日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

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著者 : 藤沢数希
  • ダイヤモンド社 (2011年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017159

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありませんの感想・レビュー・書評

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  • ブログで散々書いてきたことのまとめみたいな本ではあるのだが、本としての筋立てもよくまとまっていて、現在置かれている状況をわかりやすく説明しているとは思うが、結論は、賛否分かれそう。自分はどちらかと言えば賛成派だけど、少し極論であるとは思う。例えば雇用が流動的になっても、結局、日本人のいらない人はいらないって状況は変わらない気が…。若手を移民で補充とか言うならなおさら。そこを最低限のセーフティーネットでカバーってのは少し無理があるような。だからと言って、その更なる代替案も自分も思いつかないけど(笑)。

  •  経済学入門として優れていると思う。私は数学がからっきしダメなので、大学での講義などでは全く分からないであろう原理原則がわかりやすく、理解できる本だと思った。
     代案はありません、に関しては、筆者の提案をそのまま今実行することは不可能だろう。考え方のヒントとしてインプットする事に価値があると思う。個人的には「おわりに」の文章に描かれる社会主義への羨望が印象的であった。なぜ資本主義のもとで成功した者が社会主義的な存在になっていくのか。その理由を筆者なりに解釈して述べている。
     この本で一貫して主張されるのは自助努力ではないかと思う。年金にしても何にしても、自らの身は自らで守るという原則が訴えられているように思われ、若い世代には厳しい時代になったな(年寄りみたいだがw)と感じてしまう。強い者だけが弱者を労り救うことができるのではないかと。昔のホリエモンが書いた本に通じるものを感じるが、結局は拒否をし続けた自助努力による自己防衛をしなくてはならない環境に今あるのだろう。ただしこの本では「金で買えないものは無い」とは言わず、むしろ「金には大した力が無い(故に社会主義的権力は羨望の的になる)」と言う。
     世界経済を読み解く経済学の基礎を学ぶと同時に、その世界経済で生きていく自分は何をどうすべきか、考えるきっかけになるだろう。

  • 一番心に残ったのは、「日本は年間3万人以上自殺する立派な自殺大国ですが、会社が社員をクビにできない日本にこんなに自殺者が多いのに、簡単にクビにできるアメリカで自殺者が少ないことをよく考えてみるべきでしょう。」
    という箇所。パワハラ、モラハラなんかも、アメリカでも十分多そうなのに、日本ほど社会現象のように聞かないのは同じ要因のように思う。

  • 金融工学が専門らしいブロガーが一般向けに書いた、経済学初歩解説+政策提言の(よくあるタイプの)本。
     市場原理をなるべく優先するサイド立場からの視点で、面白いところもある。が、経済学素人向けなら自説の主張が強引でも構わないと著者は思ってるのかもしれない。

    (感想)
    ・既存の大学教科書にある内容を、読者に分かりやすく噛み砕いているので、その部分は多くの人にとって有用のはず。
    ・反教科書と言いつつ教科書によっている部分も多いのは、ごく普通のことなので問題ないと思います。「反社会学」だってそうだし。
    ・プロフに外資系企業勤務ってあるけど、「外国の会社の日本支社に勤務している」ってことですよね? 投資銀行勤務じゃだめなのかな。これはすごい脱線だけど。
    ・本書90頁の文章。
    《何といっても無限等比級数が出てくるあたりが何となく高級そうな理論に見えて、そのあたりが彼ら法学部卒業生を駆り立てるのでしょう。そんな東大法学部出身の彼らは、不景気になると得意げな顔をしてケインズの乗数理論を使って、瀬戸内海に何本も橋をかけたりしました。》
     こう言って(駆り立てたものが何かわからんのは置いといて)官僚を小ばかにしたつもりなんだろうけど、よりによって級数って。もうちょいひねってくれないとつまらない。
    ・そういえば、ある学者の対談本によれば、1990年代の消費税引き上げ時に、ケインズ理論は死んだといって某有名経済学者に説法した大蔵官僚もいたらしいとか(うろ覚え)。

  • 外資系金融機関に勤めて、傍らで金融日記というブログを運営する筆者による経済学の本

    現代の諸問題について述べるイントロから始まり、マクロ経済の理論、そして現代経済へのその応用、そして停滞する日本への処方箋まで、一気に述べている。

    特にマクロ経済理論の現代経済への応用について、異分野の著者が書くと漫画チックになりがちだ。しかし理論物理・計算科学に素養のある筆者により数式を用いた普遍的な理論構成となっており、その点が他のビジネス書と大きく違う点だ。

  • 経済学部で経済を学んでも閉鎖系の理論が多すぎて実体経済を解明するのには不十分過ぎます。
    この著書を読めば、その目の前にかかった実体経済への靄を取り払ってくれるでしょう。

    一物一価の法則、金利平価説、貨幣数量理論、比較優位、マンデル・フレミング・モデル、モラル・ハザードなどの理論に基づき、時代の潮流に沿った経済へアプローチしていく内容です。
    平易な文章で書かれていると同時に、著者ならではのユーモアの効いた言い回しや軽妙な語り口は学術的な内容を感じさせない程面白く、とても読み易いものになっています。

    非正規労働者に象徴される現代の格差社会や過剰な農業保護、ライブドアの堀江貴文氏や村上ファンドの村上世彰氏の異様な逮捕劇の背景などから日本の既得権益層の実態を暴いていき、著者の新たな提案は一読に値します。

  • 読了。大学時代にはむずかしく思えた経済学の諸問題をきわめて平易に説明している本だと思う。最近の世界で起きていた事象をきちんと経済学で説明している。それ以上に巷で出回っている言論が経済学を無視して都合よく解釈されて話されていることにも愕然とする。
    大学、もしくは高校くらいで教科書にしてもよいかも。何にせよオススメの一冊。
    最終章が秀逸。そしてその中でも印象に残ったのは『経済が発展して、たくさんお金持ちがいる国の方が、弱者を守る社会福祉が充実することはいうまでもないでしょう。(180ページ)』という箇所。政治家、官僚はこれを肝に命じてほしい。

  • 必読。以上!!

    …で終わらせたら、誰も読まないか…。 (^^;

    "経済学入門" とあると、もしかしたらアカデミックなイメージ (前提となる高度な経済知識を要求するなど) を持ってしまうかもしれないが、そうではなく、経済学を学んだことがない人のために、世の中で起こっているできごとから経済学的に分かってしまうことを丁寧に解説してくれているのが本書だ。この本に書かれていることは、常識として多くの人に知っておいて欲しいと思うのだ。なぜならば…。

    今のままだと、人口は減り、経済は衰退し、年金は破綻する。グローバリゼーションに飲み込まれるのは、もう "確定した未来" なのだ。黒船 Amazon が日本の出版業界に激震を走らせ、一方で TPP で大騒ぎしているが、どちらも延命治療にしかならない。その未来は確実にやってくる。問題は "いつ?" だけなのだ。訪れる未来に向けて、今、どうするのか? できれば先んじて有利に展開する手段はないものか? そういう前向きな検討 & 議論 & トライアルをやっていかなきゃならないのに、既得権益を守ろうとする一部の "遅い人たち" つき合っている余裕はない。そのスピードでは、"もっと酷い未来が突然訪れてしまう" からだ。 「電子出版の時代になりました。でも、日本ではその事業に従事する人は誰もいませ〜ん。」「農業では国際競争に全敗しました。失業率が過去最大に…」では、国内の購買力は落ちてゆく一方で、不幸な未来に一目散に向かっているように見えてならない。未来の産業構造の中で、我々が購買力を発揮する (もっと言えば、食い扶持を確保する…だ) ためには、その未来を作る一員でなきゃならない。既得権益を守る保守的な方向が続くなら、「ギリシャの次は日本か?」みたいな話題が勃発しつつあるが、それが現実味を帯びて来ることになってしまう。

    かつて盛んだった紡績業がなくなり、そして高度経済成長を支えた製造業の国外移転が進むのが現代 (工場跡地の利用方法とかを会議してるのだ。製造業界は)。出版周辺業界や農業関連を筆頭に、これからもグローバリゼーションの波はやってくる。その中で、失業者が増加してゆき、泣いている人たちが多くなる社会は見たくない。消えてゆく産業があれば、生まれてくる産業もある。そーゆー新陳代謝が活発で、それに適応できる社会を作っていかなきゃならないと思うのだ。

    「荒波が来た〜! 助けて〜! 守って〜!」ってゆー人が少ないうちはいいけれど、多くなると、現実問題として守れなくなる。だから、「この波を乗りこなしてやるぜ〜!」ってゆー人が増えた方がいい。そのためには、チャレンジする人を増やしていかなきゃならない。"自分が今より 10% 幸せになれるとしても、他の人が 50% 幸せになる不平等を許せず、みんなで 20% 不幸になる道を選ぶ国民性" を感じるこの国だけど、そこんとこを変えていくために、本書に書かれていることが、一般常識となりますように…。

  • ブロガーである藤沢氏が現在のグローバル経済で何が起こっているかを解説している。

    中央銀行の役割や、なぜ世界中の通貨が連動して価値が上がったり下がったりするのか、がわかりやすく解説されている。そして、最後には藤沢氏なりの今後の日本がとるべき政策について論じられている。

    頑張った人が報われるための規制緩和(法人税の引き下げ、関税ゼロ)、と、稼いでいる人、稼いでいない人も含めた平等な税の徴収(消費税の増税)等をすることによって、市場に徹底的に競争の原理を持ち込もう、というもの。国力の源泉は教育なのだから、今のような一度取ったら首にならない教員免許制度はやめ、競争原理を学校教育に持ち込もう、というのはとてもおもしろいと思った。

  • ストーリー
    政府か市場か、などという陳腐な議論は世界ではとっくの昔に終わっています!

    日本人が世界で生き残るために、何を学び、何をすべきか?
    外資系金融機関で活躍する著者が本当に役立つ経済学のエッセンスを教えます。

    ユーロ危機、中国のバブル、アメリカ国債問題、デフレ経済…
    すべてがつながり理解できる、これまでにない経済の入門書。

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日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありませんの作品紹介

ユーロ危機、中国のバブル、アメリカ国債問題、デフレ経済…すべてがつながり、理解できる。そして示される経済学的に正しい日本の政策とは-。

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありませんのKindle版

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