21世紀のブランドを創る 「星乃珈琲店」誕生物語---超積極策によるドトール日レスグループの復活劇

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478029671

作品紹介・あらすじ

だから、私は「星乃珈琲店」を立ち上げた。創業から35年目にして初めて対前年比100%を切った。翌月には85.5%まで落ち込んだ。-私は逆転の発想、新たな可能性に思い当たった。準備されたシナリオどおりに事を進めたのではなく、どのように風を読んできたか、いかに市場に聞きながら、微調整をしてきたかの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 星乃珈琲店がブランドとして確立されるまでの物語で、トップとしての悩みが綴られていました。
    従業員という立場の自分ではまだまだわからない悩みがあったし、視点の狭さ、視座の低さを感じました。
    自分の理念を共有することの難しさ、体現してもらうことの大変さがよくわかる1冊でした。

  • ある時期から新宿でとても目につくなあと思っていたがあっという間に100店舗超えていた。現在新宿だけで4店舗もあった。どのようにして星乃珈琲店の店舗を展開していたのか以前から疑問があったのでこの本を読んだ。
    日本レストランシステムは多くのブランドを手がけている。

    ### 主なブランド

    - 洋麺屋五右衛門
    - OSLO COFFEE
    - 卵と私
    - 安心・安全・健康 さんるーむ
    - 牛たん焼き 仙台辺見
    - etc...

    日レスは不景気のときに土地を買い、そこに自社グループの店舗を出店している。そのため、大きな赤字を出している店は閉店し、別の業態のお店を出店することができる。星乃珈琲店は赤字で困っているお店の代わりに出店していた。失敗しても、もともと赤字のため大きな損失ではないようだ。出店のためのコストは掛かっているだろうがリスクをとらないと新しい利益を得ることができないからだろう。

    星乃珈琲店はコーヒーの味を大事にするブランド、コーヒーファーストのブランドだと書かれていて、その味をどのように決めるのかとても疑問に思ったが、会長の大林氏の好みで決めたようだ。コーヒーは嗜好品であり、最大公約数を狙っても仕方がないという理由だ。大事な決定をトップが独断で決めれるのはとても大きなことだなあと思った。

    あと、借地借家法のこと全然知らなかったので面白かった。法改正があり、貸し手が強くなった。定期借家での契約になり契約が満了した場合は更新するかどうかは貸し手側が決めることができる。そうなると、内装にコストをかけて長期でお店を開けたくても開けれない。また、契約が切れるときには原状復帰を求められるので飲食店は向かないとのこと。

    このような知識はなかったので今後ショッピングモールの飲食店の見方が変わりそうだ。
    思い出してみると、ショッピングモールにドトールコーヒーが入っているのを見ないようなきがする。コーヒーショップの多くはスターバックスとタリーズコーヒーだ。また、ドトールの客層が違うからというのもあるのかもしれない。

    星乃珈琲店のメニューはかなりの頻度で入れ替わっているのも面白かった。新店舗をオープンするときに新しいメニューを試し反響が良ければ他の店舗に展開する。また、同じグループのレストランのノウハウがあるため一からメニューを考えなくても上手に作るノウハウがあるところも面白い。小さく試して大きく展開するのはどの業界でも通じるのだと思った。

    星乃珈琲店のスフレパンケーキを久しぶりに食べたくなった。

  • 最近よく目にするようになった星乃珈琲の誕生から現在までの記録が書かれている
    飲食業界は入れ替わりが激しく、人口減の影響をもろに受ける。
    トライアンドエラーの精神で業容を変えていく日レス。
    面白い会社ですが、今後は後継の方がどのような姿勢で取り組んでいくのかにかかっているように思います。

  • だから?真似するな、とか人間が小さい

  • 1店舗目からの出店裏話をほぼ時系列で解説している。低価格競争に巻き込まれた時代、そしてその時々のニュースなども交えながら、いかに星乃珈琲店へ業態変更していったかが詳細に書かれている自伝と言っていいだろう。飲食業を考えている人は絶対に読んだほうが良い

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