「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

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  • ダイヤモンド社 (2017年2月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478039472

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「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法の感想・レビュー・書評

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  • 因果関係‥2つのことがらのうち、どちらかが原因で、どちらかが結果である状態

    相関関係‥2つのことがらに関係があるものの、その2つは原因と結果の関係にないもの

    相関関係の場合、一見すると原因のように見えるものが再び起きても、期待しているような結果は得られない。

    世の中には相関関係を因果関係と思わせてることが多いんだな。

  •  医療費の自己負担割合が引き下げられると、高齢者は病院に行く回数が増えるものの、それによって死亡率や健康状態に影響が出ることはないということになる。(p.141)

  • わかりやすい。相関関係と因果関係とについて改めて

  • 「原因と結果」の経済学 中室牧子、津川友介著
    社会に生かせる統計の手法

    2017/4/1付日本経済新聞 朝刊
     本書は、社会科学の実証分析において最も重要な役割を果たす「因果関係」の検証方法をわかりやすく解説した啓蒙書である。著者はそれぞれ教育経済学、医療経済学の専門家で、この分野における様々な研究を使用して、因果関係を検証する統計的な手法を、数式やテクニカルな用語をあまり用いず、身近な問題を取り上げて説明している。
     具体的には「メタボ健診を受けていれば長生きできる」「男性医師は女性医師より優れている」「認可保育所を増やせば母親は就業する」「テレビを見せると子どもの学力は下がる」といった普段は特に疑問を抱かず受け入れている通説に対して、関係はあっても、原因と結果の関係にはない。つまり相関関係はあっても、因果関係は成立していないことを明らかにしている。
     因果関係の検証方法として「ランダム化比較試験」「自然実験」「疑似実験」(差の差分析、操作変数法、回帰不連続デザイン、マッチング法)といった分析手法が紹介される。これらの方法は因果関係のチェックで必要な(1)「まったくの偶然」ではないか、(2)「第3の変数」は存在していないか、(3)「逆の因果関係」は存在していないか、という3つの条件を完全あるいは部分的に満たしている。
     実験的な手法を使用しない政策評価分析は信頼性に欠けるという認識で経済学者の見解は一致している。そのなかでも「ランダム化比較試験」が因果関係を明らかにするという点では最も理想的である。しかしながら、費用、倫理、厳密な実験の実施や現実の問題への適用で問題は残り、観察データを用いた「自然実験」「疑似実験」の手法を、与えられた状況に応じて適宜分析に使用するよう本書は提唱している。
     最近は、実証的な証拠に基づく政策を推進する必要性が強調されるが、そのためには統計の整備に加えて、本書で紹介された研究手法による分析を蓄積する必要がある。特に医療や教育は私たちの生活の質を大きく左右する重要な政策であり、政党やイデオロギーに左右されないデータや証拠に基づく議論が必要不可欠である。本書は政策論議の深化に必要な有益な指針を提供する。
    (ダイヤモンド社・1600円)

    ▼中室氏は慶応大准教授。著書に『「学力」の経済学』。津川氏は米ハーバード公衆衛生大学院リサーチアソシエイト。

    《評》学習院大学教授 
    乾 友彦

  • 因果推論の入門書。
    学術書っぽい記述もあるが、読みやすくてわかりやすい。
    色んな推論の仕方を紹介しているが、冗長な感じもある。
    「まったくの偶然ではないか」「第3の変数が存在しないか」「逆の因果関係は存在しないか」。
    この3つのポイントがこの本のエッセンス。

  •  統計的なデータの見方の基礎がきちんと書かれた良書。

  • データを解析することにより、両者に因果関係があるのか、それとも相関関係があるのか、これを導き出すのに様々な手法があり、その手法を解説した本。広告を出したおかげで売上が上がったと証明するのは意外と大変だ。

  • 「因果推論」に関する絶好の入門書。アタマが固まりかけているボブには目から鱗。是非とも活用したいと心底思っている。
    政策の分野でエビデンスが叫ばれて久しい(とボブが思ってるだけ?)。因果関係か相関関係か…無頓着に考えていた自分がいる。以後、気を付けますm(_ _)m

    「おわりに」より。
    ---以下、引用---
    経済学がこだわる「因果関係」を示唆するエビデンス。それを生み出すために体系化された「因果推論」。それらが、データ氾濫時代を生きる読者の皆さんの助けとなったならば、著者として望外の喜びである。
    ---以上、引用---

    頑張ります…

  • メタボ健診を受けていれば長生きできるか
    テレビを見せるとこどもの国学力は下がるか
    偏差値の高い大学へ行けば収入があがるか

    因果関係か相関関係か。
    原因と結果に影響を与える交絡因子の存在

    最低賃金と雇用の間に因果関係があるかの話も興味深かったです。

  • 先日読了した「データ分析の力」で参考図書として挙げられていた一冊であり、ほぼ同等のレベルで因果関係を正しく測定するための学問的手法と、その具体例・応用例が解説されている。

    基本的な考え方として、因果関係を測定するためには、事象Aが発生したという「事実」に対して、事象Aが発生しなかったらという「反事実」を仮想的に作り出し、両者を比較しなければならないというテーゼが示される。本書がわかりやすいのは、因果関係測定においてもっとも重要な「反事実」という概念を明示した上で、実際には起こり得ない「反事実」をどうもっともらしい値で置き換えられるかというレベル感(=因果関係測定のエビデンスレベル)により、様々な手法がある、ということが具体的な手法と共に解説されるからである。

    手法としては、前掲書と重複するものも当然あるが、
    ・結果には直接影響を与えないが、原因に影響を与えることで、結果に間接的な影響を与える第三の因子に着目する操作変数法
    ・介入群によく似たペアを対照群の中から抽出することで、疑似的なABテストを行うマッチング法
    も含めて、多様な手法が解説される。

    前掲書と含めてセットで読むことで学習効果が高まり、データ分析に興味のある人にとって十分楽しく読む価値のある一冊。

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「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法の作品紹介

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