- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017036
感想・レビュー・書評
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最近本を読みたいのに何を読んでも面白く思えなかったのだけど、直感で読んでみようと思った。
(ちきりんさんのブログも本も読んだことない)
久しぶりに読了。
『当時の私のように「答えとしての知識」が目の前に現われてしまうと、さっさと考えることを放棄し、「なるほど!これが答えなのね!すごい!」と感心してそのまま受け入れてしまうような素直な(?)人は、まずは「考える」ことが「知る」こととは違うのだと理解するところからはじめる必要があります。』
…私のことだな。
多くの人が、本を読めば先人の知恵を簡単に借りられるのに、それをしないなんて非効率的だという主張をしている。私はうんうんそうだよね!とそのまま受け入れてたのだけど、あれ?なんか違う?と思うことがあって。
きっかけは夫。夫は本を読まない。小説を年に2冊読む程度で、ビジネス書や自己啓発本は、なんか洗脳されそうで怖いと言って全く読まない。ネットも見ない。
最近、夫とゆっくり話すことが増え、夫の考えを聞く機会が増えたのだけど、私が大量の本を読み漁ってようやく得たような「先人の知恵」と同じようなことを言うのだ。
夫は要領が悪くて失敗も多く、割と波瀾万丈な人生を送っている。そんな中で、本も読まずに真剣に自分自身と向き合って、考え抜いて、答えを出している。
対して私は本で先に答えを知って、知識として覚えてるだけで、きっと本質的なことまでは分かってない。
これに気付いた時、衝撃だった。
正直、夫に対してもっと本を読めばいいのにという思いがずっとあった。でも夫は自分で考え出した答えが全てであって、自分でよく考えもせず他人の考えた答えをそのまま受け入れてる私に対して違和感を感じていたかもしれない。
これ以降、読書が面白く思えなかったけど、なんとなく読もうと思ったこの本が今の私にピッタリで驚いた。
ちきりんさんは本を読むことが悪いとは言っていない。知識と思考をはっきりと分けて、知識を思考に活用していくことが大切なのだという。
本を読みたいのに読めなくてモヤモヤとしていた気持ちが少し晴れて、この本との出会いに感謝してる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いかに自分で考えることを放棄していたのかを実感する本でした。いかに、他人の思考を使って生きているのかも。
自分では考えていると思っていても、考えている”つもり”になっていることって多いです。
他人の着ぐるみではなく、自分の思考を使っていくためにも「自分のアタマで考えよう!」って思いました。 -
アラフォーですが、昔から考えることが苦手だった。それであなたの意見は何?と言われると何も答えられない。内気でも言いたいことがあれば大丈夫!系の言説にはいつもモヤモヤしていた。
考える技術について。
今からでも遅くはない…と信じて、少しでも考えることをしていこうと思う。
ちきりんさんが好きすぎてちきりんさんのいうことを鵜呑みにするのではなく…
ぱっと見も文章も読みやすそうに見えて、結構しっかり読まないと読み進められない本。思考のプロが脳みそつるつる側に寄り添ってくれつつちゃんとプロの内容を伝えてくれている感。この本に出会えたことに感謝。ありがたや…
ところでちきりんさんの本のレビューを見ていると複数回読んでいる方が多いように感じる。ファンが濃いということもあると思うけど、何回も読む価値があるということだなと思う。まとめてKindleで買ってるけど、子供にもいつか読ませたいから紙でも欲しいなあ。 -
2021年11月3日読了。人気ブロガー(ってあんまり最近言わないよね、インフルエンサー?)ちきりんによる、「自分の頭で考える」重要性と技術に関する本。自分のアタマで考えるとは、すなわちある情報を得たときに「それは過去/未来ではどうなるのか?」と垂直方向と、「他の国・場所ではどうだったの?」と水平方向に疑問を広げてそれを調べ、仮説として持っておき「思考の棚」に入れて別の機会に活かすこと、という…。情報は無限にあるので、「ひたすら集める」だけでは時間を無限に浪費するだけで、動いているのは手だけ・肝心の頭を使っていない…とは自分にもよく起こること。自分のフィルターをしっかり持つ・と言っても、そのためにはやっぱり情報が必要で…と堂々巡りになりそうだが。偉い人によるマニュアルを読んで知識を得て、分かった気になって満足ばかりしないよう心がけたい。
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とても面白い。普段何気なく生きてると本当に考えることって面倒くさくて疎かにしちゃうから、どうにか考えるくせをつけたいと思った。
マッキンゼー出身で人気ブログを書き続けるちきりんは特別だと思ってたが、考える習慣をつけた賜物なんだなーと。
買い物で悩みやすい自分は選ぶ際にフィルターを付ける必要がある。 -
考えることとは何か。考えるためにどうしたら良いのか。
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言うまでもない名著ですが、後輩に貸そうと思ってパラパラ読み返しました。
「さいごに」が改めてよかったです。筆者は受験期に、数学を知識を覚える科目と誤解した(問題に関してろくに考えずに、解答、解法のヒントまで読み、理解し、解法を暗記した)ようですが、現実の(初めて見る)問題にはたちうちできないことを悟ったため、考えずに答えをみることの限界を感じたそうです。また、その経験から古典や名著に、「人生の答え」「世の中の事象に関する回答」は書いてあるが、「このことについては、私はもう十分に考えた!」と思えるまでは読まないことにしたそうです。
ついうっかり本ばっかり読んでしまう、素直ないい子たちへの警鐘ですね。やっぱり、自分のアタマで考えないとですね。
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上司、先生、親などから「自分の頭で考えなさい!!!」と言われ、
どうやって考えたらいいのか分からない人へ。
思考のヒント、ちきりんさんが独自の視点でおもしろ分かりやすく、教えてくれます。 -
知識と思考を分離すること。インプットと同じだけアウトプット(考える時間)をもつこと。
プロ野球の今後の件は、秀逸です。 -
今まで漫然と考えていたが、それは思考と呼べるほどたいそうなものじゃなかったことに気付いた。
それはきっと作業だったり、思い込みだったり。
ただまだまだ足らない。
なぜかを考えても、結局どうすればいいかには結びつかなかったり。
全部の可能性を考える前に諦めてしまったり。
この本を読んで、考え方のクセの付け方が少し身についたような気がするので、まずは一歩前進?