- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478064887
作品紹介・あらすじ
貧困、格差、搾取、環境問題、機械化と雇用…"近代マーケティングの父"が自身の原点に立ち戻り、資本主義の未来図を描く。
感想・レビュー・書評
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所得格差、貧困、機械化と雇用、環境問題、幸福度など14の課題を挙げて順次解説していくので、現在の経済状況と問題がが俯瞰できます。諸問題の矛先が政治とロビー活動、金融業界に向かうことろも、とても分かり易く説明されていて納得です。終章の「モノだけではなく幸福を生み出そう」はブータン国王が言うところの幸せは物質と精神の両立といったところが主軸ですが、マーケティングの大御所の言葉なのでとても深く感じ入り、考えさせられました。
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第二次世界大戦後の冷戦と、ソ連の崩壊は結局のところ社会主義の敗北、資本主義の勝利という結果に終わった。
しかし、確かにその当時、資本主義は社会主義よりも優れていたのかもしれない。が、それは恒久的に社会主義が資本主義よりも劣っているということを必ずしも意味しない。
今の世界経済を見てみよう。
最近話題となったT. Pikettyの「21世紀の資本論」でも論じている通り世界の不平等が拡大している。
上位10%の人が世界の富の半分を所有し、それを投資に回して不労所得を得ているためである。
ある有名企業のCEOが年間10億円もらって、かたや世界の大半は毎年100万円以下の貧困層である。
これははたして健全な社会であるのだろうか?
そのCEOは、たまたま白人でたまたまアメリカの比較的裕福な家に生まれて、親のお金を使い勉強道具を購入し、良い大学に親の金で行って、良い企業に(たまたま)就職できただけではないのか?
本書は何も社会主義に移行しようという主張をしているわけではない。
現在の資本主義のあり方に対して論点を14個示し、それに対して現状を述べ、その解決策を述べている。
どの論点も、それほど目新しいものはないが、論点を明確に整理した本書籍は貴重だと思われる。
どれも、一筋縄ではいかない論点ばかりで、しかも互いが関連しあっており解決するには時間と努力と犠牲が必要だろう。
しかし、これらのテーマを本気で国民皆が論じる時期に来ているのではないだろうか。 -
資本主義には欠陥がある。コトラー的には14こ。ピケティの21世紀の資本の所得格差も、その1つにすぎない。そうな。
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【由来】
・ピンクの「FA社会の到来」の中古価格を調べる時に関連本で。
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・303ページにメドウズのワールドモデルへの言及があった。
【目次】 -
26 資本主義の14の欠点
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本日発注❣️本日到着‼️
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資本主義が持続するために14の課題を挙げ、1つ1つ丁寧に論じている本。
きっと、資本主義は少しだけ形を変えて存在し続けるのだと感じた。
脱成長と人々の幸福を測る世界に。
マーケティングで有名な著者のこれから先の未来を案じた本。 -
レビュー省略