媚びない人生

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  • ダイヤモンド社 (2012年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017692

媚びない人生の感想・レビュー・書評

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  • 「媚びない」というのは、物事の評価基準が自分の中に確立されているというのと同意義だと思っています。

    評価基準が他者にあると、人の目を気にして、権威を気にして、媚びてしまう。これは随分生きにくい、かと思いきや、それが板について当たり前のように順応している人もいる。
    でもそれは決して、自分の人生を生きている、と言えないのではないか。そんなことをふと思ったりもします。

    本書は読み進めていくと、実感としてすごく共感するところが多いです。「確かにそうだよね」と自分の中で言語化できていなかった想いが形になっていたり、迷いつつも信じて進んできた道を肯定してくれていたり、熱い言葉に励まされました。

    「実は、どんな道でもいい。真剣に取り組んで得られたものは、最終的にはどんな道であっても正しい道にしていくことができると私は思っている。
    だから今、自分が選んだ道が正しいかどうか以前に、それは自己責任で主体的に選んだ道なのか、その選んだものから自分がどう成長できるか、ということを感じることが重要なのだ」

    小5から一人暮らしをしていたという著者は、一人の時間、自分と向き合う時間の大切さについても繰り返し述べています。これは、私も年を追うごとに強く感じます。自分を深く掘り下げる行為、というのは自分の軸をしっかりと確立させる上で欠かせないこと。今は特に意識して余白の時間をスケジュールに組み込んでます。

    そしてじわりと染み込んできたのが、自分がコントロール出来ること、出来ないことを線引きして理解し、コントロールできるところにのみ全力を尽くしてコントロールできない部分について思い悩まない、という部分。
    そしてそこに留まらず、自分を成長させるにともない、自分にコントロールできない不可抗力の部分を少しずつ減らしていくという意識を持つことについても語られており、言われて初めて「そのとおりだ」と深く共感したものです。

    人は自分と向き合う中で、最終的には「生きるとはどういうことだろう」「死ぬとはどういうことだろう」といったところと向き合うことになるんだと思います。
    その答えを自分の中でしっかりと持っている人ほど、きっと強い。そしてそれは、本に書いてあったり誰かが教えてくれるというより、自分で見つけることで本当に自分の人生が歩めるというものだと思います。

    ゼミ生への最終講義で語られた内容というだけあって、励ましの言葉も多く、苦難のときこそ支えになる気がしました。
    私も環境を変えて次の挑戦をするんだという気概を忘れずに、自分の人生を真剣に生きたいものです。
    とても良い本でした。

  •  一時間で読める本にも関わらず、非常に熱く濃い内容です。一度きりの人生を充実させて生き抜くエッセンスが濃縮されています。人生観を変えてくれる必読の一冊です。

     著者は冒頭で、自分と向き合う大切さを主張しています。自分ととことん向き合い、悩み、信じることで、自分を強くすることができると教えてくれます。この「強さ」という言葉が著書のなかでキーワードになっています。「強さ」を著者は次のように説明しています。以下に一部を抜粋します。

    ・お金とか名誉とか外面的な意味での強さでなく、内面的な強さだ
    ・どんなに辛い逆境でもいつでも受けて立つ気概を持てる強さだ
    ・自身のすべての行動に対し結果に対する全責任を自分で負う決意の持てる強さだ
    ・生きるすべての瞬間を人生の最後の瞬間になるかもしれないという緊張感を持ち、その瞬間に対するすべての心血を注ぐことのできる、そしてその緊張感や集中力を死ぬその最後の瞬間まで持続できる強さだ

     著者の主張する「強さ」には、様々な思いが内包されていると思います。人間的な深さ、情熱、真摯な思い、愛情などなど、これらの思いを「強さ」という一言で簡潔に言い表していると思います。

     さらに著者は、人生を生きる意味を次のように教えてくれます。

     未熟から成長に向かうプロセスこそ、生きる意味なのだ。これを懸命に続けられた人生こそ、素晴らしい人生だ。

     自分を磨くことに終わりはなく、昨日の自分より今日の自分の方が成長しているよう、自分自身を絶えず磨いていく必要があると指摘しています。そして、その成長した自分の状態を実感することではじめて、自分の幸せを感じると説明しています。

     そして、自分自身を磨きあげ成長を続けることで、他者へ代替不可能な自分を創りあげることができると教えてくれます。ここまでくれば、素晴らしい人生を送れるはずです。自分が主体的になって仕事を進めることができ、周囲を動かすことができます。著書のタイトルとなっている、「媚びない人生」を送ることができるはずです。

     著者の主張を実現するのは、生半可な考えでは到底できません。自分自身を鍛えあげるという厳しい覚悟を持って望む必要があると思います。せっかくの一度きりの人生を、素晴らしいものにできるかどうかは自分次第であることを改めて痛感しました。

     自分自身の成長を感じるためには、過去と現在の自分を比較できるよう、日々の生活を記してどのような時間を過ごしているかをまとめておく必要があると思います。

     自分の場合、手帳やgoogle calendarを使って日々の生活を振り返るようにしていますが、著書を読んで、自分のやり方に改善の余地が大いにあると思いました。逆に言うと、過去と現在を比較しづらいので自分の成長を感じにくく、その結果、自分管理のモチベーション低下を引き起こしていると思いました。

     著者の考えは、熱く、濃い、厳しいものです。そのため、苦しさやつらさを感じてしまうと、よほど意志の強い人格者でないとおそらく長続きしないと思います。自分管理が楽しくなるような仕組み作りを行なっていく必要があると思いました。

     長く続いている習慣のひとつが家計簿です。付け始めて1年以上経ちますが、楽しくてやめられません。i phone アプリとエクセルを両方使って管理しています。アプリでは日々のメモを付け、エクセルでは毎月の収支をまとめています。毎月の収支は四半期毎に決算し、お金の使い方に問題が無かったかどうかを確認しています。目標の貯金額を達成できると、喜びを感じます。家計簿を参考にして、楽しさを感じられるよう、自己管理方法を改善していこうと思います。

    目次
    ●はじめに
    自分と向き合い、悩みなさい。そして、どんな瞬間においても、自分のことを信じなさい
    ●プロローグ
    「強さ」だけが人間を独立した存在に導く
    ●第1章 「今」と向き合う ~自然体になれる強さを手に入れる
    ●第2章 自分と向き合う ~富士山でなく、エベレストを目指せ
    ●第3章 社会と向き合う ~不可抗力に逆らわず、可抗力の統制に集中する
    ●第4章 他者と向き合う ~絶対不可侵領域を持った自己を育てる
    ●第5章 仕事と向き合う ~超ガラパゴス人材になる
    ●第6章人生と向き合う ~5年後の計画は立てるな
    ●第7章未来と向き合う ~純度の高い自分を創る
    ●おわりに
    絶対不可侵としての自己を確立し、どんな状況でもそれを貫くことだ

  • 結構いい本だと聞いていたけどそれほど響かなかったのは、僕が本書の対象としている年齢よりもずいぶん上だからなんだろうと思う。20代前半の若者にとっては、バイブルになりうるのかもね。
    まあ、単に「意識の高さ」だけを植え付けるんじゃなくて、あんたら世の中のことようわかってないんやからとりあえず働いてみなはれ、みたいな忠告は実際的で、好感が持てる。

  • うーん・・いまいち。
    大半は観念的というか、言われて理解して、明日から実行できるような内容ではなく感じる。こういう感覚は、大半の人にとって経験を通じて体得する以外に方法はないのではないか。

    とはいえ、以下の幾つかは自分の考え方とも合い、興味深かったので抜粋。

    ・本当の就職活動は社会に出てから5年後に行うべし。社会をしり、自分を知ってから、本当の就職先を探すべし。

    ・目指すは超ガラパゴス化でいい。日本の携帯産業の問題は、その価値を世界市場に認めさせる事が出来なかった事である。

    ・故郷を出てみたかったのは、自分を誰も知らないところに連れて行きたかった

    ・私はたくさんの失敗をしてきたが、ほとんど覚えていない。

  • むむむ…ポエムすぎて説得力や納得感に欠ける気がしました。慶應の先生というわりに、正直なところあまりインテリな雰囲気は感じられないように思うのだけど、もしや現代の若いインテリ層ってこういう空気感なのかな。意外と。

  • 慶應義塾大学大学院のジョン・キム准教授の著。
    ゼミの最後で学生達に送る珠玉の名言集。

    人生の価値は、自分が自分をどれだけ信じたかによって決まるとし、
    自分に対する絶対的な信頼を失わないこと、
    絶対不可侵領域としての自己を確立し、それを貫き通すこととある。

    その自分を信じるための生き方・考え方、自分の磨き方が書かれているが、
    どれも軽重を付けられない心に響く言葉ばかりだった。

    本書によれば、自分に不安のあることはポジティブな証拠とある。
    今の自分に不安のある方には是非読んで欲しい1冊。
    必ず何らかの示唆を与えてもらえる。

    個人的には「居心地の良さを警戒せよ」を胆に命じておきたい。

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=8819

  • なぜか、ビーチパラソルの下で読了。
    大学の授業最終日にこんな講義を受けたら一生わすれないだろう。
    私のような年齢で読んでも、気づかされることが多すぎた。
    いつも夢を持ってる私にはかけがえのない1冊。
    息子にも勧める。若い彼が読んだとき、ここに書いてある様々なことを
    語り合いたい。きっと、心に留まる場所は違うはずだけど、
    かならず、なにかが心に留まる。

  • 著者の教え子たちが大学を卒業するときに「贈る言葉」をもとに書かれている本。
    ゆえに大学生向きであり、社会に出て8年、30を手前にした自分には、もう少し早く読みたかった…と思ってしまうところも多いが、20代で読めたのは幸運と思おう。

    卒業するときの「贈る言葉」なので具体的にああしろ、こうしろということはないが、要するに、他者の目を気にするな、自分の幸せは自分で決めろ、そして自分で作り出せ、ということだと思う。

    それはどんな立場にいても、たとえ一平社員であっても、自分としっかりと向き合うことで可能だという。

    あと、嬉しかったのは、「もがいている自分は正しい」という言葉。

  • 若手に響くメッセージが満載です

    もちろん、40代をこえたわたしに響きます。

    「必要なことは、何よりも自身の成長を意識することだ。
     未熟から成長に向かうプロセスこそ、生きる意味だと気づくことである
     これを懸命に続けられた人生こそ、素晴らしい人生だと私は思っている
     本当の幸せは、この過程にこそ潜んでいる
     薄っぺらな物欲の満足や、基準が社会にある自己顕示欲の充足、
     さらには実は本来の自分が願ってもいなかった自己実現に、幸せが
     潜んでいるわけではないのだ」

    まさにそのとおりかな、と。とくに、特に最後の部分の自己顕示欲に
    溺れてしまってめちゃくくちゃにしてしまうリーダーが多いので、
    ここは、自分を律していかねば、と思うのです。

    また
    「媚びない意識と決意を心の中にもったときには、それは自然なオーラ
     として醸し出される。権威を振りかざそうとする人たちは、こういうオーラ
     には敏感に反応する。そうすると理不尽なこと、不条理なことを
     与えにくくなる。媚びないという強い意志は、理不尽や不条理への
     自己防衛策にもなるのである」

    まさに、そのとおりだな、と痛感。勇気づけられます。

    自らが誰かのために生きているわけではなく、自らのために生きている
    わけで、媚びた生き方をしたとしても誰も褒めてくれるわけではなく、
    ただただ、最後の時をむかえたときに、自分には後悔しか残らない。

    肝に銘じていきたいですね。

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媚びない人生の作品紹介

従順な羊ではなく、野良猫になれ
「自分に誇りを持ち、自分を信じ、自分らしく、媚びない人生を生きていって欲しい。そのために必要なのは、まず何よりも内面的な強さなのだ」
将来に対する漠然とした不安を感じる者たちに対して、今この瞬間から内面的な革命を起こし、人生を支える真の自由を手に入れるための考え方や行動指針を提示したのが本書『媚びない人生』です。
韓国から日本へ国費留学し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5ヵ国を渡り歩き、使う言葉も専門性も変えていった著者。その経験からくる独自の哲学や生き方論。

媚びない人生のKindle版

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