小さくても勝てます

  • ダイヤモンド社
4.19
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本棚登録 : 104
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478103869

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に買って一度読んだ本、再読しました。

    タイトルがやや抽象的ですが、経営戦略を物語仕立てで教えてくれる内容です。落ち目の、昔ながらの理容室(床屋さん)が、いかにして自分の強みを見つけ、それをどう磨いていくか。そこから新しい施策をどうやって打ち出していくか、理容室の二代目経営者の視点から具体的に描かれています。主人公の理容室経営者にアドバイスする謎のコンサルタントが、ぶっきらぼうだけど愛のあるキャラクターで好感が持てます。

    経営戦略がネタだけど物語なので難しい話はなくスイスイ読め、経営戦略入門として良い本なんじゃないでしょうか。参考文献もたくさん明示されてるので、この本を入口にさらに勉強することができます。

  • 立ち読みで読んだつもりになっていたけども、買ってちゃんと読んだらすごく良い本でした。
    実話ベースのようで、ある床屋さんの青年店主が経営コンサルタント的な役割の師匠について店を繁盛させるストーリーに沿ってさまざまな経営、マーケティング、マネジメントのトピックを紹介していく本。
    とにかく網羅的で、リアルストーリーに沿って色んな戦略を扱うので何が凄いかって「思い出して索引的にこの本を繰る行動が身体的になる」というところですね。
    仕事で抜擢されて途方に暮れている人なんかには最高の入門書だと思います。
    2日も通勤往復に読んだら終わるくらいの分量です。

  • 経営コンサルタントが使うような戦力的思考を床屋に適用したら、どうなったか?という本。面白い。

  • 仕事において「一人でやろうとする悪癖」がある私にとって最良の教科書でした。

    ちょうど仕事の上司に指摘された後に手に取ったのが、この本だったのは何の運命だろう??

    「何もわからない、何も知らない自分が、ちっぽけな脳を使って一人で考えたって何も出てこない。知っている人に相談し、実践して結果を出すという事を継続すれば何かが見えてくる」という事を学べた気がします。

    まだまだわかんない事が多いなぁー。

  • 小説形式のマーケティングの本。
    良い点としては、1冊の本のなかに非常に密度の高いマーケティングの理論が詰め込まれていて、それが読みやすい形で示されていること。
    そして、実話に根ざした話のため、必然的に物語の中では長い時間が経っているが、それがそのまま主人公の成功までのリアリティにつながっている。

    ただ、密度が高いがゆえに、ある種「マーケティング用語(理論)」を詰め込みすぎているきらいもある。
    実際には長い時間をかけて取り組んだことが1冊のなかで描かれているため、どうしても用語の羅列に見えてしまう部分も感じた。
    また、人物の描かれ方の問題かもしれないが、ひとりひとりがどのような人間なのかを理解するのに少し時間がかかるかもしれない。一番のキーパーソンであるはずの「立三さん」の魅力はもう少し伝えてほしい気もした。

    しかし、著者の気合と愛情は十分に感じられて、小説形式のビジネス書の中では非常に実践的でレベルが高いのではないだろうか。

  • ★5

  • 素直さこそが成功のために必要なのか

  • よくあるフィクション系マーケティング本かと思ったら巻末の「おわりに」によれば実話、実在する床屋のお話しとのこと。打ち手の一つひとつは派手さがないがじわじわと効果が出てきて、長い年月をかけお店の経営が上向く。フィクション系の本ではもっと短期に業績改善するケースが多く、そういった意味では極めて現実的(実話なので当たり前ですが)な内容になっている。何よりも主人公のもつ志やビジョンといったものが物事を動かす原動力であると感じ、自分自身はと問うてみるとまだまだと感じてしまう。

  • 2018/1/28

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著者プロフィール

映画監督、路上の哲学者。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部でゲーム理論と組織の経済分析を専攻。卒業後、電通に入社するが、地下鉄サリン事件の被害者となり退職。その後、渡米してMBAを取得し、シリコンバレーでベンチャー企業に参加する。2001年には、アメリカで製作に参加したアメリカ映画「Bean Cake(おはぎ)」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドール(最高賞)を受ける。
著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『プロアクティブ学習革命』(イースト・プレス)がある。
アレフの荒木浩広報部長に密着し、オウム真理教の真実に迫るドキュメンタリー「一枚の写真」を製作中。

「2015年 『地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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