革命と独裁のアラブ

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著者 : 佐々木良昭
  • ダイヤモンド社 (2011年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016411

革命と独裁のアラブの感想・レビュー・書評

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  • 仮説と事実、著者の思い込みらしきものが入りまじり、妙な展開の論も多くお勧め致しません。

  • ジャスミン革命とは何だったのか? これからアラブの王制国家で何が起きるのか? 過激にして従順、誇り高くておしゃべり好き、独裁者を生み出しては倒す摩訶不思議なアラブ社会。子供にはピストルを持たせ、自分の名誉は何年かけても報復して守る一方で、おしゃべり好きで西欧社会に強いあこがれ。遠くて、さらに遠い国々、世界情勢のカギを握るアラブ社会の摩訶不思議さの理由を、アラブ研究の第一人者である著者が徹底解説する。

    第1部 アメリカは血を流さない戦争を仕掛けた いま中東で何が起きているのか?
    第2部 アラブの人々の習慣と気質はどのようにして育まれてきたのか?

  • なぜアラブ?…私にも分かりませんが、何となく「そういえばアラブのことあまりによく知らないな…」と。
    そういう訳で、この本に書かれていることがどれくらい信憑性あるいは普遍性があるのかは分かりませんが、平易に書かれているので読みやすく、大変に勉強になりました。
    アラブの部族間対立はイギリス、フランス、アメリカにいわば仕込まれた時限爆弾が次々に炸裂しているようなもの… 考えてみれば可哀想な話です。

  •  toppointを見て購入。馴染みがない分野だが、ここ最近中東で起こっている革命はモバイルを普及させたことが拍車を掛けている点に興味を覚えました。今後の中東について、冒頭で欧米が狙っているニューミドルイーストマップについて記載されており、なんでこうなの?と思って読んでいましたが、最終章でなるほどと感じました。また、多少事実なのか仮説なのか分からないところもあるが、アラブ圏の文化と宗教の基本的な情報が書かれており、アラブ圏に興味がある初心者、これからアラブ圏で仕事する人などにはオススメ。

  • TOPPOINT 2011年9月号より。


    アラブ事情に詳しい著者が
    中東情勢について解説。

  • アラブの国際関係、国際政治に関する入門書として◎
    特に日本ではあまり語られない、コーランに根ざしたムスリムの生活者感覚を解説しているところなど、個人的にはたいへん参考になった。
    アラブに対して興味を喚起するという意味では十分目的を果たしていると思う。

  • ■ジャスミン革命
    1.チュニジアでは「ジャスミン革命」により、2011年1月にベン・アリ政権が崩壊したが、これには伏線がある。情報によると、10月4日、米国はアラブ各国のインテリの若者を集めて会合を開いた際、モバイルによる大衆への情報伝達法を教えたという。すなわち米国がモバイルを使った革命を扇動、その目論見通り起きたのが、今回の革命だといえる。

  • (2011.09.02読了)(2011.08.23借入)
    【アラブの春・その③】
    昨年、チュニジアから始まり、エジプトに飛び火し、リビア、イエメン、バハレーン、シリア、オマーンなどで行われている民主化革命、または民主化運動の経緯と行方が気になるところですが、この本のテーマはその辺にあるものと期待して読んでみました。
    民主化の動きについての言及は、ありましたが、メインは、アラブ社会でのものの考え方、アラブ諸国の歴史的経緯、欧米諸国は何を狙っているのか、といったところにあるようです。イスラム社会についての知識があまりなくて、その辺のことも含めて、アラブ諸国の現状と今後の行方を知りたい方のおすすめです。
    アラブ諸国の民主化の経緯と行方について詳しく知りたいという方には食い足りない内容なので、お勧めできません。

    章立ては以下の通りです。
    第1章、これを知らなければイスラム国家の本当の姿が見えない
    第2章、独裁者は大衆が創り出すものである
    第3章、栄光と屈辱 アラブ諸国の歴史的背景
    第4章、外国はこうしてアラブ世界に食い込んでいく
    第5章、イスラム世界で成功してお金持ちになる方法
    第6章、アラブの人々は現実と幻想の間を行き来している
    第7章、瞬時と永遠の言霊の世界

    ●リビア(66頁)
    1969年6月、カダフィ大佐が無血革命に成功し、27歳の若さで、リビアの指導者になった。
    カダフィ大佐は、全国を行脚して地域の住民と直接対話した。
    国民の要望は、「何もしなくても、食えるようにしてほしい」だった。
    各地の大学で若者たちとも対話した。
    「単位取得をもっと簡単にしてくれ」だった。
    (教育で識字率を上げることがすべての基本になるのでしょうが、それはなされなかった)
    ●トルコのみ(74頁)
    イスラム社会民主化運動は1970年代からスタートしているが、今のところ、民主化に成功したのはトルコだけだ。
    トルコの宗教組織のリーダーは、教育事業に目を付けた。イスラム世界が立ち遅れているのは教育が悪いからであり、教育を徹底しようと考えたのである。
    ●国民は独裁者を望む(81頁)
    一般的な国民は、強力なリーダーがいて、彼のやり方に従ってさえいれば食べていくのに困らないという平穏な日々を望む。
    ●識字率(86頁)
    国連の発表によると、エジプトの識字率は71.4%ということになっている。ということは30%近い人は字が読めないということになる。
    私の印象では、エジプトをはじめとした中東諸国の文盲率は60%を超えるのではないかと思われる。
    (僕の印象では、エジプトはシリアやヨルダンより教育が行き届いていると思う。その証拠に、中東諸国に教師として出稼ぎに出ているエジプト人が多いということがあげられる。)
    ●ヨルダン(130頁)
    最近になって、ベドウィンとヨルダン王家の関係が怪しくなってきた。
    先代のフセイン国王はベドウィンの方言に通じていたが、フセイン国王とレバノン系アメリカ人との間に生まれたアブドラ現国王はベドウィンの言葉がわからず、標準語であるアラビア語よりも英語の演説が得意。したがってベドウィンとの意思の疎通がスムーズにはかれないというのが原因の一つである。
    ●他力本願(232頁)
    イスラムの民は多分に他力本願的なところがあり、現世で努力すれば、その努力は即自分に返ってくるとする自力本願の色合いは薄い。

    (著者は、エジプトの今後については、民主化は進展せず、再び軍部の支配に戻るだろうと述べています。一方、トルコについては、アラブの主導権を握り、かつてのオスマン帝国の支配下にあった地域に版図を広げていくだろう、と述べています。)

    著者 佐々木 良昭
    1947年岩手県生まれ
    拓殖大学商学部貿易学科卒業
    国立リビア大学神学部へ留学
    トルコ・トルクメニスタン・インターナショナル・ユニバーシティ名誉博士
    大阪万国博アブダビ政府館副館長
    アラブ・データ・センターのベイルート駐在員
    クウエート・アルカバス紙東京特派員
    在日リビア大使館員
    拓殖大学海外事情研究所教授
    2002年、東京財団シニア・リサーチ・フェロー
    2010年、笹川平和財団アドバイザー
    (2011年9月4日・記)

  • アラブの人々の気質、発想、行動や社会のありようなどがこの地域独特の風土、歴史、伝統との関係で生成されてきたことが分かりやすく紹介されている。最後に書かれているエジプト革命後の状況やトルコが躍進するとの予測も興味深かった。

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