人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?―――最強の将棋AIポナンザの開発者が教える機械学習・深層学習・強化学習の本質

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478102541

感想・レビュー・書評

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  • 人工知能が人間の存在をどのように判断するのかが興味がありますね。

  • IT知識なし、将棋知識なしで読んだ。難解な箇所もあるけれど、人間の生活や働き方を変えるといわれる人工知能の弱さを知ることができた。

  • ・知能 探索と評価
    ・知性と知能は別
    ・AIは目的の設定は苦手

  • 世間を賑わせた人間対コンピュータの将棋”電王戦”で、歴代最も活躍したソフト”Ponanza”の開発者の処女作。将棋の内容を中心に、その実装部分につかった技術や知識が書かれている。

    本書の著者は東大出身。それゆえか、なかなか難しい題材をかなり噛み砕いて紹介している。ただし、処女作であるがゆえか、文章のまとまっていないというか文章の書き方が特殊というか、なかなか読むのに苦戦した。文章の感じ方は人それぞれになると思うが、少なくとも自分の文章で自分の伝えたいことを書いていることはわかる。

    さまざまな技術や知識が登場するため、単語単位でわからないものが登場する。特にITに関する単語は最近トレンドになってるものが多かったので、都度調べたりして読み進めた。
    その難解な単語や知識を緩和するように、本書の随所に関係図や簡略図が著書による独自の描き方で登場するが、これが実はよくわからんということが多かった。

    わたしは所謂IT系の仕事をしているので、なんとなくの概要は理解できた。ただし、この人工知能・機械学習の分野は触れたことがなかったので、興味を持てた。そしてこれからどんどん需要が増えていく分野だと思うので、その入門書として読むとなお面白い。

    さらに踏み込んだ技術的なことをもっと知りたいなと読了して心残りになった。

  • さくっと読めそうなので手に取った。
    (1時間くらいで読めた)

    機械学習にも守破離があること、画像として認識すると強いことが面白かった。
    エレガントではなく、エレファントな解法という表現は秀逸。笑

  • 著者は最強将棋ソフト「ポナンザ」開発者。解説・文章が秀逸でわかりやすい。

  • 面白かった。何回か読み直したい。

  • 将棋ソフトポナンザの作者の著書。

    知性=目的を設計できる能力
    知能=目的に向かう道を能力

    どんなに才能があっても、最初はやはりある先生について、その指示の通り学習(練習)をするのが近道。しかし世界最高を目指すなら先生の言うことを聞くだけ、教本を読むだけではダメ。自分で考え、試行錯誤し、先生や本の教えから離れる必要がある。
    そうしなければ先人を超えることはできない。

    グーグル画像管理アプリなど 人間の判断を元とした大量のデータと関連文を収集して学習している。人間の倫理観をも学習する。インターネットを含む全ての世界でできるだけいい人でいること。

  • 図書館で借りた。空恐ろしい未来かな

  • 人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか? 山本一成
    2017年5月10日第1刷発行
    2017年9月29日読了

    プロ棋士を破った将棋AIポナンザの開発者である山本一成の著書。
    ポナンザの進化の過程を分かり易い言葉で解説した本。色んな例に例えて説明してるけども、肝心の部分は謎に包まれていたりする。
    それは、機械学習において、将棋のある局面を画像として記憶させ、その局面の「評価値」を機械自身にさせるというもので、その判断は人間には分からないから。
    プログラマーは、その局面が良いかどうかは分からなくても機械が勝手に数ある局面との比較で評価していく。なのでいかに早くプログラムが動作するかのプログラムを書き上げていくかだという。同じプログラムをさせるにも、書き方で差が出るそうです。
    するとコンピュータ自身が勝手に評価して強くなっていく過程は人間にも分からず「黒魔術」という表現でまとめられてしまう。科学技術の産物なのに黒魔術という表現は面白い。

    人工知能の「守破離」
    人工知能でも、お手本とするプロ棋士の膨大な棋譜から学び、その後、さらなる強化の為に強化学習=選択した一手が数手進んだ後に良い一手だったのか否かをフィードバックするもの。に変わりさらなるコンピュータ将棋の進化になったなど。進化の過程が優しい言葉で書いてありました。

著者プロフィール

九州大学大学院人間環境学府を修了後、京都造形芸術大学こども芸術大学にて
芸術教育士として勤務し、保育実践の経験を積む。退職後、京都大学大学院
教育学研究科にて博士(教育学)を取得。現在、滋賀大学教育学部講師。

「2019年 『保育実践へのエコロジカル・アプローチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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