チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか
- ダイヤモンド社 (2015年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478068410
感想・レビュー・書評
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サイボウズ社の働き方改革の変遷をたどっていく内容。やはり組織はトップの考え方、行動が重要だと感じた。
チームを戦略化する理念や、それを浸透させる為の試行錯誤が書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイボウズの歴史とかチームについてどう考えているか青野社長の考えがわかって良かった。
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感動を生み出すためにまとめた5つの要諦が素敵っす。
「kando5+1」
①「努力」
②「メッセージ」
③「共感」
④「手間」
⑤「サプライズ」
+1「for you」 -
メンバーの多様性を認め、ただ一つ共通していなければならないのが「ビジョンへの共感」というのは、自分が考えている良いチームと全く同じだった。今自分がいるチームでは、ビジョンへの共感が重視されていなかったり、それ以外の部分が違う人が排除されやすかったり、ということがある気がするので、この点は自分としても肝に命じておきたい。
メンバーに求めること(公明正大、自立:質問責任と説明責任)、事実と解釈の分離、「問題」「成功」「失敗」の定義、「コンセプト」のフレームワーク、等は実践的にすごく役立ちそうだったのですぐにでも使いたい。
理想を実現するために資本主義の仕組みを使い、資本主義の仕組みに使われないということ、売上や利益の最大化を目指さないで理想を実現することにこだわるというのは新たな気づきというか、すごく腑に落ちる内容だった。上場企業が株主利益の最大化を目指すのは当然のことのような風潮で自分も何となくその必要があるのかなと思っていたが、株式会社の原点は、共通の理想を持った人々が資金を出し合って少人数では出来ないことの実現を目指すことだと思う。株式の売買や配当で金銭的な利益を出すというのは本来の目的ではなく、企業がそれに振り回されるのはおかしいことなのかもしれない。株主にとっても、企業がその理想を実現することが報酬なのではないかと思った。 -
青野さんのスタートアップの時の話が自分の会社の現状と重なり参考になった 理想的だなーと思いながらも、人事担当としてこうしてみたいと具体的なイメージが湧く内容でした
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働き方改革というキーワードと共に近年よくクローズアップされるようになったサイボウズ。
その失敗談や経験談から学んで繋がった制度や風土、またその根底にある考え方について書かれてる。
どれも緻密に考え抜かれていて、言葉や考えの一つ一つにとても共感できる。
個人的に一番記憶に残ったのは、上司には説明責任があるが、部下には質問責任があるという話。
自立型組織でなければイノベーションは生まれない。
当たり前のようで、実行は難しい。
時々、立ち返って読みたくなる本でした。 -
うらやましい。経営者、管理職とはこうあるべきだよな。
従業員がどうやったらやる気を出すかを考えてほしいよね。
うちの会社みたいにそういうことまったく考えないで根性論だけじゃ、時代に合ってないよね。
上の人には期待しても仕方ないからどのような気持ちでいればいいかと参考になった。 -
本のなかで、なんども松下幸之助の言葉が載っていて、
それだけ松下幸之助ってすごい人なんだなとあらためて感じた
だから、松下幸之助もブクログに登録した! -
仕事柄社内の諸制度を見直し・検討することが多く、グループウェアを主力製品とするだけでなく常に「日本の働き方(生き方)」に一石を投じ続ける著者の考え方や行動には注目している。本書はサイボウズの事例が背景にある考え方も合わせて具体的に記載してあり、非常に参考になった。
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サイボウズ社の社長である青野さんが書いたサイボウズ社の成り立ちから、運営について語った本。
28%の離職率を4%までに落とした過程や、効果的なチーム運営の具体的なノウハウが書かれており、チーム運営をするための具体的なヒントがたくさん書いてあって非常に参考になった。
具体的には、チームワークを高めるには「効果」「効率」「満足」「学習」が必要であることや、組織に必要なのは「公明正大さ(嘘をつかないこと)」であることや、議論をする上では「事実」と「解釈」を区別することや、仕事の上での理想とはコンセプトであり、コンセプトとは「誰に、何を言わせるのか」が大切であること、等々、明日から仕事に取り入れたいノウハウのてんこ盛りで非常に示唆に富んだ良い本でした。
何度も読み返したい本だと感じました。