しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する

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制作 : 茂木健一郎  水谷 淳 
  • ダイヤモンド社 (2013年12月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478020944

しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学するの感想・レビュー・書評

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  • 認知科学が面白いのは人の数だけ世界があることが示されているためだ。仏教用語の世間とは差別・区別の謂(いい)である。それをレナード・ムロディナウは「世界とは個々人の脳が五感情報をモデル化したもの」と表現する。つまり文字通り「あなたは世界」(クリシュナムルティ)なのだ。
    https://sessendo.blogspot.jp/2017/11/9.html

  • 「脳の中の幽霊」「やばい経済学」「影響力の武器」を足して3で割って読み易くした風情の本で既視感もあるが、それなりに面白い。Subliminalを「しらずしらず」とするあたりマーケティング的にも巧妙です。
    ・記憶を植え付けることは可能か? 過誤記憶(P104)

    は面白い。フィリップKディックの「追憶売ります トータルリコール」そのまま。

    ・接し方で成績が変わる?非言語コミュニケーションの力(P158)〜子育てへの教訓ー親の期待が子をつくる(P163)
    ローゼンタールの調査
    ・公共広告の「ポイ捨て」キャンペーンはなぜ逆効果で終わるのか?(P253)道徳的な訴えと、集団規範を思い出させる内容と。どちらのメッセージが勝つのだろうか? 答えは集団規範想起。
    ・幸せな「ふり」が人生を充実させる(P280)
    ・人は「見たいもの」を見るー温暖化否定派の都合のよい解釈(P313)
    ・ジョブズの「現実歪曲空間」と成功者の条件(P323)
    ・それでも無意識は役立っているー前向きな「錯覚」で人生を豊かに(P325)
    研究によれば、究めて正確な自己像を持っている人は、軽度の鬱に陥っているか、自己評価の低さに悩んでいるか、またはその両方であることが多い。だって(笑)

  • SUBLIMINAL
    How your unconscious mind rules your behavior

    発音しやすい名前の企業が成功する?
    スミスさんはスミスさんと結婚する?
    無意識の力が、日常を支配する。
    信頼ゲームとオキシトシン、そして社会的行動
    理由があれば何でもいい?脳の「台本」を暴く。
    かくも強い無意識の影響力とそのメリット。
    意識的な努力により、無意識の力を正しく活かす
    たった一つの共通点でも生まれる「身びいき」
    生理が先、感情が後ー感覚の錯覚
    動機が知覚を歪める

  • 無意識について、こんなに徹底している本はほかにないだろう。
    思い当たるフシもたくさんある。

  • 同じ名字の人と結婚する人が多いことが物語っていることは?
    たとえ、名字という無意味そうな特性であっても、自分に似た特性を無意識に好む傾向がある。

    食べるポップコーンの量に、より大きな影響を与えるのは、ポップコーンの味とサイズのどちらか?について研究が行われた。この疑問を解決するため、被験者には、小さい容器に入ったおいしいポップコーン、大きい容器に入ったおいしいポップコーン、小さい容器に入ったまずいポップコーン、大きいよう気に入ったまずいポップコーンのいずれかが手渡された。結果、食べる量は味と同程度に容器の大きさにも影響を受けていた。スナック菓子の容器の大きさを2倍にすると消費量が30~45%に増えることが示された。

    料理名に華やかな形容詞(例:滑らかなマッシュポテト)が加えられることによる効果は?
    その料理を注文しようという気が起こるだけでなく、その料理を一般的な説明しか加えられていない全く同じ料理よりもおいしいと評価するようになる。

    流暢さ効果(fluency effect)とは?
    情報の形態が理解しにくいものであると、その情報の内容に関する判断に影響が及ぶこと。
    例えば、読みにくい書体で書かれたレシピの方が、読みやすい書体で書かれたレシピよりも、作るのが難しいと評価された。

    投資家は、複雑な名前や略称の企業よりも、名前や銘柄の略称を発音しやすい企業の新規公開株の方に投資しやすい。これもfluency effectの一つ。

    深く集中している時の脳のエネルギー消費量とぼーっとしている時の脳のエネルギー消費量を比べると1%しか違わない。意識的な心で何をしていようとも、精神活動の大部分を占めているのは無意識であって、そのため、脳が消費するエネルギーのほとんどは無意識が使っている。

    視覚の欠陥(盲点)を補うために、目は1秒あたり何回か、ごくわずかに向きを変えている。その小刻みな運動をマイクロサッカードという。

    生後6ヶ月の赤ん坊でも、親切・不親切を理解する
    「登山者」と名づけた円形の顔に大きな目を貼っただけの単なる木の板が、山の麓から出発して、頂上にたどり着こうと何度も挑戦するが失敗する様を幼児に見せた。同じような目をした三角形の「助っ人」がときどき下の方から近づいてきて、登山者を押して手助けしてあげる。また別の時には、四角形の「妨害者」が上から近づいてきて、円形の板を麓の方へ押し戻すという手続きも見せた。その後幼児たちは人形に手を伸ばして触る機会を与えられると、妨害者の四角形に対しては、助っ人の三角形に比べて明らかに手を伸ばしたがらなかった。
    さらに、助っ人と中立的な傍観者である積み木との組合せ、傍観者と中立的な積み木との組合せを幼児に与えた。結果、幼児は中立的な積み木よりも親切な三角形を、意地悪な四角形よりも中立的な積み木に好意を示した。人間は、好感や反感を言葉で表現できるようになるはるか以前から、親切な人には惹かれ、意地悪な人には反発するのである。

    人間は親切心に高い価値を置く。相互扶助行動に加わる時には、報酬作用と関連した脳の部分が活動し、親切にすることが自分自身への報酬になりうることがわかっている。

    お互い助け合う結束した社会に属する利点のひとつは?
    結び付きのない個人の集団に比べ、多くの場合、外界からの脅威に対処する備えができていること。つまり、数の利である。

    電気ショックの痛みを予想していないグループよりも痛いショックを予想しているグループの方が不安のために、他の人と一緒に痛がる傾向が強いのかどうかを調べた実験がある。片方の群の被験者には、電気ショックは痛いものだと教え、もう片方の群には痛くないものだと教え、電気ショックを与えるまで待機するように言った。結果、電気ショックを不安に思わされた学生の約63%が他の人と一緒に待ちたがった一方、くすぐったいピリピリしたショックを予想した学生の約33%が他の人と一緒に待ちたがった。

    社会的苦痛と肉体的苦痛の関係性
    社会的苦痛(例:口説いて断られた時の心の痛み)と肉体的苦痛(つまずいたときの爪先の痛み)は、脳の中で同じ場所を共有している。この事実を下に、肉体的苦痛に対する脳の反応を抑制する鎮痛剤を使って、社会的な痛みも抑えられるのかどうかを明らかにする実験を行った。結果、タイレノールを服用していた人は社会的疎外に関連した脳の領域の活性が抑えられていた。つまり、社会的苦痛が、服用中著しく低下した。

  • ・パッケージのデザイン、パッケージの個装のサイズ、メニューの書き方、メニューのフォントといった「環境的な要因」が消費者に無意識の影響を与えている。
    →それが自分に影響を及ぼすことはあり得ないと信じている。しかし、それは間違っている。

    「環境的な要因」はどれだけの量を食べるかだけでは無く、その食べ物の味をどのように感じるかにも強力な、そして無意識の影響を与える。
    (ex. しゃきしゃきのキュウリ。滑らかなマッシュポテト)

    ・高級料理店で好みを聞かれて、「真に迫った形容詞とともに出される料理が好きです」などと答えたら恐らく不思議そうな目で見られるだろう。しかし、実際のところ、料理の説明はその味をどう感じるかにかかわる重要な要素の一つである。
    これを「流暢さ効果」「サブリミナル効果」という。

    ・人は商品に満足するかどうかは商品の品質によると考えているが、実は、商品をどう感じるかはその商品の宣伝活動にもかなり大きく左右される。
    (ex. ビールのブランドのラベル、値段が違うだけで全く違う味に感じることがある)

    ・直接的・明確な側面(ex. 飲み物)
     間接的・暗黙の側面(ブランド・値段)
    の両方が相まって働くことで精神的経験(つまり、味覚)はつくりだされる、のである。

  • 記憶は改ざんされる。その隙の取り合い。

  • ”あなたの9割を支配する「無意識」を科学する”
    と表紙に書かれています。
    「無意識」なことが、いろいろと解明されているのだなぁとたくさん驚くことの出来た一冊でした。
    付箋は20枚付きました。

  • 心理学と脳科学の間の子みたいなタイトルに惹かれて購入。
    洒落た表紙とカバーも気に入りました。

    わたしたち人間は、自身の生活に自分ですら意識していない瞬間があることになかなか気が付かない。
    他人と会話する際の間合い、時を置いて歪められる記憶、同じ性質を持つグループのカテゴライズetc...
    そうした無意識が生活の中で果たす役割は幅広く、不可欠と言って差し支えない。
    無意識が普段成し遂げている「しらずしらず」の世界を覗くきっかけをくれる一冊。

    久々のヒットでした。
    奇をてらうわけでもなく、あくまで淡々と無意識の果たす役割や実例を挙げていくのですが、「え、うそでしょ?」と思わずツッコみたくなるような研究結果が次々に提示されるのでまったく飽きません。
    相手の体にタッチする人は恋はうまくいきやすいとか、ほんとかよと思ってしまいます。
    そうしたなんとなく信じられない研究に非常にうまく説得力を持たせる文体と論法、さらに数多くの事象を証拠とする類似の例のおかげで、冗談として笑い飛ばすのではなく、なるほどと感心できる内容になっています。
    ハードカバーP368があっという間に思うほどおもしろい本でした。

  • 自分では気がついていないのに思考枠組みや認識枠組みにガッチリはまってしまって、そのことすら自覚できない。世の中から人種差別や男女差別や民族差別がなかなかなくらならないのは当然だと思ってしまった。

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しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学するの作品紹介

なぜ、同じ姓というだけで好意を抱くのか?なぜ、楽観的すぎる納期を設定してしまうのか?なぜ、目の前で話し相手が入れ替わっても気づけないのか?人の心をウラから操る無意識の真の姿を解き明かす、知的興奮必至の1冊!

しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学するはこんな本です

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