この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
- ダイヤモンド社 (2012年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017838
感想・レビュー・書評
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この本と違うことを主張する人とは経済の話はできないと思っていいくらい、マクロ経済学って何?というのが超ざっくりだけどとてもわかりやすくまとめてある。
だからつまり、最近の新聞も、マクロ経済学の概ね世界の学者が同意していることは踏まえてない。
相変わらずの山形節で、訳者解説の
「マクロ経済学は、長期的な生活水準の向上をどう実現すべきか、そして短期的な安定をどう実現すべきか、ということを考える学問」
「経済を見てそれをそのまま説明することはできる(略)サロン談義にふけることはできる。美しいモデルを愛でることもできる。でも、そこで終わってはマクロ経済学の本意ではない。マクロ経済学は純粋学問ではあり得ない。経済がどうあるべきかという規範性がある。」
というコメントには、開発経済の現場にいる山形さんの思いがこもっている。
高校時代の自分に読ませたい本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
めちゃくちゃおもしろい経済学パート2。
今度はマクロ経済学です。
前作に引き続き、時間を忘れて楽しめちゃう。
そんな本。
こう読んでいくと、経済学ってめちゃくちゃ奥が深くて面白いんだなぁって改めて感じます。
どんどん、経済学者の書籍もかじっていこう。
そう思った本です。
個人的には、ミクロよりマクロの方がわかりやすい気がします。
これは本当にオススメ。 -
マクロ経済学の基礎的な知識を学べる本です。かなり基本的なことなので、GDPの計算方法から知りたいといった方にはお薦めです。
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マクロ経済学入門
こっちもおすすめ。 -
山形浩生さん本。マクロ経済学すごい面白そうなんだけどやっぱ分厚い本にとりあえず手が出ないし池上さんって感じでもないと思ってたらこの本が平積みになってたから買って読んだんだけど、これはすごい。すべての人たちがこのようなことを理解して、それからTPPとかの議論したほうがいいや。あとフェアトレードとか。それからアベノミクスとか。ミクロ経済学はあまり興味がもてないんだけど、マクロ経済学ってのは、多数の人間がどう生きるべきか?という議論なんだよね。倫理とか。なんか、だから、かっこいい。
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漫画のように説明してあり、簡単すぎるのかと思いきや、内容理解にとても役立った。中立的なところが良い。
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特定のイデオロギーに偏らず、マクロ経済学の矛盾や皮肉を交えながら面白く理解出来ます。
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とにかくわかりやすい
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アメコミ風の経済学入門書マクロ編。
失業、インフレ、貿易と技術革新、貧困、環境などのトピックスについてマクロ経済学的な視点と問題への対策が紹介されつつ、考え方によって意見の対立があることもわかる。 -
マクロ経済学のテーマ「経済が崩壊せずに成長するにはどうするか」を面白おかしく、わかりやすく説明した本。
PART 1:単一のマクロ経済学
Chapter1 はじめに:マクロ経済学の2大目標ってなに?
Chapter2 失業:なぜ「職のない人」をなくせないのか?
Chapter3 お金/貨幣:金融政策は経済を救う!?
Chapter4 インフレーション:経済成長のための「バランスの取れたインフレ」
Chapter5 国内総生産(GDP):経済を測るモノサシ、その使い方
Chapter6 政府の役割:政府は経済を何とかできるのか?
PART 2:国際貿易におけるマクロ経済学
Chapter7 貿易と技術:経済学者が自由貿易をオススメする3つの理由
Chapter8 古典派の経済観:アダム・スミスが信じた自由貿易と比較優位
Chapter9 貿易にまつわる面倒な話:たとえば人権とか保護主義とか
Chapter10 開発援助(ODA):最高の援助は「貿易」にあり!?
Chapter11 外国為替:通貨を取引するための不確実な手段
PART 3:グローバルなマクロ経済学
Chapter12 景気の波の終わり?:金融政策と財政政策の終わりなき戦い
Chapter13 貧困の終わり?:貧困国が「キャッチアップ」するための成長のレシピ
Chapter14 惑星地球の終わり?:地球温暖化を解決するための「市場」の使い方
Chapter15 若さの終わり?:財政破綻せずに高齢化社会を乗り切れるか!?
Chapter16 終わり:で、2大目標はいつ達成できるの?