダイヤモンドに連載していたコラム本。ビジネスマンにも当てはまるエピソードが多く、俺流と言われる落合さんも結構常識的な考え方なんだなと思わせる。星2つ

  • ダンナの本をちょいと拝借して読んでみました。
    私は野球とかサッカーとかスポーツ全般に全く興味がないんですが、ダンナがそういうのが好きなので、結婚してからは見るとはなしにテレビで見るようになりました。
    ほとんど目を向ける事はなく、他の事をしてるんですが、そんな時つい何となく目を向けてしまうのが現役の落合選手のプレー、そして落合監督の采配でした。
    野球のルールとか、何だとか全然分からない私でもこの人のする事は他の選手や監督とはちょっと違うと思ったし、何かするんじゃないか?そんな期待でつい見てしまう・・・そんな所がある人だと思いました。
    正にオレ流!
    そんな訳でこの本は珍しく興味をもって読みました。

    読んでみての私個人の印象は思ったよりも普通だという事。
    かなり常識的。
    変わった事、奇抜な事なんて書いてません。
    落合さんというと、一匹オオカミ的なイメージがありましたが、自分のこれまでがあるのは周囲の協力やアドバイスがあっての事だと書いてある。
    だけど、その常識的な考えが根本、ベースにあってこそ自分なりの工夫、アイディアが生かされていたのだとこれを見て思いました。

    そして、周囲の評価など気にせず、まず選手とファンの事を考えて行動していたのだ、という事がこれを見ると分かります。
    数字にとらわれず、数字だけでは成績を残したと思えないような守備の選手の年棒を上げたり、徹底してマスコミからの報道を避けていた、秘密主義だったのも全ては選手に少しでもやりやすいようにプレーしてもらうためだったというのが書かれています。
    もし私が選手なら自分の事をちゃんと監督は見てくれているんだ、とやる気になるだろうし、周囲の選手をもそれを見て、自分も!となるだろうと思いました。
    こんな監督の下なら安心してプレーできる、ついて行こうと思うだろうと思います。
    ただ、甘くはない。
    休むなら現役を退いてからだ、とハードなスケジュールの練習など、ついていけない人もいるだろうとも思いました。

    これを読むと、何故ここでこの采配?という奇抜だと思われた行動にもちゃんとした裏つけがあっての事だと分かります。
    しかし、それを周囲の評価を気にせずに出来るという所が正に落合さん。
    それこそが「オレ流」で、他の人とは違う所だと思いました。
    また、ちょっとした裏話など選手の名前も具体的に出して書かれているので、野球に詳しい人や好きな人なら私の何倍も楽しめる本だろうと思いました。

    これはそういった落合さんの采配のもとになる考え方を学び、普通の人でもビジネスシーンや人生訓として生かそうという本です。

  • 落合監督の人生論。

    タイトルから、野球の采配の各シーンについての話を期待していたが、人生論が中心だった。

    とくに、「ビジネスの世界では」「学生では」などと、いろいろな読者にあてはめしてくれる親切さが逆にうっとうしい印象。

    落合さんからは純粋に野球の話を聞きたかった。(それを自分の生活にどう当てはめるかは読者に任せるべき)。残念。

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