カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方

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  • / ISBN・EAN: 9784478022153

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  • 【読書感想】カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方

    著者: 久保田カヨ子
    ダイヤモンド社



    私、暇なときによくBLOGOS(色々な分野の人のブログが集まったサイト)を
    ながめてるんですが、そこで、頻繁に読書感想書いてる方がいまして、
    その方のブログを読んでたら出産育児で遠ざかっていた読書熱がまたムクムクと。
    そんなこんなで、スキマ時間に読書復活。
    まずはリハビリ&タイムリーに悩んでたりする育児関連の本です。

    ちょっと前にテレビでよく取り上げられていた、
    脳科学ばあちゃん久保田カヨ子さんの、子育て方法の数々を紹介した本。
    この本ではカヨ子ばあちゃんが実際に二人の息子を育てた経験をもとに、
    男の子の育て方のポイント50個を
    「運動する」「手を使う」「感覚を磨く」「予測する」「考える」「生活とリズム」「心のめざめ」
    というカテゴリにわけて紹介してます。
    男の子ってうたってるけど、ほとんど男女共通でしょうね。


    年齢的に2~7歳くらいの子育て期間が対象かなぁと思います。
    全部をカヨ子ばあちゃんのいうようにやるのは、
    考え方やバックボーンとなる知識、環境が違うから無理があると思うけど、
    自分が大事にしたいポイントやできそうな方法何個かを試してみるにはよいと思います。
    あと、休みの日とか、寝るまでの時間、
    子供と何して遊ぶか結構悩むんですけど、
    脳科学的にもよくて、お金もかからない遊び方を色々紹介してくれてるのが
    これからとっても役立ちそうです。
    以下は備忘録として。

    ======<遊び例>========
    ・船酔いゲーム(グルグルまわってふらふらを楽しむ)
    ・天の橋立じゃんけん(互いに股除きしてじゃんけん)
    ・目をつぶってでんぐり返しして立ち上がる
    ・壁画落書き
    ・工作(はさみと糊メインで)
    ・折り紙
    ・目隠しして何か当てるゲーム
    ・背中押しゲーム
     (お母さんの背中を指で押してお母さんが何本の指で、何指で押したか当てるゲーム)
    ・息の長さを競い合うゲーム
    ・紐とおし、ビーズ通し
    ・貼り絵
    ・ハカリ遊び(AとBとどっちが重いか予測させてハカリで測る遊び)
    ===================


    どう子供を育てていくか、大なり小なり親それぞれの理想があって、
    その理想に近づけるために乳幼児期にどういうアプローチをするのがよいのか。
    ひとつひとつの場面でどう対応するのがいいのか
    シンが3歳を目前に控えた今、悩むことがすごく多いです。
    「ここは叱るのがベストか、様子をみるのがベストか」とか
    「これは許容するポイントか、アウトか」とか。
    通ってる保育園に結構ポリシーがはっきりあって
    かなり親も教育される感じのところなんで、
    余計気を使う部分があるのかもしれませんが…。



    で、カヨ子ばあちゃん。
    たとえば「飛び降りる」動作のときに親はどこをどう見るべきか、とか
    「お絵かき」のときにどう接するとよいか、とか
    結構細かい育児の場面でのカヨ子ばあちゃんなりの理論を説明してるんですけど、
    よく細かい育児のポイント50個も具体的にあげることができるな~となんか感心しちゃった。
    (まぁそれが仕事だから当たり前かもしれんが。)
    細かいところで「どう対応するか」ってワタクシも都度悩んでるけど、
    それを記録&記憶しておいて書きおこすって結構難しいし、
    そもそもポリシーとして確立できるほど自分の育児に
    キッカリとした方針とか「こういうときこうするのが正解」
    って固まってないような気がするし。
    (多分それなりにあることはあるんだろうけど、
    暗黙知っつうか…。自分のポリシーとか行動って明文化しずらいもんでしょ?)



    そういう意味で、こんなに育児ポリシーが固まってて
    さらに何冊も本を出してるカヨ子ばあちゃん、単純にすごいな、と。
    (ま、それが仕事だからなんですけどね…。)

    この人がこんなにキッパリハッキリ育児について語れるのは
    自分の息子が成人して成功例として存在しているっていうのが大きい。
    育児って、正解か不正解かが(というと不謹慎だけど)
    20年くらいのスパンでみないとわかんないし。



    現在進行形で育児中の人とか、子育ては妻まかせの学者とかよりは、
    確たる成果物が存在しているばあちゃんくらいの発言の方が
    説得力はあるなぁと思いました。




    読みながら、「こんなふうに考えて育児してないなぁ…」と
    最近イマイチな自分にへこんだりする部分もあったのですが、
    散々「こうするべき」と強く語った最後の最後に
    『育児は育児書のとおりにうまくいかないものです。
    子供に体当たりして、失敗して、また学べばいいんです。
    あなたの育児のやり方でいいんですよ。
    だって、誰の子でもない、あなたの子じゃないですか』
    と、激励の一言。
    それまでの論調が結構断定的だったのに、最後に「結局好きにやりな」ってので
    ちょっとズコッと(死語か?!)なりました。
    ま、その通りなんですけどね。
    結局自分の思う通りにしかできないもんだと思うので。




    育児書とかビジネス本を読むのって
    正直、自分的にちょっと抵抗があるんですよね~。
    「育児もビジネスも『あるべき論』とかばっかり言われてもねぇ」
    って思いもあるし、結局実践できないと意味ないよね~みたいな。
    でも、どれかに深入りしすぎたり傾倒しすぎず、視野を広げる目的であれば、
    時々読むようにはした方がいいかもなぁとも思うようになりました。
    そうしないと、しらない間に知識とか考え方とか偏ったりしそうだし。
    自分のニュートラルを知る、という意味では活用できそうです。



    ワタクシ的印象に残ったポイント

    ・<ケンカ>
     私は息子の何度かのケンカで、「自分から手を出すな」
    「弱いほうから喧嘩を売るものだ。お前が強いと思えば辛抱してやれ」と
     言っておりました。
      ↓ 
      兄弟ゲンカの時に使おう。
      でも友達とのケンカの場合、実際に強くないとなかなか使えない
      セリフですな…。
      


    ・<雨の日の遊び>
     「なにか新しい遊びを考えておいで。それをママに教えてちょうだい。
     一緒に遊ぶから。それまでに大急ぎでお仕事をすませておくからね。」
     と言います。
     退屈になって親にまとわりつくころの幼児は、だいたい5分間で、それ以上は
     遊びについて考えていられませんから、親はそれより先に手を休めて
     待ってやります。沈黙の催促をしていることをわからせるのです。
      ↓
      これはもうちょっと先にならないとムリかな~?
      でも使えるテクですね!やってみよう。


    ・<待つ>
     しかし、出かけた先で、ついでだからと買い物をしたり、おとなしくしていた
     ごほうびにと、行き当たりばったりにものを買って与えてはいけません。
       ↓
       おもちゃなどはガンとして跳ね除けてはいるが、
       お菓子(ラムネ・グミ)は最近行き当たりばったりに買ってしまっている…。
       ダメだよねぇ…きっと…。


    ・<テレビ>
     「テレビに子守をさせない」ことは大原則ですが、テレビをうまく利用すれば、
     これほど手近で便利な教材はありません。多いに見せてやってください。
     ただし、一緒に見て、幼児の興味の持ち方や、なににどのように反応するかを
     よく見て応じていくことが必要です。そうすれば感覚・知覚・完成をより
     発展させられます。
       ↓
      この人は割とテレビも戦隊モノもそこまで否定はしてないのね。
      テレビね…。私の最近の悩みですよ…。
      




    育児中の読書は、なかなかまとまった時間をとりにくいので、
    のめりこんでしまう小説よりもエッセイとか新書系とかビジネス本とか
    細かく区切って読める本の方が向いてるかも~。
    小説ばっかりじゃなく、これからはもうちょっと
    色々バランスよく読んでいこっかな~と考えてマス。
    そして、ほのかに電子書籍…。気になりはじめております。

  • 幼児期の育児の基本がつまってます。

  • もう少し息子がやんちゃになってきたら再読したいなと思いました。
    色々な方の本を読んで、納得できることを取り入れて行きたいです。
    古本屋で購入。

  • 脳科学に基づいた自身の子育て方をテーマごとにまとめてある。
    言語化出来ることがすごい。

  • テレビでも取り上げられ話題になった、脳科学おばあちゃんの育児本である。脳科学と銘打ってはいるが、内容は著者の個人的な子育て経験本となっている。脳科学に基づく内容が全くないわけではないが、かなり個人的見解が多いように感じる。おばあちゃんの子育て経験談を聞いて参考にしよう、程度のスタンスで本書を読むのがよいだろう。
    著者の観察眼や子育ての工夫、自身の考えで行われたぶれない育児方針というのは、感心する部分も多い。

  • ・読み終わって感じたこと

    作者のカヨ子さんは子供がとても好きなんだなと。
    でも、育児には必要時にはしゃもじで叩くなど、スパルタな一面も。
    具体的にこうすれば良いよ!ということはあまり詳細に書かれていなかったような。

    ・面白いと思ったシーン

    『子供が怪我で痛がったら、「大声で泣きなさい」と言って、激痛が治まるのを待たせたらよいのです。』
    でも、泣いてたら構ってしまいそう…。

    ・好きなセリフ

    「可哀想だね。ママはイヤだなぁ。」
    子供の残忍な行動、一度は許して目をつぶってあげよう…。

    ・こういう人におすすめ

    古き(?)良き日本のお母さん的な育児の心構えを知りたい人にオススメです。
    心構え・情熱はとても伝わってくるので。
    かなり具体策を知りたい!という人には向いてないかなと思います。
    でも、心構えを知っていて損はないかなと。

  • 幼児向けの内容。あと何年後かに再読したい。

  • こどもを理解し押さえつけるのではなく誘導する。やり方を修正する。考えさせる。
    電子書籍、蔵書

  • 実践したい

  • 子育ての心構えを学びました。工夫も大切。

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著者プロフィール

1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で二人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。テレビなどで“脳科学おばあちゃん”として有名。
2008年、株式会社「脳研工房」を立ち上げ、現在代表取締役。著書に「カヨ子ばあちゃん73の言葉」(ダイヤモンド社)、競氏との共著書に、「脳科学おばあちゃん久保田カヨ子先生の誕生から歩くまで0~1才 脳を育むふれあい育児」(主婦の友社)、監修にクラシックCD「カヨ子おばあちゃんの元気なクラシック」(エイベックス)などがある。
ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

「2016年 『くぼた式0ヵ月~12ヵ月の 脳を鍛える育児ダイアリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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