OJT完全マニュアル---部下を成長させる指導術

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478064740

作品紹介・あらすじ

指導についてのさまざまなノウハウやコツを分析してわかった、「当たり前のことを、ていねいに行う」ということ。目標を腹落ちさせる。全体を見せながら仕事を任せる。声をかけて、部下の意見をしっかり聞く。問題を見える化しながら、適切に振り返らせる。問いかけて学びを引き出す。これができれば、人は育つ。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 OJTの土台づくり

    シーン1 OJTについて、いまひとつ本気になれない
    ベストプラクティス1 OJTは優れたマネジャーが備えるべき能力を強化する機会であると認識する

    シーン2 OJT指導の拠り所がない
    ベストプラクティス2 自分たちの仕事の持つMVP(使命・価値・誇り)を部下に伝える

    シーン3 OJT指導をしても、部下の気づきが少ない気がする
    ベストプラクティス3 「考える余地」を与える「ガードレール」型の指導を行う

    シーン4 若い部下との間に、信頼関係を築くのが難しい
    ベストプラクティス4-1 ラポールを構築するために、「愛してるの原則」を実践する
    ベストプラクティス4-2 OJT指導者の対人魅力を高めるコミュニケーションを心がける

    シーン5 部下が本当に成長するかどうか、自信が持てない
    ベストプラクティス5 上司が部下の成長を信じれば、確実に部下が成長する(ピグマリオン効果)

    シーン6 部下のやる気がなかなか引き出せない
    ベストプラクティス6 上司・部下双方が納得する成長ゴールを設定する

    シーン7 自分一人では育成の負担感が大きすぎる
    ベストプラクティス7 育て上手のOJT指導者はOJTを「線」ではなく「面」で展開する

    シーン8 新人の部下が職場になじめていない
    ベストプラクティス8 部下の「居場所」を確保してあげることが成長意欲をかきたてる

    第2章 目標設定

    シーン9 挑戦的な目標(ストレッチ目標)を部下本人に腹落ちさせられない
    ベストプラクティス9-1 本人と話し合い、ストレッチ目標を「やるべき目標」「できる目標」「やりたい目標」にする
    ベストプラクティス9-2 適切なレベルのストレッチは本人の現有能力の1.2〜1.3倍が目安
    ベストプラクティス9-3 ストレッチ目標への挑戦を「ストイックな修業」ではなく「エンジョイメント」させる

    シーン10 多様な目標を整理させることができない
    ベストプラクティス10 短期目標と中長期目標に分け両者を常に意識させる

    シーン11 目標は整理されているが成果が上がらないように思える
    ベストプラクティス11 成果目標(業績目標)に加えて学習目標も意識させる

    シーン12 ストレッチ目標を実現可能なステップに落とし込めないでいる
    ベストプラクティス12 仕事を因数分解することで目標の実現可能性を部下に実感させることができる

    シーン13 成長への期待感をうまく伝えることができない
    ベストプラクティス13 期待の言葉に、励まし、後押し、願いの言葉を添える

    第3章 計画立案

    シーン14 仕事を通じた成長をイメージさせることができない
    ベストプラクティス14 仕事の全体像や背景を説明し、本人に仕事への「意味づけ」をさせる(センスメイキング)

    シーン15 仕事で起こり得る事態を予見させることができない
    ベストプラクティス15 計画のシミュレーションで予見させる

    シーン16 仕事の優先順位を意識させることができない
    ベストプラクティス16 仕事の「緊急度」と「重要度」を意識させる

    シーン17 権限委譲(任せること)ができない
    ベストプラクティス17-1 まずは「任せてみる」、能力アップしたら「任せきる」
    ベストプラクティス17-2 「任せる」ことはしても「任せっぱなし」にしない
    ベストプラクティス17-3 「任せ上手」の5原則を実践する

    シーン18 再挑戦への動機づけができない
    ベストプラクティス18 マインド・リセットさせた上で、「失敗は成功への通過点である」ことを本人に認識させる

    シーン19 新入社員の作業時間見積もりが甘い
    ベストプラクティス19 時間を基準に「わかっている」と「実際にできる」のギャップを認識させる

    シーン20 部下に手本を示したいが望む通りに受け入れられない
    ベストプラクティス20 「型」を学ぶことの重要さを教え、応用させ、抜けさせる

    シーン21 仕事を細かく指示したら、本人の意欲が低下した
    ベストプラクティス21 本人の創意工夫に任せる部分を意図的につくる

    第4章 計画の実行

    シーン22 日々の行動を観察できていない
    ベストプラクティス22 「私は常にあなたのことを見守っている」というサインを部下に送る

    シーン23 声をかける時機を逸してしまう
    ベストプラクティス23-1 毎日、決まった時間に声をかける
    ベストプラクティス23-2 部下に声かけしやすい仕組みをつくる

    シーン24 業務の進捗を正しく確認できない
    ベストプラクティス24 定期的なミーティングで部下の話をしっかり「聴ききる(Listen,Listen,Listen)」

    シーン25 考えて実行させたり、臨機応変に実行させることができない
    ベストプラクティス25-1 効果的に発問し、本人の考えを述べさせる
    ベストプラクティス25-2 丸投げ型ではなく、提案型で相談させる
    ベストプラクティス25-3 場合によっては、成果よりも経験を優先する

    シーン26 進捗を管理しすぎたら、部下がやる気を失った
    ベストプラクティス26 過度の管理志向は部下を潰しかねないので避ける

    シーン27 何も考えず、漠然とルーチンワークをこなしている
    ベストプラクティス27 行動しながら内省させ、内省しながら行動させる

    第5章 トラブルへの対処

    シーン28 トラブルを抱えた部下に、どう接するべきか
    ベストプラクティス28 本人の気持ちを落ち着かせることを優先させる

    シーン29 相談しやすい雰囲気をつくることができない
    ベストプラクティス29 「忙しいから後にして」「忙しいから、任せる」は避ける

    シーン30 トラブルの経過や現状をうまく共有できない
    ベストプラクティス30-1 トラブルの全体像を「見える化」する
    ベストプラクティス30-2 事実と意見を切り分け、本人の思い込みを解きほぐす

    シーン31 上司として部下のトラブルにどのくらい関与すればいいか迷う
    ベストプラクティス31 部下の能力によって関与する度合いを変える

    シーン32 本人が落ち込み、自信を失いかけている
    ベストプラクティス32 「やればできる」という自己効力感を高める

    第6章 評価

    シーン33 効果的なフィードバックの流れ、機会がわからない
    ベストプラクティス33-1 「フィードバックの4原則」を実践する
    ベストプラクティス33-2 成果の大小にかかわらず業務遂行を承認し、ねぎらいの言葉をかける
    ベストプラクティス33-3 さまざまなフィードバックの機会を設定する

    シーン34 効果的にほめることができない
    ベストプラクティス34-1 「何が良かったのか」「どこが伸びたのか」を具体的にほめ、本人に正しく認識させる
    ベストプラクティス34-2 「才能」よりも「努力」をほめた方が部下は伸びる
    ベストプラクティス34-3 メールや日報コメントなどで、ほめ言葉を形に残す

    シーン35 効果的に叱ることができない
    ベストプラクティス35-1 感情に任せて怒っても部下の成長につながらない(叱れども怒らず)
    ベストプラクティス35-2 「叱る」際には、前後で「ほめる(励ます)」ことを忘れない(サンドイッチ話法)
    ベストプラクティス35-3 客観的事実に基づき、叱る理由を明示する

    シーン36 部下に深く内省させることができない
    ベストプラクティス36-1 4つの問いかけで深く内省させる
    ベストプラクティス36-2 結果に至るプロセスをしっかり検証する
    ベストプラクティス36-3 「うまくいかなかったこと」ばかりではなく、「うまくいったこと」にも着目させる

    第7章 学びの抽出

    シーン37 業務経験の振り返りから、教訓をうまく引き出す指導ができない
    ベストプラクティス37 「考える余地」を与える指導でマイセオリーの創造を支援する

    シーン38 「学び」につながるヒントをうまく提供できない
    ベストプラクティス38-1 OJT指導者の経験談(成功体験・失敗体験)をヒントとして与える
    ベストプラクティス38-2 取り組みを「見える化」して気づかせる
    ベストプラクティス38-3 新たな視点・視野・視座を提供し、気づかせる
    ベストプラクティス38-4 部下が繰り返し発する言葉を糸口にヒントを提供する

    シーン39 部下から的確な言葉を引き出すことができない

  • 体系的でロジカル。事例もわかりやすく、職業を限定していないので我が身に置き換えやすかった。

    原理原則が大事
    計画的に
    ストレッチ目標
    見守り
    深い内省
    エンジョイメント

  • タイトル通り、OJTについての一通りのガイドとなっています。個人的には、ところどころに記載のある研究結果の引用がありがたかったです。どうしても、OJTの領域は属人的になってしまう傾向があるので。

  • OJTで経験学習を活用して成長につなげる方法がステップごとに書いてある。読みやすい。
    上司側・OJT担当者の成長にもっと言及してあるとよりよいのかな?

  • 元々素質がある人を対象としてのOJTマニュアルである。一昔前の考え方が書いてあり、現在の20代に向けてはいささか無理がある方法かなと個人的には思う。

  • ありふれたノウハウ本を連想させる書名だけど、経験学習の大家である、北大大学院の松尾教授が監修しているだけのことはあり、相当にしっかりした内容。
    ただ、上司にとってのOJTの方法論は、本を読むだけでは、絶対に身につかないもの。

    私のように企業の人事の仕事に携わっている者にとっては、こういったことを現場のマネジャーに身につけてもらうためには、相当の工夫が必要。

  • 上長としての心構えにもなるし、部下としてあるべき姿も考えることができる。教科書的。

  • 標準的な教科書にできる内容。

  • 色々と細かいケースごとに対処法が乗っています。そんな部下いないだろ、と思うこともしばしばでしたが、今後のために横に1冊おいておきます。

  • 所要時間:4時間8分

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