- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017036
感想・レビュー・書評
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2021年11月3日読了。人気ブロガー(ってあんまり最近言わないよね、インフルエンサー?)ちきりんによる、「自分の頭で考える」重要性と技術に関する本。自分のアタマで考えるとは、すなわちある情報を得たときに「それは過去/未来ではどうなるのか?」と垂直方向と、「他の国・場所ではどうだったの?」と水平方向に疑問を広げてそれを調べ、仮説として持っておき「思考の棚」に入れて別の機会に活かすこと、という…。情報は無限にあるので、「ひたすら集める」だけでは時間を無限に浪費するだけで、動いているのは手だけ・肝心の頭を使っていない…とは自分にもよく起こること。自分のフィルターをしっかり持つ・と言っても、そのためにはやっぱり情報が必要で…と堂々巡りになりそうだが。偉い人によるマニュアルを読んで知識を得て、分かった気になって満足ばかりしないよう心がけたい。
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人気ブロガーきちりんの「考えるやり方」を書いた本。
いわゆるロジカルシンキング系の本なのですが、
難しい専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれています。
ちゃんと「考える」ということに対して、
真面目に考えているところに好感が持てます。
本の中で出てくるケースには少子化問題や自殺の原因など、
一筋縄でいかないような問いも取り上げられており、
この本を読めば今後色々と出てきそうな社会問題を
自分の頭で考えるための基礎訓練として
「使える」本に仕上がっていると思います。 -
考えるための具体的な方法論を紹介した本。公開されている統計データや情報を集めて分析し、図形や表などを用いて考えていくことが特徴。図形や絵を用いて考えるのは、言葉で考えていたときには抜け落ちていた思考部分を明確にするため。
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とても面白い。普段何気なく生きてると本当に考えることって面倒くさくて疎かにしちゃうから、どうにか考えるくせをつけたいと思った。
マッキンゼー出身で人気ブログを書き続けるちきりんは特別だと思ってたが、考える習慣をつけた賜物なんだなーと。
買い物で悩みやすい自分は選ぶ際にフィルターを付ける必要がある。 -
考えるためのノウハウが詰まった一冊!
たくさん情報取り入れて、本も読んで、インプットしても
本当に大切なのはそのあとなんだろうな。
そして、わたしはそれがうまくできてない。
知ってわかったつもり、考えたつもり、になってる。
この本を読んで、なるほど~!!とわかったことも、
このあとなにもしなかったら同じこと。
この“思考の技術”をちゃんと身につけるには、
日々の生活の中で実践するしかないのかな?頑張ります!! -
ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』を読み終えた。
最近、知識のインプットばかりで「思考」できていないと思い、手に取った。
以下、メモ。
”自分の頭で考えること、それは「知識と思考をはっきりと区別する」ことからはじまります。「自分で考えなさい!」と言われたら、頭の中から知識を取り出してくるのではなく、むしろ知識をいったん「思考の舞台の外」に分離することが重要なのです。”(p.21)
→知識、特に成功体験と結びついた知識があると、目の前の情報に正しく向き合えずに、実は知識に引っ張られて、思考したフリになってしまいがちだという。
今の自分の頭は、知識を引っ張り出している状態なのか、それとも思考している状態なのか、区別するところから始めていきたい。
”自分は今日1日でいったい何時間を「考える」ことに使っただろう? 日々これを意識するだけで、考える力は大幅に伸びることでしょう。”(p.37)
→まずは思考する時間を増やすところから。表やグラフにまとめたりしているのは「作業」であり、思考ではない。
”情報を見たときにまず考えるべきことは、「なぜ?」と「だからなんなの?」のふたつです。特に数字の情報を見たときは必ずこのふたつを考えます。”(p.42)
→なぜ(why)の切り口から思考することは、他の人の思考について記した著書にもあったはず。
なぜを突き詰めていくことで、思考を深く掘り下げていくことができるのではないか。 -
目の前のことをまず客観的に良い面と悪い面の両面から見て、考え、結論を出す。知識は他人の考えたものであって、これにバイアスがかかってる。新しい情熱が出てきたとき、知識は一旦分離して、目の前の情熱で考える。
情報収集の前に意思決定のプロセスを決める。
無駄に時間をかけて大量に調べるのではなく、なぜ調べるのか、どこまで調べるのかを決めよう。
考えるとは結論を出すこと。
何かを決めるときは、判断基準を先に決めよう。
選択肢が多いから迷うのではなく、判断基準を取捨選択してないから迷うのだ。
知る前に考えよう。本を読めば知識は増えるし、YouTubeを見れば色んな人が正しいと思える情報を与えくれる。しかし、それを知識としてただ蓄えるだけでは、いずれ忘れていくものになる。その知識から自分の考えたことをアウトプットしよう。そして、自分で考えた忘れない知識として活用しよう。 -
考えることとは何か。考えるためにどうしたら良いのか。
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著者がブログに書いているトピックスは、どれも“素人意見”で、使っている情報も特別なものではありません。それでも多くの人に読まれている理由は、「ちきりん」の視点のもち方や感覚がユニークなことです。
「ちきりん」が情報どのようにアンテナにひっかけ、どういう道筋で加工・分析しているのか?大いに気になるところですね。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=2083 -
言うまでもない名著ですが、後輩に貸そうと思ってパラパラ読み返しました。
「さいごに」が改めてよかったです。筆者は受験期に、数学を知識を覚える科目と誤解した(問題に関してろくに考えずに、解答、解法のヒントまで読み、理解し、解法を暗記した)ようですが、現実の(初めて見る)問題にはたちうちできないことを悟ったため、考えずに答えをみることの限界を感じたそうです。また、その経験から古典や名著に、「人生の答え」「世の中の事象に関する回答」は書いてあるが、「このことについては、私はもう十分に考えた!」と思えるまでは読まないことにしたそうです。
ついうっかり本ばっかり読んでしまう、素直ないい子たちへの警鐘ですね。やっぱり、自分のアタマで考えないとですね。