ぼくらの仮説が世界をつくる

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著者 : 佐渡島庸平
  • ダイヤモンド社 (2015年12月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478028322

ぼくらの仮説が世界をつくるの感想・レビュー・書評

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  • ・ぼくは「世界がどうなるか」を心配する時間があるなら、「世界をどうするか」を考えたい。

    ・世界は誰かが思い描いた「仮説」でできている。そして、その「誰か」とは「あなた」のことでもある。

    ・「何が変わっているか」をきちんと見極めると同時に「何が変わらないか」を把握しておくことも大切。そこに人間や社会の「本質」があるから。

    ・2010年代は「モノがあれば、幸せになれるはず」という幻想が通用しなくなってしまった。人々の物欲が減る中でどうすると心が満たされるのか。「背後にあるストーリーに共感するからモノがほしい」という時代になってきた。

    ・すごく不思議なことに、人はめんどうくさいことを避けるが、一方で、わざわざめんどうくさいことをしたい生き物でもある。

    ・人は「自分の個性が何なのか」「強みが何なのか」ということを、自分では見つけられない。真似るという行為は、他人になろうということではなく、他人との比較によって、自分の個性と強みを見つけようとすること。

    ・自分の意志を信じないようにすることが大切。僕は意志の力を信じていない。「意志」ではなく「習慣」でしか人生を変えることはできないと信じている。努力を続けられるような習慣を保つためには、自分に刺激を与えてくれる環境に身を置き続ける必要がある。

    ・短期的な成果に左右されない…「長期的」というメガネをかけないといけないときに「短期的」のメガネをかけてしまうと、余計な不安が発生してしまう。

    ・社会にあるルールは、誰かが作ったもの。もしも、そのルールで居心地が悪ければ、周囲を納得させて変えていくものだ。現代はまさに新しいルールが作られているとき。どのようなルールが社会を良くするのか、本気で考えなければいけない。ぼくらの世代には「ルールを作る楽しみ」があると同時に「ルールを作る責任」がある。

    ・自らを縛りながら、産業が発展するようなルールを作った人は、未来を見通す力だけでなく、誠実さも併せ持った人たちだった。誰かがデザインしたルールに従うのか、それとも自分でルールを作るのか。ぼくは自分でルールを作る側になったほうが、何百倍も楽しいと思う。

    ・サラリーマンはお金を一切投資しない代わりに自分の時間を会社に投資して、お金で返してもらおうとしている。だから投資効果が悪い。二度と戻らない時間をサボる時間に投資することは、実はリスクの高いことでもある。「時間の有限性」をどれほど意識するかによって、サラリーマンであることと起業することのどちらのリスクが大きいか、その答えは変わるはず。

    ・人生最大のリスクとは何か?お金を失うこと?ぼくは「死ぬときに自分の人生は間違いだったと思うような生き方をしてしまうことが最大のリスク」と考える。

    ・最高に人生を楽しむためにはまわりを楽しませなくてはいけない。「自分が楽しい」をとことん追求すると、結局は「利他」に行きつく。だから、使命感をぼくは重視せず、むしろ自分が楽しむことが結果的に使命を果たすことにつながるのではないか。

  • いい作品とは、新しい定義を生み出すことができるもの
    cf. ドラゴン桜 教育の再定義 働きマン 働くことの意味の再定義

    全体的 糸井重里「インターネット的」
    世の中のすべてのプロダクトがサービスに変わってきている

    本というプロダクト1つではなく、そのまわりに付随するすべてを、誠実にパブリッシュ(公にする)ことが求められていく

    それをどういうふうにして世界中に届けるのか
    村上春樹を売るための世界戦略 20年かかった

    どちらの欲望の方がより本質的なのか?

    おもしろさというのは<親近感×質の絶対値>の面積

    1枚目のドミノ、それは「たった一人の熱狂」

  • 超売れっ子編集者の仕事論。仕事論と言うより好きを突き詰める事論。響く言葉多数。
    これまでの経緯を元に仮説を立てるのは過去の延長でしか無い。逆に、先にこうありたいと仮説を立ててそれに肉付けして行く目標志向を説いていたりも共感する。

  • アイデア思考の話かと思ったら、働き方の話にもなっていた

    仕事したい!って思える本

  • 「情報→仮説→実行→検証」ではなく、「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考すること。p27

    「仮説を立てる」ことは「定義しようと試みる」ことは、ぼくにとってほとんど同じです。p39

    《第4章「ドミノの一枚目」を倒す》p131

  • 物事を本質を見極める。
    そのための思考・マインドを知ることができます

    ・情報を溺れずに、物事を再定義する仮説思考
    ・自らの感覚を大切に情報に接する生活者としての感覚
    ・勝利の方程式を見抜く戦略的思考
    などなど。

    また、この1文は自らの仕事を再定義するヒントとしていきたいと思います。

    「教える側」と「教えられる側」がいずれごっちゃになる、という流れは、
    全産業で起きる「方程式」なのです。

    私が仕事をする教育業界も、まさしくそうだ。
    しかし、まだまだ変化の途中。

    この先に何が起きるのか?
    その中で勝つための方程式は何か?

    常に自分なりに研究していくことが大切ですね。

  • 「ドラゴン桜」や「宇宙兄弟」をヒットさせた編集者による、どのようにヒットを生み出し、どのような心構えで仕事をしてきたのかを纏めた本。文中にもあるように、しゃべりをライターが起こして纏めた形なので非常に読みやすいです。でも、類著の中では得られるものが多いように感じました。

    頭の第1章にあるのは「仮説→検証」を行うことの大事さ、面白さ。「定義する(=テーマを定めること、と解釈しました)」ことで仮説が定まり、そこからそれぞれの作品にあったやり方が生まれてくる。コミックのプロデュースだけでなく、日々の何事にも応用可能なことで、取り入れていきたいと思いました。
    個人的に特に考えさせられたのは、第4章の「観察する力」のくだり。優れた表現のためにはまず観察力が必要で、観察力を伸ばすことで、同じものを見ていても普通は読み取れないような変化や面白さに気付くようになる、ということで、普段の「漠然さ」を改めて意識しました。

    少し禅問答感があるので、著者が上司や同僚だったりすると相当大変そうだな…と思うのですが、ビジョンが明確なだけに巻き込み力が相当高そうです。

  • 宇宙兄弟などをヒットさせた元講談社の編集者のコルク佐渡島さんの著書。

    仮説を立てる、本質を見抜くなど当たり前だが難しい事を事例と共に解説。仮説→情報の順番は確かにやっていきたい。

    宇宙人視点で見る、は新しい。
    新しい知識を得るというより、はっとする事が何回かあるような本です。

    モノの時代→モノと質の時代→モノと質とデザインの時代→モノと質とデザインと安さの時代→次は何か?共感とストーリー。
    二次創作の話。

  • 元講談社社員で現在作家エージェント会社コルクを経営されている佐渡島さんが編集という仕事を通して見てきた出版業界での出来事や、立てた仮説について書かれている。現実で常識とされていることに対して感じる違和感の正体が、佐渡島さんの視点で言語化されているように感じられ気づくことが多く、とても学びのある本であった。まず、仮説を立てる際にやりがちなのが、情報を先に集めてから仮説を立てるという順番であるが、それをやると思考停止に陥る場合が多いそうだ。そのため、まずは日常生活で集まってくる情報や自分の中の価値観を元に先に仮説を立てるということである。また、佐渡島さんが考える仮説の元として、「全体的」というワードがある。これは、インターネットの普及によってすべてのことが可視化されることから、本という作品一つをプロダクトとするのではなく、その周りに付随する情報をすべて含めてサービスとする考え方だそうだ。10年後の世界がどうなるかはわからないが、出版業界を作家の世界観を公にしていくようなシステムにするという考え方は面白いと感じた。他には、佐渡島さんが出版業界に務めたり、歩んできた人生の中でしてきた努力や考え方についても書かれていた。例えば、努力を続けるには自分に刺激を与えてくれる環境に身を置き続けるしかないという考え方もとても鋭くて客観的な意見に感じられた。他にも、佐渡島さんならではの工夫の仕方や自信を持つための方法、実際に成長してきた作家さんの姿なども書かれている。最後に、現実を変えるために倒す一枚目のドミノは一人の熱狂であると書かれている。2枚目が仮説を立てること。3枚目は周囲の人が倒すのだそうだ。この本自体が佐渡島さんが会社を立てたり仕事を楽しんだりして熱狂し作られた仮説が書いてあるのだと思う。個人的には、佐渡島さん(この本)の魅力は、仮説を客観的に披露しており、考え方を押し付けるような感じのない謙虚さだと思った。

  • ぼくらの仮説が世界をつくる

    前例主義とは、情報から仮説と言う順番で物事を考えることで起きてしまう。
    前例主義とは逆に、仮説を先に立てること。
    情報を先に見て仮説を立てるのではなく、仮説を立ててから情報を集めることが必要。
    まだ存在しないデータをもとに自分の感性が重要である。
    仮説、情報、仮説の再構築、実行、検証と言う順番で思考する

    仮説を立てることとは、定義すること。
    何事も定義する訓練をつむことで、自分なりの仮説を生むことができるようになる
    作家になるには、頭の中にもう一つ別の世界を持つこと。

    ストーリーを考えるとは、考えると言うよりもトリップして観察し、ドキュメンタリーをとってきている感じ。
    作品をどのようにして世界中に届けるのかを考えること。
    宇宙人の視点で物事を考えることによって物事の本質が見える
    宇宙人には、レッテルやイメージと言う固定観念もなく、業種という概念もない

    仕組みのせいで能力を発揮することができないだけなのに、それが才能のせいだと思われているケースが多い

    何が変わっているか、を見極めるのと同時に、何が変わらないのか、を把握しておくことも大切である。そこに人間や社会の本質があるから。
    人間の感情はそんなに複雑ではなく、社会もそんなに複雑でもない。細部は根本はシンプル
    人はどういう時に、どのように感じ、どのように行動するのかを突き詰めていくと、人に喜んでもらえるサービスを提供すれは、企業は必ず生き残る

    今の事を続けることのほうがリスクである。動かないリスクのほうが動くリスクよりも大きい。
    明日成功しそうなほうよりも、明日失敗しても10年後に成功するほうのリスクをとること。

    <世界の見方>
    変わらないモノ(本質)を見つけること。
    そして、日々起きる変化の中で、何が大局の変化で、どれが一時的な文化や習慣にすぎないのかを宇宙人視点で見つけること。
    今あるすべての習慣は、技術が変わっていく中での過渡的なものでしかなく、絶対的ではないことを理解する。

    人々の物欲が減る中で、どうすれば心が満たせるのか。
    そのキーワードは共感。
    背景にあるストーリーに共感するからモノが欲しいという時代になる。
    商品の背景にあるストーリーを客に届ける
    「なぜこの商品を作らないといけないのか」
    「どんな人が作っているのか」
    「どんな思いで作っているのか」

    IT技術とは、人と人をつなぎ合わせる技術である。

    これからのコンテンツビジネスは、いかに親近感をもってもらうかが重要

    流通の仕組みを変えることが、世の中に出したいものを出すための最善の方法である。

    <ドミノを倒す>
    一枚のドミノを倒した先に、次にどのドミノが倒れるのかを常に意識する。
    連鎖を生みだす仕事を意識する。
    連鎖を起こすドミノを倒せば、確実に変化を起こすことができる。
    キーとなる最初のドミノとは、「基本」

    <真似ること>
    真似ることは基本を身につけるのに有効な方法
    真似て、基礎の力を身につけて初めてオリジナリティをだせる。
    真似るという行為は、他人との比較によって自分の個性と強みをみつけること。

    表現力を身につけるには、まず観察する力が必要。
    観察力があがると、同じものを見ていても他の人とは違う、濃密な時間が過ごせるようになっていく。

    観察力を鍛えるために、毎日1ページマンガを描く。

    <継続するために>
    2重目標:何かを成し遂げるにあたって、「毎日絶対にできる目標」と「理想的な目標」の2つをつくる。

    意思ではなく、習慣でしか人生を変えることはできない。

    アイデアは世間の目に触れさせることによってさらに新しいアイデアを生み出すことができる。

    <100%の自信を持ったコビトを増やす>
    たくさんの小さいコビトを思い浮かべる。
    1人ひとりのコビトがそれぞれ小さいが確実にできることを持っている。
    コビトの自信を伝染させることで、全体的な自信を生み出す。

    ルールを作る側になれ。
    ルールを作る楽しみがあると同時に、ルールを作る責任もある。

    取ったリスクの対価しか手に入らない
    自分が投資していないものをリターンとして要求すると、不満がでてくる。
    世の中で、誰がリスクを取っているのか、何を投資しているのか、という視点で世の中を眺める。

    決断を意識的にすることの価値。
    日々の決断を意識する。
    会社を辞めないということは、今日はこの会社で働くという決断をしている。

    現代人が感じる恐怖や不安とは、死への恐怖ではなく、単に努力をせずに現状維持をしたい、という思いから生まれる恐怖。

    「仕事がしたい」
    死にいく人がどんなに望んでも手に入れられない仕事をするという機会をぼくらはもらっている。

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