統計学が最強の学問である

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 9214
感想 : 900
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022214

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    統計学は確かに大切だが、真っ先にAIに乗っ取られる分野な気がしたのは自分だけだろうか?
    というのも、データに基づいた処理というのはイチ人間が行なうよりもAIにやらせた方が確実だろうし、スピードも正確度も段違いだと思うからだ。

    どちらにしても、読んでいるだけで鳥肌が立つくらい難しい本でした。
    分析などをするにあたって統計学は必須だけど、結局そういう細やかな分析は自分には向いていないんだなーと実感。


    【内容まとめ】
    1.なぜ統計学は最強の武器になるの?
    ⇒「どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで、最速で最善の答えを出すことができるから」

    2.EBM
    Evidence Baced Medicine
    「科学的根拠に基づく医療」
    医師の経験や勘だけでなく、きちんとしたデータとその解析結果、すなわちエビデンスに基づくことで最も適切な判断をすべきというのが、現代医学において主流の考え方である。

    3.統計解析の3つの問い
    ①何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
    ②そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
    ③変化を起こす行動が可能として、そのコストは利益を上回るのか?


    【引用】
    ・なぜ統計学は最強の武器になるのだろうか?
    一言で言えば、「どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで、最速で最善の答えを出すことができるから」だ。


    p11
    ・「疫学の父」ジョンスノウの活躍
    この外科医が行ったコレラ対策はごくシンプルだ。

    1.コレラで亡くなった人の家を訪れ、話を聞いたり付近の環境をよく観察する。
    2.同じような状況下でコレラにかかった人とかかっていない人の違いを比べる。
    3.仮説が得られたら、大規模にデータを集め、コレラの発症・非発症に関連していると考えられる「違い」について、どの程度確かであるかを検証する。

    スノウの提案した解決策は、「とりあえずしばらく水道会社Aの水を使うのをやめる。以上!」であった。
    彼の助言に従って、コレラに汚染された水の使用をやめた町では、パッタリとコレラの感染が止まった。


    p16
    ・EBM
    Evidence Baced Medicine
    「科学的根拠に基づく医療」
    医師の経験や勘だけでなく、きちんとしたデータとその解析結果、すなわちエビデンスに基づくことで最も適切な判断をすべきというのが、現代医学において主流の考え方である。


    p65
    ・統計解析の3つの問い
    1.何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
    2.そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
    3.変化を起こす行動が可能として、そのコストは利益を上回るのか?


    p71
    意味のない解析結果など何の役にも立たないばかりか、虚偽報告である。
    「十分なデータ」をもとに「適切な比較」を行う。
    これが統計的因果推論の基礎である。


    p87
    「どのようにデータを解析するか?」
    そもそも、「どのようなデータを収集し、解析するのか?」
    この答えは、ごく簡単である。
    「目指すゴールを達成したもの」と、「そうでないもの」の違いを比較しさえすればいい。


    p126
    ・ランダム化の限界
    月へのフライトに限らず、「1回こっきりのチャンス」あるいは、あったとしてもせいぜい数回程度しかチャンスの与えられないものを取り扱うことに対して、ランダム化しようがしまいが統計学は無力である。
    要するに、一世一代の決断はランダム化することができないということだ。

    他にもランダム化には、「倫理の壁」や「感情の壁」などが障害となる可能性が高い。


    p214
    ・「IQ」を生み出した心理統計学

  • 「統計リテラシーがないことは現代を生きる我々にとって思いのほかヤバい状態なのだ。」

    基本的に言いたいこと(タイトルは)全面的に賛成。だが、本としてのレベルは著しく低い。

    第一章と終わりに、だけで主旨は十分だし、間の話は各論にしては中途半端だし、事例を紹介してるわりに主観が入り過ぎてて、客観性のない説得力にかけるストーリー。。

    読者をバカにしながらあんたわかる?オレ頭イイっしょ的な視点でわかりやすさを装う書きぶりしてるわりに、話の結論ないし、これを読んで、統計学が必要っぽいのはわかっても、統計学とはなんぞやはわからない。

    「終わりに」で書いているようなメッセージが、きちんと伝わる本であったら違う印象だったと思います。

    筆者が購入者が目にしやすいタイトル、最初と最後だけに響くメッセージを残して、売上部数を伸ばしたいと考えてたなら、さすがの統計リテラシーですな。。

  • 【目的】
    ギャンブルから始まり仕事へ繋がりそして投資へと繋がる統計学への実用性は私を本著に向かわせた。
    漠然としている統計学な考え方を、形に為せる統計学として学び自分の仕事・投資にて役立て実践したい。

    【結論】
    ①今までなんと無駄な判断をしてきたことか。
    データは最大化し、今後どうにもこうにも増えていく。
    これを管理、活用するにはどうすべきか。
    ただ…
    ②私には内容が理解できなかった。学問を利用して新しい仕組みを作りたいのだ。それにコミットできうる文書でなければならない。
    残念ながら私はこの統計学というものを勘違いしていたのかもしれない。簡単ではない、という事だ。

    【原理原則】
    統計学が世にあふれている。それらを活かすも殺すも人間だ。ただ、統計したデータは最大に情報源となりうるし、そこから立てた作戦は適当な作戦ではなく根拠をもった作戦となりうる。逆に言えば、データに基づかない立案は、その人の感想でしかなく『陳腐な提案』として見なされていく事は今後目に見えてくるだろう。

    【今後】
    統計について、違う図書や動画で学んだ後に本著を再チャレンジしてみたい。

  • 全然、なにが最強なのか理解できなかった。
    もっと魅力が伝わるように最強の書き方をしてほしかった。

  • 今の自分には大して響かなかった。あみだではいちばん端に通ずる線を選べ。ってことくらい。

  • 少々初心者の私には難しかった。
    でも統計や身近なアンケートやサンプリングなどにも意味のある統計とまったく意味のないやり方があるのだなというのはわかった。

  • 勉強のためというよりは、読み物。なるほど、こういう学問があるんだという理解には良い本だと思います。

  • 冒頭部分の内容が繰り返し書かれていた印象だった。章が変わっても論理の展開がなく、タイトルに負けていた。久しぶりに損した買い物だった。あー残念。

  • タイトルと内容がミスマッチ。

    本書の構成が謎

    主張が冒頭で終了。

  • 統計は時々読むと良いがこれ普通過ぎ

著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。統計家。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、2014年11月に株式会社データビークル創業。自身のノウハウを活かしたデータ分析支援ツール「Data Diver」などの開発・販売と、官民のデータ活用プロジェクト支援に従事。著書に『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、『1億人のための統計解析』(日経BP社)など。

「2017年 『ベストセラーコード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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