遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.68
  • (105)
  • (236)
  • (200)
  • (32)
  • (10)
本棚登録 : 1974
感想 : 298
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478068571

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本は、小説などの文芸書向けではなく、ビジネス書や新書向けの本です。

    メモ代わりに以下要点を抜粋します。

    ・読書の本当の価値は書かれていることの「100%を写し取る」ことではなく「価値をかんじられるような1%に出会うこと」ー「熟読の呪縛」から抜け出す。
    ・「フロー・リーディング」は膨大な情報が押し寄せてくる時代に最適化された「ためこもうとしない読書」のこと。
    ・速く読める本を中心に選ぶ。
    (ストーリーあるがコンテンツは選ばない)
    ・読書を習慣化するうえで重要なのは「速く読める本」をたくさん読むようにすること。
    ・書くために読むーレビューを書くと読書の負担がものすごく軽くなる。
    ・レビューには意識的に「引用」を多く織り込むこと。
    ・速くて深い読書は「引用」からはじまる。
    (その本のどこに心動かされたのか、どんな文章が気になったのかが可視化される。書き写しているのだから忘れてしまっても大丈夫)
    ・覚えようとするから忘れる!「記憶」せず「記録」する読書法。
    ・本の価値をわがものにしたいのであれば、まずは「1箇所にまとめて書き出す」
    ・「「毎週6冊」を目安に1日1冊。
    ・1週間の「読書スケジュール」を先に組む。
    ・「1日1冊」を実現しようとする場合「明日読むべき本」が決められていること。
    ・先に6冊分の書名を書き込んでしまい引用とレビューが「書き込み待ち」状態になるようにすること。-年間300冊
    ・選書
    ・「興味の壁」を壊して、「好きな本」を増やす。1冊か2冊くらいは「ちょっと読む気がしないくらいの本」を入れるようにする。ー自分の興味の壁の範囲をどんどん広げていける仕組み。
    ・本の「選り好み」を少しだけセーブする。
    ・書評家は本のDJである。
    ・「他人のおすすめの本」を選り好みせずに読もう。
    ・ビジネス・新書ー自分を成長させるため
    ・小説・エッセイー自分が楽しむため

    ・「なにかのための読書」なんてつまらない!
    プロセスそのものを楽しめるようになっていただきたい。
    ・1日2冊→10年後7000冊!!

  • 最近積読と読了の割合が合わなくなりどうやったら解消出来るかなと即購入。購入した日に読了したのは初めて。
    基本的には熟読を意識していたが、良い意味での流し読みは腑に落ちた。確かに重要な部分もあるが、そうでないと部分もある。読むスピードを変えたりするのは自然としていたし、こうやって読了後は必ず250字程度でレビューし、感想を交えつつ引用もし、読了後に見返している。このアプリを始めたのがその目的だったので、目的は十分果たしている。
    1%にめぐり合う。引用する。冒頭、目次を読む。ギアチェンジ。覚えない読み方。

  • 1ラインレビュー、読む書くを呼吸の様に行う。本当は手書きが良いけど、今はスマホで書く。

    毎日、同じ時間、同じシチュエーションで10分行う。できれば朝がオススメ。

    引用と感想を読み返す。「自分はどんな本に刺激を受けやすいのか」「自分はどの様な考え方を好むか」「自分はこれからどんな本を読みたいか」

    12冊の中から「ベスト1」

    DISCOVER DIALY 21

    本を読むリズムは変えていい

    ビジネス書、新書は自分を成長させるための本
    ストーリーがある本は自分が楽しむための本

  • # 遅読の呪縛に、「フロー・リーディング」の救済を

    ## 面白かったところ

    - 実際にフローリーディングを当書で試せること

    ## 微妙だったところ

    特になし

    ## 感想

    会社の同僚推薦の一冊。

    自分もかなりの遅読家で、一言一句舐め回すように、良いフレーズを自分の魂に鎮めるように本を読むタイプである。

    だからこそ、スマホでニュースを眺める感じで本を読むスタイルは衝撃的だった。

    実際に当書も1時間程度で読みきった。

    率直な感想としては、一冊を読み切ったほうが全体の纏まりを掴んで主旨を捉えられるため、より筆者が伝えたいことを理解できると思った。

    積読が減らなくて困っていたから、本当に救済された気分だ。

  • 印象に残った記載

    熟読しない、音楽をきくように、フローリーディング
    100%理解しようとしない、1%にめぐりあう
    一冊から多くを、得るのでなく、多数から、小さいかけらを、集めて、大きなかたまりを、一冊から一個残ればよい

    1日一冊読みきると、遥かに深く理解できる

    多読のこつ
    毎日、同じ時間に、読む
    速く読めるのを9対1で
    昨日と、違う本日を読む

    一行抽出、感想、その本を代表する一行
    1日一冊、2週間で、12冊、そこから一冊を選ぶ
    月25冊
    年間300冊、週一はゆっくり読書

    今週読む本の計画を、たてること

    キーワードサーチ読書、キーワードのみを、ひろいよみ





  • コロナ禍で自宅待機が続き、ビジネス書を読み漁る前に、まずは手始めにずっと気になってたこの本を読み始めた。

    「一文」に出会えただけでその本を開いた価値がある

    これはまさに読書改革だった

    ビジネス書開いたら、そこに書かれてる全てを吸収しなくちゃいけないと思ってたからだ

    それと、気になる一文をメモするようにした
    インプットとアウトプットを同時に行う癖がついて、
    ノートを読み返せばその本で勉強になった部分を思い出せて、とてもためになる読書術を身につけることができた!感謝!読んでよかった!

  • 本とどのように向き合ったら良いか?を教えてくれる本。
    感動したフレーズは・・・
    ・音楽を聞くように本を読む
    ・読書は、価値をかんじられるような1%に出会うもの
    ・呼吸のように、本を読んだら(息を吸う)、自分の中に書く(息を吐く)

    この本に出会ったことで、読書のハードルが低くなり、感動を残そうと感じる様になりました。

  • ▫️心に残った1文
    「何かのための読書なんて、つまらない!」
    読み飛ばしなど、いろんな技術はあるけど、作業ゲーになってたら元も子もない。楽しもうぜという気概を感じられた1文。

    ▫️重要部サマリ
    ・音楽と読書は似ている
    └完璧に再現ではなく、気に入ったフレーズに出会う
    ・10日間のダラダラ読みより、60分のパラパラ読み
    ・目覚めてすぐベットで読むのがおすすめ
    ・書くために読む
    ・1ラインレビューと1ラインエッセンスを探す
    └その本で1番重要な1文と、その理由を探す
    ・12冊読んだらベスト本を選び、「自分はどんな本に刺激を受けやすいのか」「自分はどんな考え方を好むのか」「自分はこれからどんな本を読みたいのか」を振り返る
    └読書の方向性と、自分の考え方を再確認できる
    ・最初と最後を読んで、必要なければ読み飛ばす
    ・1日1冊読む
    ・1週間に1冊は少し読む気がしないくらいの本を入れる

  • 「真面目に読書をしすぎている」という指摘にハッとさせられました。私も音楽好きなので「音楽を聴くように本を読むのが読書との良い距離感ではないか」という部分、とてもシックリきました。

  • この著者のレビューを読んで、よく読む本を選んでるなと思い読んでみた。アウトプットの方法を模索していたが、この本を読んで読書感想ノートをつける気になった。

著者プロフィール

印南敦史(インナミ・アツシ)
作家、書評家。
1962年、東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「ライフハッカー・ジャパン」で書評を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。その後、ほかのウェブサイト「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)などのほか、音楽関連の書籍やエッセイも多数。

「2023年 『先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、絶対に締切を破らないためにやっていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

印南敦史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
メンタリストDa...
三谷 宏治
ピエール ルメー...
エラ・フランシス...
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×