やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- ダイヤモンド社 (2016年9月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478064801
感想・レビュー・書評
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最近よく見るライフハック的な発想とは違う
愚直にやり続けることの大切さを思い出させる本
努力すれば成功に近づくし、努力する力は鍛えられる
諦めさせないことで「やり抜く力」を外部から鍛えることが出来るとのことだが、本当は辞めさせた方がいいことと、辞めさせない方がいいことの線引きが難しいと感じた
いろんなステージの人に勧められる
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私たちは口では努力>天賦の才だと言ってるが本当は逆だと思い込んでいる。何でもかんでも才能のせいにして努力しない人が多い。自分の中で一つ確かな究極的関心(哲学)を持つことでやり抜く力を身につけたい。「今」を生きることで点が線になる。
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我慢強く物事をやり抜くことは重要と理解はしていたが、この本を読んで再認識した。
周りでもすごいなって人は、揃ってやり抜く力がある。子供と一緒にゴールを設定して、それに向かって諦めずに取り組んでみようと思う。本書はそんなやる気を起こさせてくれる。 -
天才と呼ばれるような人達の特徴をまとめた本。人は成功した人たちを見ると「天才だ」とか「生まれ持った才能が違う」と言う傾向がある。しかしそれはただ単に彼らの成功が運によってもたらされたという負け惜しみだ、とこの本は言う。
人生という長いマラソンで成功をする、すなわち幸せになるためには、継続力、動機の持続性、熱中することとの出会い、やり抜く力の強いチーム(文化)に属する、良い教師との出会い、定量分析を用いた練習など、掘り下げた分析がとても面白かった。
子どもの教育のためと思って読んでみたが、大人にもぜひ読んでもらいたい本。
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努力
情熱
没頭
最上位の目標
切り替えの早さ -
Before
やり抜く力が欠けていた。
何かをしようと思っても中途半端に終わってしまう。
Notice
やり抜く力には『情熱』『粘り強さ』『方向性』が重要である。
やり抜く力を伸ばすには、興味(情熱を注げるもの)を掘り下げ、目標設定を行い、達成の為の行動を反復して(粘り強さ・習慣化)行う。また、自身の取り組みは個人の枠を越え、人の役に立っていると考える。(目的つまり方向性を見出す)そして希望をもつ。物事は自分の捉え方で変わる。『今日より明日』自分の努力次第で未来はより良いものに変わる。
After
『情熱』『粘り強さ』『方向性』
この3点で『粘り強さ』が一番直結してると感じた。何でもいいので(仕事、私生活、趣味)一度始めたら自分が決めた目標までやり切ろうと思う。 -
人は才能ではない。やり抜く力(粘り強さと情熱)で決まる!
このやり抜く力を外側から鍛える方法で印象的なシーンがあった。
テスト返却の際に、ただフィードバックをするだけでなく、「あなたに期待しています」などの意欲を掻き立てるメッセージを加えるというもの。
自分も高校時代、英語の先生にそういった優しく暖かみのあるフィードバックをもらい、英語を頑張れた背景があった。久しぶりにその先生を思い出す良い機会となった。
自分自身のやり抜く力を伸ばすことはもちろんのこと、将来的に自分の息子にもやり抜く力を育みたいと思った。 -
【まとめ】
①成功するためには才能や学力ではなく、「やり抜く力」が必要である
成功者を分析すると、年齢、性別、業界を問わず、ある共通点が存在する。
それは、誰しもが「やり抜く力」を持っていることだ。
成功者に対して、偉大な功績を残したときの学力や幼少時の知能指数といった才能面の数値を計測したところ、その数値の大小は成功の度合いを左右しないことが判明した。
対照的に、ほとんどの成功者は成功の要因を「地味な努力を毎日続けること」だと語っている。
人々は卓越した技能の持ち主を見ると、彼らは才能に愛されており、凡人とは違う世界に住む存在なのだと一括りにしてしまう。
しかし、結局のところ一般人も成功者も有している才能の大きさは同程度であり、二者を分けるのは努力の質と量、すなわちやり抜く力であるのだ。
②やり抜く力を身に着けるため、段階的な目標の設定をする
当たり前のことだが、大きな目標や夢を達成するために「やり抜く」ことが必要なのであって、そもそもの目標が無ければ、やり抜く力は生まれない。
やり抜く力は情熱と持続力からなる。情熱があれば目標に対する興味を持ち続けられ、持続力があれば目標達成のための努力を続けやすくなるからだ。
そうした情熱と持続力を維持するためには、目標の細分化をするべきである。
具体的には、最上位の目標(夢)、上位の目標、中位の目標、下位の目標と、最終目標に向かって階段式に目標を設定することであり、日々少しずつタスクをこなすことで、下位の目標から大目標に着実に近づいていくことができる。
そして、やり抜くためには、最上位の目標は変更するべきではないが、下位の目標に対しては、効果が薄いと感じたら柔軟に変更するのがよい。
③目標に対する意識づけにより、やり抜くためのモチベーションを維持する
とは言うものの、人は進歩が眼に見えなければ努力を辞めてしまい、別の興味関心に移ってしまう生き物である。やり抜くことは地味な作業である以上、モチベーションとの戦いは避けられない。
そのため、モチベーションを維持するには、自分のタスクに対して一定のルールを課すのがオススメである。
なるべくハードなことを自分で選び取り、昨日よりもスキルを向上させようと意識する。また区切りの良い時期が来るまではやめず、最低でも2年は続ける。
こうした意識づけは、スパルタに映るかもしれない。また、2年という歳月の長さから、努力の方向性が間違っていた場合の恐れを抱き、尻込みするかもしれない。
しかし、やり抜く力は決して無駄にはならない。ある分野を諦め全く別の分野に移ったとしても、培った努力は糧となり、新天地での自分をスキルアップさせる手助けをしてくれるからだ。
【感想】
作者の主観が多く入っている本であり、話半分に読むのが良い。
学生へのアンケートや軍関係者へのグリットスコア分析により、やり抜く力を持っている人が特定の心理パターンを有していることについては、統計的に立証している。
しかし、やり抜く力を身に着けるための「具体的方法」については、成功者のエピソードトークや自身の経験といった主観的なものが多い。
特に、作中の「やり抜く力が身に着く4つのルール」に至っては、筆者が家庭内で心掛けている約束事を語っているだけである。同時に、「質の高い練習」については、高い目標やフィードバックなどの要素が必要と述べられているが、言うは易く行うは難しであり、その要素を設計する手段と方法が分からないからやり抜けない人が多いのではないか。
本書に記されているのはあくまで抽象的な型と個別のエピソードの羅列であり、私としては、そこから具体的な方法まで深く踏み込んで欲しかった。
また、「多くを経験する」ことを軽視しすぎではないかとも感じた。
本書では一つのことを徹底的にやり抜く大切さが述べられている。
人生は有限であるため、資源と時間を有効に使うためにも、目標を一つに絞り集中するべきであり、あれこれと目移りするのはよろしくない。まずは一つの物事に腰を据えて何年も継続することが肝要である。これが筆者の主張だ。
しかし、ほとんどの人は自分のやりたいことをそもそも見つけられていない。
本書の主題が選択と集中であるならば、まず人々が選択の機会を得るために如何に行動すべきかを第一要件として語るべきではないか。
現に、文中に出てくる筆者の娘も、様々な習い事に目移りした後ピアノを選択しているが、多様なチャレンジをしたいきさつと、多くの習い事を捨てピアノ一つに絞り込んだ理由については何も語られていない。
したがって、多くの経験を経て一つの「選択」をすることについて、もう少しページを割いて紹介して欲しかった。 -
才能✖️努力=スキル
スキル✖️努力=達成
やり抜く力は成果に2倍に効いてくる。