- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478021651
感想・レビュー・書評
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さすが、ゴビンダラジャン教授。世界はフラットではない。
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話題になったこの本ですが遅ればせながら。新興国で生まれたイノベーションを成熟国へリバースする、というリバースイノベーションの考え方と実例を紹介するもの。刺激になりますね。
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リバース・イノベーションとは、簡単にいうと、途上国で最初に採用されたイノベーションのことだ。こうしたイノベーションは以外にも重力に逆らって川上へと逆流していくことがある
インドの病院の開胸手術 2000$ アメリカ2万ドル
人件費の安さだけでは説明できない。プロセスイノベーション
マヒンドラアンドマヒンドラ インドのトラクター
アメリカでは趣味の造園家にぴったり
GEの超音波診断装置
中国 低価格、携帯性(バッテリー)、使いやすさ
中国向けの機械が、先進国の救護員、ER,手術室で役立つ
ジョージ・サンタヤーナ 過去を忘れてしまう人々は、それをくり返す運命にある
ムンバイのゴトレジアンドボイスが開発したチョットクール冷蔵庫 69$ 断熱性にすぐれ、一時的に電池で冷やせる。軽量で頑丈
コンプレッサーのかわりに半導体で使われる特別な半導体チップを使用
不安定な電力状況でもなんとかなる
グローカライゼーション
成長している場所である途上国に、人材、権限、資金を移す
ロジテック 中国で苦戦 中国の市場でもとめられるマウスの条件を調べた
GEヘルスケアの心電図計
携帯性、バッテリー、使いやすさ、修理のしやすさ -
感想:ちきりんブログで紹介されていて読むことに。
先進国から新興国という通常の流れとは逆方向のイノベーションである、通称、「リバース・イノベーション」について書かれた本。
これからの世界の中心は紛れもなく先進国から新興国へと移っていくことから、イノベーションが逆流していくことは極めて筋が通っている。
最も印象的だったのは、「リバース・イノベーションは発明ではなく忘れることから始まる」というパート。
火星に降り立ったと考えるべきと書いてあったが、それくらい全く別物と考えた方がいいということだろう。
多国籍企業は過去の成功体験を忘れられなからなかなか新興国しんしゅつがうまくいかないのも納得。
実例も豊富に紹介されていて新興国を相手に仕事をしたい人には参考になる一冊。 -
一言で言えば、GEでポータブル超音波診断装置を作った話。同じことが繰り返し語られている。もっと薄く安くできるはず。表題のことよりも、社内での新規事業の立ち上げ方、という一般論、およびそれの事例集として読める。実際に、自分が新興国(タイとか)に行って仕事をするか、(衰退する)国内で生き延びれる仕事をするか。
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途上国で最初に採用されたイノベーション。新興国市場は大幅に異なる世界であり、既存製品のカスタマイズは通用しない。
強みが弱みになり、弱みが強みになる。 -
新興国のイノベーションに着目した本書。とてつもなく可能性に秘めており、今後重要となる概念の一つになる本です。海外マーケット市場に参入する企業は必読だと思われます。
本書の前半はリバースイノベーションの概念の説明で残りが実際のグローバル企業の事例です。クリステンセンのイノベーションのジレンマに通じる刺激的な本で、挑戦的な本です。
実際にこのリバースイノベーションを実践するためにも、組織のコンセンサスが必要であるのと、このイノベーションを興すプロジェクトチームが必要となるという記載まで書いてあり、海外だけでなく、自社の組織内にも着目してるところが良い点だと思います。
苦労している日本企業の海外マーケットへの進出への一つの必要な戦力になるのではないでしょうか。