問題解決ドリル―――世界一シンプルな思考トレーニング

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著者 : 坂田直樹
  • ダイヤモンド社 (2016年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478100851

問題解決ドリル―――世界一シンプルな思考トレーニングの感想・レビュー・書評

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  • Reason to believe(信じられる理由):重なりをつくるうえで信じられる理由はいわば接着剤のような役割を果たします。仮に主張でうまく重なりをつくれても、根拠が弱ければすぐに剥がれてしまいますが、強いReason to beliveを構築できれば競争優位になります。(Ex. ロッテ「キシリトールガム」:歯の再石灰化を促すキシリトールを配合したガムによって、食後にガムを食べる習慣をつくることに成功)(p.67)

     鳥の目で事業計画を作ってしまうと、「全国にカーシェアを展開すること」を目的にしてしまいがちですが、虫の目でユーザーの視点から考えると、「全国にあるけど仮づらいより、自分が借りやすいこと」のほうが重要です。大局的な視点は持ちつつも、使い手の視点で事業を詰めていくことが成功のカギとなります。(p.73)

     フレンチ、イタリアンはいまだに徒弟制で、レシピは門外不出とされていますが、サンセバスチャンでは、自分のお店のレシピを公開し、お互いに技術を高めあっているのです。
     その結果、この街のお店の料理はどこも洗練されていきました。料理のレベルが高まり、美食の都市として知られるようになりました。(p.87)

     もしもWiiの開発者が持っていた問いが、「子どもにもっとゲームをしてもらうためにはどうしたらいいのか?」というレベルであったなら、ゲームは今でもリビングの邪魔者だったでしょう。
     彼らの持っていた問いが、「家族の関係をよりよくするために、ゲームができることは何か?」という高次元の問いだったからこそ、お母さんにも嫌われない商品をつくり出すことができたのです。(pp.114-115)

     カルビーが発見したのは、フルグラを主役にするのではなく、ヨーグルトのお供にするというポジショニングでした。実はヨーグルト市場は、シリアル市場250億円に対し、10倍以上の3300億円(2011年)規模です。それだけ、ヨーグルトが日常の生活に入り込んでいることがわかります。このヨーグルトに混ぜるものとして、フルグラを訴求できれば可能性があるのんではないかと考えました。
     ちょっと混ぜるだけで、フルーツの食物繊維をとれる便利な名脇役として、今まで混ぜていた蜂蜜やジャムと邪魔しあわないプラスアルファの存在を目指したのです。(pp.141-142)

     リーダーの役割は、「何をやるのか、何をやらないのか」を決めることです。そのためには、何の問題を解決するために事業を行っているのかを明らかにし、フォーカスすることが重要です。
     たとえば、サウスウエスト航空は低価格での運行というゴールのために不必要なことをすべて捨てました。他の航空会社が路線を拡大するなか、サウスウエスト航空は、2都市間のみをつなぐ「ポイント・トゥ・ポイント」路線に焦点を絞りました。さらに座席指定もなくし、機内食もなくしたのです。(p.145)

     オカムラのように、「そもそも仕事をするのに座っている必要があるのか?」と疑問を持ち、「働く人の健康のために、オフィス家具メーカーは何ができるのか」という新しい問いをつくる必要があるのです。今あるものをどう売るかではなく、何の問題を解決したら、自社は価値を出せるのか、その問いの大きさが常識という枠を超えるカギとなります。(p.163)

     そもそも新しいアイデアは組み合わせの結果にすぎません。イノベーションの父といわれるヨーゼフ・シュンペーターも、「他のものを創造すること、あるいは同じものを異なる方法で創造することは、これらの構成素材・影響要素を異なるやり方で組み合わせることである・いわゆる開発とは、新しい組み合わせを試みることにほかならない」と語っています。(p.177)

    『世界最高においしいトーストを食べる体験』
     こう言われると興味がわきませんか?『どんな味だろう、食べてみたい』と。それが2万5000円だったとしても、買う人は出てくるはずです。
     つまり、人は『モノ』を欲しがっているわけではないのです。人が本当に欲しいと思うものは、何かの『道具』を使ったときに得られる感動や驚き、すなわち『素晴らしい体験』なのです。(p.202)

  • 丸と丸を掛け合わせる。
    企業の強みや思いと、生活者の本音を掛け合わせて、重なる部分に対して、問題解決案を炙り出す手法は、シンプルかつ実効性が高い。

  • 今日の夜にご飯ご一緒させてもらう坂田直樹さんの『問題解決ドリル』を拝読。よくあるハウツー本というよりは、イノベーションの事例集といった感じ。個人的に好きだった事例は、NYで気持ち悪いと敬遠されていた明太子を「HAKATA Spicy Caviar」として、再ブランディングすることで、ヒットさせた話。

    HAKATA Spicy Caviar p180

  • 企業の強み・思いと生活者の本音を洗い出して、その2つが重なる部分から問題解決をするという本。様々な企業の事例からその解決に至る思考法をトレーニングするというのが趣旨(多分)。

    結果的に「逆転の発想」につながっているものが多いなと思ったので、いかに普段の発想が自社の感覚に縛られているものなのかと考えさせられました。

    印象に残っているのはUSJの「映画のテーマパークにこだわらない」とかです。そもそも映画のテーマパークであること自体は多くの「テーマパークを楽しみたい人」にとって必須の要素ではないわけです。「親が子供を楽しませたい」などの方が重要なので、「映画」というテーマに縛られないパークづくりをしていって業績を回復させたという話。

    他にもロボットのPepperくんの2足歩行しない理由とか、企業がどんな点に着目していたかを知れるのがよかったです。

  • 問題解決は、
    顧客の課題 x 自分達の強みの掛け合わせで生まれる。

    シンプルだが、確かにとは思った。
    ただ、具体的それぞれはさらっと紹介されていたため個人的にはそこまで物足りなかった。

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