問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術

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著者 : 佐藤オオキ
  • ダイヤモンド社 (2015年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478028926

問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術の感想・レビュー・書評

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  • アイデアは、探さない方がいい
    ものごとを「凝視する」ことは、それ以外のものを「無視する」ことと同じ。周りにあるものを「ボヤッと」見てみる
    中心視と周辺視

    どんなに複雑な問題も必ず2択に絞る。それでも決断に迷ったら、「最初に正しいと思った方」か「難易度の高い方」を選べば、だいたい正解する

    ルールをゆるやかに崩す
    さまざまな課題を解決するにあたって重要なのは、その課題を正直にそのまま受け入れないこと。そもそもなぜその解決に至ったのか、「事の発端」を共有することで、糸口がいろいろと見えてくる

  • NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも特集されていた有名デザイナーが、問題解決思考法を教えてくれる。語り口は若干お下品だが、著者はマーケティングの本質を深く理解しており、内容は示唆に富んでいる。

    例えば、第1章の1『本当の課題は、相手の話の「ウラ」にある』では、エステーから、「既存の電池式の消臭芳香剤をベースに、外装だけをキレイに整えてほしい」という依頼を受けた際、内部の構成要素の簡略化や配置換えを提案し、約25%のコンパクト化に成功すると同時に、以前よりも安く製造できるデザインを提案した事例が紹介されている。ここから学べることは、単に顧客が言っていることを実現するだけではなく、「本当に解決しなければならないことは何か」を深く掘り下げなければ、問題の真の解決にはならない、ということである。かつてハーバードビジネススクールの教授を務めていたセオドア・レビットは、『ドリルを買った人たちは、本当にドリルが欲しかったのだろうか。この人たちが本当に欲しかったのはドリルではなく、そのドリルであけた「4分の1インチの丸い穴」だったのではないだろうか。4分の1インチの丸い穴さえ手に入れば、ドリルなんて必要ない』と語っていた。つまり、「外装を整えてほしい」という、いわば「手段」に過ぎない指定を単純に実行するだけではなく、「コスト削減下でもできるリニューアルをしたい」というクライアントの真のニーズ「目的」に気づき、それを形にすることが本当のプロなのだ。そのためには、先入観を持たず、目の前で起きている現象をありのままに見る観察眼、そして問題の原因を徹底的に追究する「なぜなぜ分析」が必要とされるのだと思う。

    他にも学ぶべきところはいろいろあるが、あと一つだけ紹介したい。著者は、デザインの本質は「整理」「伝達」「ひらめき」と明確に定義しており、デザイン自体はあくまでメッセージを伝える「手段」に過ぎない、と冷静に分析している(第5章の1『デザインとは、あくまで「伝える」ための手段』)「デザイン」と言われると、何となく「ものをカッコよくするもの」という程度の認識しかなかったが、本書を読んで、その価値と意味をきちんと把握することができた。そして著者によると、「整理」と「伝達」については、デザイナー以外の人でも鍛えられる(鍛えるべき)ものらしい。

    デザインに興味のある、または関係ある仕事に就いている以外の人が読んでも、学びのある本である。

  • nendoのオオキさんとは同い年。絡みつくように一本化されたお箸のデザインには鳥肌が立ちました。発憤させられる実例の数々には、何か元気がもらえます。

  • 501.8

  • ネンド佐藤さんのデザインをベースにした問題解決思考方法に関するエッセイテイストの本。
    デザインが出来ればデザイナー、デザインが出来ないとコンサル、プログラムが出来ればSEってな感じの、デザイン稼業。素晴らしい。

  • 魅力的な人だ。以前newsweekの 「世界が尊敬する100人の日本人」に選ばれている

    固定観念を持たない、本当に柔らかい頭な持ち主なのが分かる

    こんな上司のもとで働きたいと思う
    かれが手がけたケーキ屋さんに行ってみたい

  • マーケティングは1+1の答えを探しているけど、デザイナーは3=の答えを探している。始めに答えを置くのだからどこまでも自由。1+2や6÷2などたくさんの道から適したものを選ぶこと。なるほど。

  • 遅読のススメ、二度見で情報は何倍にもなる!という一言に勇気付けられた。
    とは言え、わたしの仕事に対する考えはまだ熟しきっていないと痛感。デザイナー目線で考えるその考えの構造が全くわからなくて、文章が入ってこなかった。再読必要。

  • nendoらしい問題解決を知るには最適な本。他にも出ているが、これが一番わかりやすい。

  • 【No.30】「誰も見たことがないものは、誰も求めていないものと紙一重。理想は、本来はそこにあるはずなのに、なぜかないものを補充するくらいの感覚」「極力、同じリズム、同じペース、同じことを反復していくことによって、ここぞというときにばーんと爆発力が出るのかなという気がする」「入力あっての出力。そしてコンスタントに出力し続けることで、頭のなかに余白が生まれ、入力作業もスムーズになる」「自分の脳が快適だと感じるスイッチを、いくつ持っているかが勝敗を決める」「幕の内弁当的な、バランス良くいろいろ盛り込むほうが安心感があるのかもしれませんが、メッセージは研ぎ澄ましていったほうが刺さる」「たとえ話がうまい人は、何かと何かをつなげる、または共通因子を見つけるのがうまい人。こうした能力は、つなぐものの関係性が離れれば離れるほど、面白いもの。距離があればあるほどいい」「伝わらないメッセージは、独り言みたいなもの」

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ロッテ、エステーなどの日本企業からコカ・コーラ、ルイ・ヴィトンなどの欧州名門ブランド、さらには「箸」や「桶」の伝統工芸職人まで-世界中がうなった「問題発見プロフェッショナル」の頭の中を大公開!300超の案件を同時進行で解決しつづけるデザイナーが明かす「すでにそこにある答え」に気づくための「正しい問い」の見つけ方。

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