- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017739
感想・レビュー・書評
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食料・エネルギー問題についてまじめに語る
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タイトルからは、ありがちな「恫喝系終末論」を連想するかもしれない。、だが、けっしてトンデモ本ではないのだ。内容はエネルギーと食糧に関連したグローバルな環境問題。客観的な実例をあげながら、いま現在、地球上で何が起こっているかを淡々と紹介する。それだけで充分、この世の終わりを垣間見ることができた。
ただし救いもある。我々がいま、どういう戦略をとるべきかを具体的に指示している。そして、それらは夢物語ではなく既存技術で対応可能だ。
唯一の、そして致命的な障壁は、国家と企業の思惑だ。旧態依然とした非効率なシステムの上に確固たる既得権益を築いた一部の特権階級が、例によって環境安全保障を無視し、崩壊へのシナリヲを加速しているのである。いまこの瞬間も。 -
すごいタイトルである。副題もさらにスゴイ。危機感をひしひしと感じることになるのだろうか。そしてそのあとに希望の兆しを見出すことができるのだろうか、と、思わず考えてしまう表紙でもある。地下水位の低下、土壌の浸食や砂漠化、気温の上昇、食糧問題などの危機的状況のレポートとエネルギー問題や貧困問題の現在と今後、そして「処方箋」。
膨大なデータを駆使して、この地球の危機的状況を伝えている。ただ全体を通してことごとく付いて回る数字は、とても頭には入らないが、状況を把握するには参考となる力作だ。また、……かもしれない、……ことになるだろう、といった文末がよく出てくるが、これは説得力を薄めてしまうので、あきらかに損をしていると思う。 -
地球環境は崖っぷち。解決策はエネルギー効率化・地球の修復・教育医療支援、財政基盤はある。政治の転換点に向け行動すべし。
自分の周りのことしか知らなければ、世界は無限。
グローバルに世界が視野に入ってくることで、その有限性も見えてきた、ということかも。
処方箋が存在することが、救いです。
LED、電気自動車、新技術が可能性を示した。そして、政治的な行動があれば。