完全図解 海から見た世界経済

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 109
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066829

作品紹介・あらすじ

「海を知れば、経済(世の中の仕組み)がもっとわかる」。「経済×海」という今までなかった新しいコンセプトを実現。7つの視点から「海と経済のつながり・かかわり」を解き明かす。「海があるからこそ、世界経済は成り立ち、今後も海を拠点に世界は動く」。これこそが、ビジネスマンが知るべき真の「知的教養」である。

感想・レビュー・書評

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  • 海運業界の仕事が知りたくて購入→期待とは少し違ったが面白い内容だった。
    海は経済の中心であり、石油や鉱石、水産物等人類に欠かせない資源がある。
    その為、国際的なルール整備が必要。
    昔のとったもん勝ち時代からは整備が進んでいるが、まだまだ国毎の不平等が発生している印象を抱いた。
    特に中国の領海主張は改めて理不尽。
    エネルギー源が多く眠っているので、海を知る=世界経済を知る、というのは納得。
    「島国根性」:逆境を乗り越え前に進むチャレンジ精神。
    勇気を持って航海し、未知なる世界を拓いてきた先人たちには頭が下がる。

  •  一見、図解だらけで読むところがない、いわゆる”バカ本”のような雰囲気なのだが、良い意味で期待を裏切られる一冊である。船、海運、領海、運河、海洋資源、水産…と、政治と経済の絡むさまざまな角度から、鋭く、かつ分かりやすく「海」を解説している。

     税金の軽減などの目的でかたち上船籍を置く、便宜置籍国はよく知られるところだが、海がないモンゴルやボリビアがそうだというのは初めて知った。

     こうした”海なし国”の船が問題を起こしたら、「政府が船舶の管理など、旗国としての責任を果たすことができるかは疑問」という著者の指摘はもっともだ(コロナ禍で話題になった横浜のクルーズ船の船籍国・イギリスが責任を果たしたかと言えば、疑問符が付くのだが…)。

     小笠原諸島の欧米系島民とか、もう40代に突入してだいぶたったけれど、知らないことってまだまだあるんだなあ。。。

  • THE入門書

  • 日本の未来は、海に掛かっていると思ってます。
    この本を機に、ちょっと掘り下げてみようと思います。

  •  地球の面積の7割を占める「海」をキーワードに、経済や資源開発、法律、外交、歴史・文化を一通り網羅した本。200ページにも満たない厚さながら、最新のデータを元に、大きな文字とわかりやすいグラフィックで現代の海をめぐるポイントが説明されている。教科書の副教材にも適しているのではないか。

     ただ、漁業経営の効率化は進めるべきだと思うが、漁業先進国と褒めているノルウェーの水産企業の実態が、漁村の人々から仕事を奪い証券化していることも紹介してほしかった。

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著者プロフィール

1962 年、千葉県生まれ。学習院大学経済学卒業後、金融機関勤務
などを経て、1991年より日本財団(日本船舶振興会)に勤務。現在、
広報チームリーダー。東海大学海洋学部非常勤講師。海上保安体制、
現代海賊問題などに詳しい。著作に『天気で読む日本地図』『海の
テロリズム』『日本の国境』など。

「2021年 『新世界 海賊の作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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