- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478020500
感想・レビュー・書評
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今月の8冊目。今年の41冊目。
初半沢直樹。ドラマも観たことない。面白かったです。しかも、こう銀行とか投資の話とか勉強になりますね。スカッともします。ちょっと半沢作品を他のやつも読んでみようと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くて一気に読んでしまった。半沢のバブル世代を上司に持つロスジェネ=ロスト・ジェネレーション世代の目線からも描かれている。ドラマ半沢直樹でいうところの続編にあたる本だ。銀行の仕組みはど素人だが、わかりやすいし物語のスピードにこちらまでドキドキしてしまう。じわじわとした“合法の侵略戦争”に目が離せない。やはり、最後の倍返しは気持ちが良い。実写化してほしいよ…。
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半沢直樹シリーズ第3弾。前作の終わりで関連会社に出向となった半沢のその後。爽快感と言う面においては今までで一番ないかも。花が全然出てこないので男ばっかり。決め台詞の倍返しは一度しか出てこない。しかも冒頭に。
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与えられた場所でベストを尽くすこと、ビジネスマンにとっての本当の幸せとは。
「自分の境遇をいかなる場合でももっとも意義たらしめることが大切」と言った米内光正の言葉を思い出した。 -
2回目の読了。面白かった。半沢シリーズで一番面白いと思う。半沢はとことん自分のために仕事をしない。銀行には自分のためだけに仕事をするやつがうじゃうじゃいる。ロスジェネの森山は同世代。世間を嘆くより、立ち向かう。そのためには自分のために仕事をせず、知恵を絞って立ち向かうこと。
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いわゆるテレビ版半沢直樹の続編にあたる本作。
池井戸作品としてはやや泥臭さに欠く部分はあるものの、主人公半沢をとおして叫ばれる、ロストジェネレーション (1994-2004の氷河期時代に就職した世代)への著者の熱いエールが突き刺さる 。
(私がロスジェネど真ん中のためか)。 -
TVドラマの結末で、どうして!?という思いしかなかったけど、どうしたって会社に属している以上サラリーマンは人事に従うしかないわけで、それでもその縛りの中で正義をみせる半沢直樹に一喜一憂して一気読み。
会社組織での理不尽な事は大小はあるにせよ日常茶飯事。
実生活での自分自身は従うしかないわけで、それを小説の中で正してくれる半沢直樹を応援しないではいられない。そして今回の結末は誰もが納得の返り咲き。今後の活躍にも期待しつつ、読了感は爽快、痛快。
【ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作! 】 -
ドラマ化もされたあの半沢シリーズ第3弾。
今度はバブル世代の主人公が飛ばされた証券子会社が舞台。
大手IT企業より巨額の手数料が手に入る依頼があるが、
親会社の銀行から横槍が・・・。
窮地に陥った主人公は周囲があっと驚く秘策に!
今作も自分を貶めようとする重役との対決があります。
四面楚歌になりつつも、倍返しで相手をけちょんけちょんにします。
そこがまた本当に痛快です。
小説にこのようなエネルギーを感じるのは珍しいです。
ガッツがほしい会社員にお勧めの作品です。 -
バンカーとしての矜持を失わず東京中央銀行から出向先の東京セントラル証券での半沢直樹の活躍を描いた巻です。
企業買収にからんだアドバイザーという役回りで中央銀行対セントラル証券という構図を背景に、それぞれの企業の若き経営者たちの姿や銀行の幹部、そして証券会社に出向した者とその会社に就職さざるを得なかったロスジェネ世代とを対比させながらお話は展開していきます。今回も言うなれば悪役の銀行幹部が自分たちの組織の論理で動き、それに反応した半沢たちが様々なネットワークを駆使して企業買収の目論見の裏を暴き、最後に逆転劇を繰り広げます。この勧善懲悪の構図はいつもながらスッキリさせられます。
半沢が部下や同僚に吐く言葉の数々は名言ですね「・・いやサラリーマンだけじゃなくて全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番しあわせなんだ。会社の大小なんて関係がない。知名度も。オレたちが追及すべきは看板じゃなくて中味だ。」
「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。・・・そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。・・・」というように、まるで経営学や組織論の教科書のようです。