自分のアタマで考えよう

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017036

感想・レビュー・書評

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  • 考えるのが億劫だな、苦手だなって人に読んでもらいたい一冊。
    考え方のコツがわかりやすく書いてあって、それを日々実践したら考えが深くなりそう。

  • 10代の頃、知識はなかったけど毎日自分なりに全力で生きて楽しかったのに、最近本を読むようになって、知らんことを知る楽しみはあっても読んでるだけで成長を感じず、むしろ中途半端に知識だけ増えてなかなか実行しない、気持ちが晴れない理由が分かった。自分で考えること放棄してたんや。人の顔も名前も話した事も右から左に流して、何も心に残さず当たり障りないことばっか言うて。無駄に知識を蓄えるだけ、覚えるだけ。やった。自分の頭で考える。かー。そらそうや。

  • 知識や情報を効率よく集めて得意になってることと、考えることは別物。
    情報は集めるだけではなく自分のためのフィルターを見つけ、思考の棚に整理してゆく。空いている棚に欲しい情報を意識的に待ち、それが手に入ることで言えるようになる結論を持っている人が「頭の回転が速い」人。
    「考える」ってことがどういうことなのか、「知っている」とどう違うのか、「考え方」を分解して教えてくれる本。

  • データを集め、知識を詰め込めば詰め込むほど決断ができないのは、自分の判断基準を事前に用意していないから。自分の基準をシンプルに二つ選択することにこそ、失敗を重ね、体験して時間をかけるべき。特に仕事選びやビジネス上の重要な決断においては、決断すべき時にデータを集め始めるのでは遅く、常に判断基準を確立するために思考し、戦略を練っておくことが必要。就活生におすすめの一冊。法律の勉強もちきりんが数学でかつてやっていた手法で試験合格まではできる。それは過去の判例や解釈を知っていることが前提となるから。土台作りだけに時間を費やしていると思考する、考える時間が少なくなってしまう。そういう意味では法律を用いて考えることができるようになるまでには圧倒的な勉強時間が必要なことがわかる。学部選びや仕事選びの時にも、成果が出るまでにどれくらいの期間が必要かというフィルターは重要だろうし、考えることが好きでも一つの物事について深く掘るのと広い領域について即時に判断を下していくのではかなり適性が分かれる。仕事選びこそ一度失敗すると自分の判断基がわかる、というのは私自身実感しているところ。特に特定の分野に時間をかけるとそこから抜け出すのは心理的な障壁が高いが、自分の適性と将来の目標・将来像をしっかり持った上で、そこに必要なシンプルな軸を持つことはこれからの人生の要にしたい。

  • 知識に惑わされず、思考することが大事。知識があってもゼロベースで思考はできる。

    意思決定プロセスは、情報収集前に考えるべき。
    思考とは、インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセス。
    情報を見たときに考えるべきことは、「なぜ?」「だからなんなの?」のふたつ。

    あらゆる可能性を検討するには(漏れなく)、分解図を使う。

  • 思考の方法論
    ◯「知っている」と「考える」はまったく別モノ
    ◯どうやって結論を出すのか先に考える

  • 思考力を鍛えるには考える必要があり、考えるには知識と常識が邪魔をするので一旦ピュアな状態で考えましょう。
    フレームワークの使いこなし方を平易に表しつつ、自分の価値判断をしてきましょうと。
    読み返して反復的に復習したい一冊。
    ポスト資本主義の文脈からも、読み解く価値あり。

  • 手に入れた知識を披露したり、天才の回答を借用するようなスノビズムに嘘臭さと嫌悪感を感じてきた。自らの言葉ではなく、知識量でバトルしてマウントを競う所作には、合目的的な意味がないからだ。「自分のアタマで考えよう」。なるほど、それだ。知識の借用や活用も当然アリだが、事象を自らの思考で捉え、自らの言葉で語ろう。

    著者は、データに対して「なぜ」と「だからなんなの」という視点を持てという。ファクトを並べ、そこから導かれる仮説を作れなければ、データに意味はない。しかも、データ自体が作為的に抽出されたもので、騙されている可能性すらある。手に入れた知識は、ある意味では論者に妥協して、盲目的に信じた結果とも言える。

    TVメディアの洗脳行為が悪目立ちしたため、インターネットの方が信じられるという層が存在する。あるいは世の中全てが陰謀に組み込まれたような疑心暗鬼の状態に陥る人も。だけれど、メディアの洗脳主体がインターネットにも侵食し、逆の心理操作をしている可能性は見抜けない。世の中の複雑さを、善悪、二元論で取捨選択する事は、自分のアタマで考えられていないのだ。ノイジーマイノリティに同調する前に、双方を否定的に見てみてはどうか。短期での同調は思考停止の故であり、ヒューリスティックを利用した洗脳の危険性がある。

    大衆操作の手法が複雑化してきている。ちきりん氏は上品なので、本著ではそこまでは書かれない。しかし、自分のアタマで考える力を取り戻さなければ、この先の、両極利害に揺さぶられ、社会的な分断に巻き込まれてしまうリスクがある。警鐘。これは、実に名著。

  • voicyのちきりんさんのコンテンツが好きなのと、考えることが苦手(なんでもなるほど〜〜って受け入れてしまう)ので読んでみた。
    わかりやすいしサクサク読めるけど、本当にちきりんさんのように考えることを実践できるようになるためには長い時間がかかるんだろうな…。でも身につけたい!
    手を動かすこと、情報を収集することで作業した気になったり、考えたつもりになったりすることは多々ある。手を動かすのと同じくらいの時間考えてみるっていうのはとっても勇気がいる。
    本で紹介されている内容、ほとんどは「私でもできそう!」って思えるものだったけど、最後に紹介されてた思考の棚だけはすぐには無理そう。。覚えてられない。。。

  • 知識と思考は切り離すことが発見だった。私が意見してたのは知識だけなんだろうな。多面的に考えて意見を言うのが頭のいい人なんだろうな。
    私は考えるのが苦手な部類なので、考える癖を身につけ頭のいい人の仲間入りしたいな。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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