遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 1974
感想 : 298
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478068571

感想・レビュー・書評

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  • 本を読むモチベーションが確かに上がった。
    量も経験を積み重ねていけば質の高いものになるということを伝えたいのだろうと感じた。
    1ライン・サンプリングや1ライン・エッセンスを是非、読書ノートを作っていくにあたって取り入れていくことにした。
    確かに読書に対して身構え過ぎていたのかもしれない。
    スマホを見るように、もっと気楽に活字と向き合おうと思った。
    ある程度時が経ったら、またこの本に立ち返ってみたい。

  • 読むの遅いし、あげくに内容覚えないし…と悩んでいた時、本屋で見つけて購入。
    がっつりゆっくり読む本や、さっと流してもいい本、ただ楽しく読む本、読み方がいろいろあるのに、全部統一してしっかり読むって考えるから駄目だった。
    もっと気持ちを楽にして、本に向き合う、あぁしなきゃ、こうしなきゃって、そういう強迫観念みたいなものは仕事や生活だけで充分で、せめて読書の時くらいは、ゆったりした気持ちで文字に向かいたいものだ。

  • 「何かのための読書」なんてつまらない!!

  • 読んだ本の内容を思い出そうとしてもその実殆ど頭に残っていないことに悩んでいた時期に、手に取った本。

    自分で覚えられないのなら、ズバリ気になった箇所を書き抜いてしまえ、という主張には目から鱗。悩んでいた頃の自分にはない発想だった。本を読むということに対して、少し真面目に考えすぎていたのかもしれない。抑も読んだ全ての本の内容を頭の中に保存しておくなんて人間の脳(というより私の脳?)には無理な芸当であるから、少なくともそれは本を読む上で目指す方向として間違っている。
    サーチ読書法は、勿論どの本にも使えるという訳では無いが、新書を読む時には有用そう。筆者が紹介したやり方とは少し違うが(筆者は鉛筆とノートを用いることを推奨している)、このブクログを1ラインサンプリングに活用していこうと思う。

  • アリオのクマザサ書店で立ち読み。
    書いてあるのを見て、その通りに読んでみた。

    ・読んだらレビューを書くのが大切。
    ・覚えようとしなくていい。レビューを書くことで、自然に覚えていく。(僕に言わせれば、そこでRetrieval想起 が起こっているからこそ、記憶に定着すると言えるだろう。)
    ・本をしっかり一文字一文字読むという概念を捨てよう。
    ・本は眺めればいい、パラパラ読めればいい、だいたい内容が分かればいいんじゃないかレベルで、開いてみればいい。
    ・一つの本をじっくり読むよりも、いろんな本をパラパラ読もう。
    ・パラパラ読むためには、大文字とか、見出しとかを見てくことでいい。頭の中で、勝手に内容を予想しながら読む。
    ・読み切らなくていい。流し読みし終えて、そして、いろんな本をいっぱい読むのがいい。
    ・キーワードとかだけでも、結構内容は予測できる。
    ・目次で気になると思う部分を読む。



    これよんで、英語の論文でも、この方法で速読というか、流し読みできるかな?してみようかな?とちょっとまた思った。

  • 読書への向き合い方や読書を習慣化するための工夫、読書から得られる価値について分かりやすく丁寧に表現されていた作品であったと思う。

    特に、本から得られる価値を「自分の”頭の中”にため込む」のではなく、「自分の”外”にため込む」ことが重要で、その技術が「①1ライン・サンプリング(最も素晴らしいと思った1行を引用)」→②エッセンス(最も素晴らしいと思った引用を抽出)→③レビュー(なぜその1行に感動したの記録)」の3つのステップであるという部分が印象に残った。

    また、読みたい本だけを読むのではなく、「興味の壁」を壊し、自分の興味の範囲をどんどん広げていく仕組みを「本選び」の中に入れておくという内容にも学ぶ点があった。

    多読にチャレンジし、そのプロセスを楽しむフロー・リーディングを実践したいと思った。

  • 今年は、心機一転読書をしようと決意。昨年購入後、積ん読になっていた本書を、手始めに読むことにしました。

    読み始めると、とても読みやすく1日で一気に読了。遅読家だったという著者と、自分との共通点も多く、いろいろ共感できました。

    中でも特に響いたのは、『読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」こと』というところ。

    熟読の呪縛にとらわれず、『忘れていないものの中に、自分にとって大切な部分が凝縮されている』と信じて、多読に挑戦していこうと思います。

  • ・100%写し取るから1%に巡り合う
    ・音楽を聴くように本を読む
    ・ストックリーディングではなくフローリーディング
    ・早く読める本:早く読む必要がない本=9:1
    ・読書は呼吸、吸ったら吐く
    ・本の魅力だけを抽出する1ラインサンプリング
    ・最高の1行を選び出す1ラインエッセンス
    ・その1行に感動できた理由をストックする1ラインレビュー
    ・12冊ごとにベストな1冊
    ・流し読みで読む本を選ぶ
    ・最初の5行と最後の5行を読む

  • 「その本を読む目的」と読み方を決めていないと、読書の効率も落ちる。どんなに時間をかけて読んでも忘れるものは忘れるしすべてを吸収するのは無理。考えながら読書をすることで、無駄な時間を省き、ほんの一番大事な部分を吸収する方法が書かれている。速読とは異なり一度の読書で効率よく知識を得るヒントがつかめる

  • 時々読み返すと「そうそうそうだった」と再認識が促されます。この本を読んで読書のギアチェンジができるようになった気がします。

著者プロフィール

印南敦史(インナミ・アツシ)
作家、書評家。
1962年、東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー・ジャパン」で書評を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。その後、ほかのウェブサイト「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)などのほか、音楽関連の書籍やエッセイも多数。

「2023年 『先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、絶対に締切を破らないためにやっていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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