- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017289
作品紹介・あらすじ
半導体は先端技術製品であると同時に、それを作る半導体工場も先端的な技術やノウハウ、システムの凝縮された「優れた物づくりの場」でもある。「物づくり」の英知を継ぐ、日本の半導体を40年支えた第一人者による決定版。
感想・レビュー・書評
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コロナ禍で良く耳にする言葉になった半導体。でも、まだまだ謎多きことが多く、10年前の本ですが色々と学ぶには良さげだと感じます。が、マニアック過ぎ(笑)
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参考になりました、って感じかなぁ。
思ったより面白く読めたのは、工場見学チックな、他にはない視点のおかげか。
最後の提言の章は、なくてよかったかな。半導体に限らない一般論にしか聞こえなくて、だからどうすればいいの?が結局不明確。 -
娘が自分がどんな仕事をしているのかを紹介するために贈ってくれました。製造技術だけではなく、会社組織についても触れられています。細かいところまで全部は理解できませんでしたが、元々半導体メーカーであり総合家電メーカーで勤めていたのでなんとなく知っていることも多く、おおよその理解はできました。そんなこともあってふと懐かしい気持ちにもなりました。 :D
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半導体の仕組み、じゃなくて工場に絞ってあるのが特徴。必要な設備、薬品やプロセスの複雑さ、あらゆるエンジニアリング能力が半導体工場では必要な理由がわかる。
シリーズに「自動車工場のすべて」もあります(加藤洋) -
・半導体工場
・製造プロセス
・サブプロセス
・原材料
・検査
・工場ルール -
おそらく元NECの半導体部門出身者による半導体製造の紹介本。取っ組みにくい半導体の製造プロセスだけでなく、製造工場、歩留まりなど工場での製造における実情についてもわかりやすく説明している一冊。
半導体業界への理解が中途半端なため、インプット用に購。導入本ではあるが、製造工場の内情についても詳細に触れているため、一冊目で多少なり予備知識を得た後理解の二冊目として個人的にはオススメしたい。最後の日本の半導体業界に対する提言だけは、課題と打ち手が合っていない印象で残念だが、総じて分かりやすく -
仕事の絡みで手にしましたが…
私の頭じゃ、残念ながら… -
半導体製造装置のメーカーであるクライアントがあるので、
勉強しようと思って読んでみましたが、専門過ぎて日本語を読んでる感じではありませんでした。
が、分からない専門用語はなるべく調べつつ読み進めました。
半導体工場の全体像が大まかにですが理解でき、大変勉強になりました。
最終章は、「『日の丸半導体』復活に向けての処方箋」が書かれています。
本著を書いていた、著者が懸念していた日本の半導体業界の凋落の状況は、変わっていない気がします。
私のクライアントの話によれば、日本のウエーハメーカーは強い印象がありますが、
半導体メーカーは日本は弱く、韓国・台湾・アメリカの企業が強いように感じます。
プロセス見直しによる思い切ったコスト削減や、
戦略的なマーケティング、将来を見据えた各分野の連携などについて考え、実行していくことが重要と有りますが、
果たしてそのようなリーダーシップを取れる人・企業が今後出てくるのか結構疑問です。
そもそも、日本で半導体業界がダメになっても、海外から輸入すればいいだけなのではないかと思ってしまったのですが、そうは簡単にいかないのでしょうか。
業界素人なので、見解が浅はかですみません。 -
元NECの半導体技術者であった著者が、半導体工場がどのように操業しているのかを具体的に説明。
製造業に身を置いたことがない人でも、実際のオペレーションがどのように行われているのかイメージを持ちながら読むことができる。
最後の章は、中韓台勢の前に敗北した日本の半導体産業に対する著者の思いが書かれていて読み応えあるが、ここをもう少し厚くしてくれてもよかったかな。 -
半導体工場のプロセスの詳細を、現場目線で書いてある良著。昨今の半導体微細化によるプロセス刷新に対応するためには必読。