パンデミック発生!その時、誰がワクチンを運ぶのか?―もう一つの命を支える力、医薬品卸売業の真実

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著者 : 鹿目広行
  • ダイヤモンド社 (2010年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478082973

パンデミック発生!その時、誰がワクチンを運ぶのか?―もう一つの命を支える力、医薬品卸売業の真実の感想・レビュー・書評

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  • 製薬会社と病院、調剤薬局を結びつける医薬品卸業の社長が著者。

    新型インフルエンザのワクチンを病院に配送する重要な役を担っている=非常にうつりやすいのに、ワクチン優先接種対象になっていなかったことが書かれた動機だそうです。

    私は、医療卸業という存在自体考えたこともなかったですが、確かにそういう業者もいるんだ、と視野を広げてくれました。

    広く世間に卸業の重要性を分かって欲しいということもあり、業務の内容が詳細に書かれています。会社の宣伝ちっくに感じられところもありますが、それは仕方ない。重要な役割であることもよく分かりました。

    今回の新型インフルエンザの毒性が低かったことは、世界にも日本にも非常に幸いなことだったと思います。今回得た経験を元に、ぜひ国には運用対策をよりよくしていって欲しいと感じました。

  • MSのメリットは、さまざまな医薬品メーカーの薬を公平に宣伝できること。

    医薬品卸の業務について理解を深めるために購入。「ベテランMSのある一日」は、業務の様子が想像できてよかったが、後半部分がアルフレッサの宣伝や、あまり知られていないことに対する嫉妬に感じたのはマイナス。

  • パンデミック、そのとき医療用医薬品卸の携わる使命に感嘆

  • 医薬品卸について書かれた本は少ない。
    その点で一定の評価はできるかもしれない。

    ところで、この業界を知っている人自体が少ない。
    病院関係者やメーカー関係者でも、存在は知っていても実態をしらないものは多いのが現実である。

    医薬品、医療という驚くほどに閉じられた世界。
    そんな中で、卸という中間流通業者は医療の担い手として常に光を求めている。本書は、大手医薬品卸アルフレッサの社長が筆をとっているためかやや宣伝色が強く、「認められたい!」といった意欲は伝わってくる。


    問題はこの本が誰をターゲットとしているか、である。
    結局のところ、この本の内容は患者、一般人向けではない。
    メーカー、医療機関、行政…つまるとこと、ステークホルダーへの理解を求めているのだ。
    「パンデミック発生!」とは、いささか無理のある主張ではないだろうか。

  • 昨年(2010年)GW直後からインフルエンザについて騒動がありましたが、そのワクチン等の流通を手がけている医薬品卸業の社長である鹿目氏によって書かれた本です。

    流通業者が政府により示されたワクチン優先接種対象者から外れている中で、ワクチンが関係者に安全に届くように、苦労されている様子を知って驚きました。

    インフルエンザの流行はいつの間にか終わってしまい、ワクチンも大量に余ってしまったようですが、これからいつ起きるかもしれない病気のワクチンを運ぶ仕事の重要性を認識しました。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本全国の23万軒にのぼる医療機関や調剤薬局に対して、医薬品卸業にも情報提供を行うことが薬事法でうたわれている(p32)

    ・大震災や台風などによる自然災害発生時や新型インフルエンザなどの感染症の流行時には、国や地方自治体から協力要請があり、薬剤をすみやかに供給することが求められる(p40)

    ・2008年度末時点で、調剤薬局は5万3300箇所以上に上った、コンビニ(4万2900箇所)よりも多い(p45)

    ・医薬分業により、医薬品の納入先は、50%が調剤薬局、病院が30%、診療所が20%となった(p48)

    ・輸入代理店として、武田長兵衛商店(武田薬品)、国内で独自に薬を開発してスタートした三共商店(第一三共)の2ケースがある(p72)

    ・一次卸の役割は、病院などの医療機関へ納入、二次卸の場合は、診療所などへ納入していたが、国民皆保険制度(1961)の導入により、業界内で流通の自由化が起きてそれらの役割は曖昧になった(p73)

    ・患者は公定薬価がが定められているので、全国一律の値段で薬を手に入れることができる、これに対して製薬メーカからの卸値、卸から病院などへの販売価は自由競争となる(p74)

    ・正式な販売価格が決まってないまま、仮の価格で販売が行われる「価格未決定」の問題が、医薬品流通にはある(p77)

    ・卸売に携わる人間として、こだわりを持っていたのは「何よりも副作用をきっちりと伝えること」であった(p90)

    ・売上を上げることを一番に考えてはダメ、お得意様にとって何が一番いいのかを先に考える(p99)

    ・WHOがフェーズ6のパンデミックを宣言したのは、1968年の香港風邪以来の41年ぶりのことであった(p116)

    ・当初2回接種が必要とされていたワクチンが1回で効果があること、2009年11月に子供に流行していて免疫ができている子供が多くいたことがわかってワクチン需要が大幅に減った(p138)

    ・ワクチンは返品不能とされていたが、返品可能へ変わった、返品に関する費用は、メーカーと医療卸業で負わなければならなくなった(p139)

    ・2010年8月にWHOは世界的な流行は終息したと宣言をした、日本の死亡率は10万人に対して0.16であり、極めて低かった(p140)

    2011/5/22作成

  • 卸についてちょっとわかった気がする。

    やはり、クスリという商材を扱う以上、多大な責任が伴うことは不可避である。

    卸のことを認めてくれーって感じの本。

  • 2011/01/09:あまり知られていない医薬品卸業の仕事と置かれている現状について書かれた本。

  • 2010年は『医薬品変革元年』とも言える年。次々に切れる特許、ますます細分化していく専門薬―それゆえに今、医薬品業界に注目が集まっている。医薬品卸大手アルフレッサの現役社長が、その特殊性により広く知られることのなかったMS―医薬品卸営業担当者の仕事を通じて、医薬品業界改革のための処方箋を発行する!

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