フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

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制作 : Daniel H. Pink  池村 千秋 
  • ダイヤモンド社 (2002年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478190449

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるかの感想・レビュー・書評

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  • 個の時代ということがどういうことか、より深く知ることができた。

    フリーエージェントの労働倫理の構成要素
    自由、自分らしさ、責任、自分なりの成功
    「成功したと言えるのは、朝起きて、やりたいことをやれる人だ」byボブ・ディラン

    フリーエージェントという働き方の出現の背景
    1.従来の労使関係の崩壊
    2.生産手段が小型・安価になった
    3.仕事にやりがいを求めるようになった
    4.組織の寿命より人の寿命のほうが長くなった

    フリーランスと臨時社員とミニ起業家の三種類になる

    税制、医療保険の古い制度が足かせに

    大企業とミニ企業が主役になり、中堅企業は淘汰される

    縦のつながりから横のつながりに
    FANクラブ
    起業家ネットワーク
    同窓会グループ
    信頼が支えるシステム

    個人が株式を発行する
    FAN債→証券化

    eリタイア

    日本の状況
    出版、広告といった一部の分野で進む

    コネクション、同窓会、保護者会、NPO活動など、なんでも活用して、社外に話し合える仲間や話しあう場を作ること。そこで他人の話をよく聞くこと

    非正規労働者の組織化、その状況の情報公開が必要

    マイクロファイナンス、臨時社員の権利特典

    ジャストインタイム方式を政治の世界に
    ビル・クリントンが達人だった

    高校はなくなる
    自分で学ぶ力をつける
    学生の交流相手は年代、地域ともに広がる
    地域活性化

  •  なんか、積ん読していると、なにかしら、本の方から読んで欲しいなというオーラが見えてくる。

     別に理由もなく、そのオーラに惹かれて読了。

     ダニエル・ピンクは、労働長官のスピーチライターをしていて独立。この本は、2002年に書かれたことに注意する必要がある。

     長い不況と欧州金融危機のときに、FAになるのは相当勇気がいる。

     例えば、日本だったら、こんな切り口でFAが進まないか。

    ①60歳の退職年齢が結構早いし、これからの退職者はさすがにパソコンもインターネットも使えるので、長年のネットワークをつかってFA化する?

    ②女性のガラスの天井は、役所以外には根強いようなので、女性で卓越した能力がある人は、子育てを機会にFA化する?

    ③1990年代に正社員になれなかった、30代のフリーターが実力をつけてFA化する?

     アメリカでは大問題の医療保険が日本の場合、一応皆保険で問題がないのは、一つハードルを下げている。

     しかし、いずれにしても、組織の枠にとらわれずに、人にかってもらえるような、能力をつけておくことが大前提。

  • フリーエージェントとして社会に啓蒙を与える活動を
    続けているダニエル・ピンク。
    彼がいまから10年前、2001年に発表した超力作である。

    原題は
    「Free Agent Nation
     The Future of Working for Yourself」
    私なりに意訳すると
    「自立したビジネスパーソンとして働く、生きる時代」
    といったところだろうか。

    サラリーマンが読むと、自分が思い込んでいた常識が
    ボロボロと剥がれ落ちていく。
    ほんとに、その音が聞こえるかのごとくに。

    たとえば
    「会社に労働を保障してもらわないと、
     普通の人は生きていけない。
     プロなんてのは一部のアスリートくらいのもの。」
    というような概念が常識だとしたら、
    本書はロジカルかつエモーショナルな語り口で
    それを完璧に破壊してくれる。

    2001年の時点で、著者の調べるところでは4人に1人は
    フリーエージェントだという。
    じゃあもう、「ごく一部」などとは言えない。
    さらにさらに、それから10年経った今はどれくらいだろう。1/3? 半分?

    どうしてフリーエージェントが加速するのか?
    思うに、理由はたぶんいろいろある。

    ・経済の成熟化に伴い、右肩上がりの企業が社員の生活を保障する、
     というモデルが崩壊した(日本にも見事に当てはまる)
    ・大量生産消費時代が終わり、モノやサービスは付加価値がなくては
     顧客に強く支持されない時代になった。その付加価値をつけるのは、
     極めて人間的なクリエイティビティである
     (これは著者の「ハイ・コンセプトの時代」に大いに関連する)。
     したがって、個人が有機的に繋がってプロジェクトを動かす
     フリーエージェントという働き方が、そのビジネスにフィットする。
    ・ITが進歩し、普及し、安価に、容易になったことで、
     個人でも十分なビジネス環境や設備が持てるようになった。

    これらは、たとえば内田和成さんが著書「異業種競争戦略」で
    語る現代のビジネス状況ということとも大いにリンクしていると思う。

    20世紀までは、「フツウのヒト」は会社に依存するのが「安定」を得る
    最良選択肢だと思われていた。会社も、小さいより大きいほうがいい。

    21世紀は、少なくとも先進国では「フツウのヒト(無個性)」では
    会社に依存した安定を得ることはできない。
    なぜなら、ビジネスがどう転んでいくかまるで分からないし、会社が
    個人を守ってくれる可能性はどんどん小さくなっている。

    逆に、高い付加価値をつけられる「ユニークなヒト」は
    ますます需要が高まっていく。
    そういう人は、もちろん大企業で働いてもいいし、独立個人で働いてもいいし、
    その間を行ったりきたりとか、両方に足を突っ込んだりとか、
    なんでもできる。

    著者は15章「テーラーメイド主義の教育」で、
    義務教育という「品質保証書」を出すだけの教育は終わっていくだろうと語る。
    私もそう思う、というか、終わらないといけない。

    が、日本を眺めてみると、それを加速させるような雰囲気がまるで見当たらない。
    相変わらず「受験予備校」は人気だし「偏差値」が評価される。
    一方で大学のAO入試では「基礎学力が下がりすぎた」と評されていたりする。
    結局これは、「これから価値を生む働き方」の社会的合意がまるでなくて、
    行き当たりばったりだからいろいろと変なズレが出ているように思うのだ。

    うーむ・・・どうしたものか。

    -------------------------------------

    目次、レビューなど。

    http://www.tez.com/review/k200206.htm

  • ・従業員管理の最善の方法は、フリーエージェントのように扱うこと。
    ・学校は、オーガニゼーションマン養成に理想的なシステム。

  • 過去の読書会の人気課題本ということで読んでみた。確かに日本でもこの本で紹介されているような生き方を選んだ人はいる。しかし、この本で紹介されているような生き方は、誰にでもできるものではなく、社会的に高く評価してもらえる技術や人脈などが必須であることは留意するべきだと思う。もちろん、著者自身が、「高級官僚の天下り」ということも、ある程度差し引いて考えるべきである。また、著者がやたらに楽観的で、いわゆる「派遣切り」の問題を”一部の例外”として矮小化している態度に、とても違和感を覚えた。

  • 組織に囚われない、自分にとって望ましい条件で働く、これからの働き方は『フリーエージェント』が主流になると説いています。

    実はアメリカでは既に4人に1人がこの働き方をしているそうです。

    『フリーエージェント』というと実力のあるスポーツ選手が条件の良い球団を自ら選ぶ為の手段、というイメージが日本ではありますが、本当の意味は冒頭で述べた『組織に囚われない』、『自分にとって望ましい条件で働く』こと。

    私も今これを目指してブログを日々書いていますが、こういった働き方ができれば皆が幸せになれる、そう思ってこの道を進みたいなとこの本を読んで改めて感じました。

  • あんまおもしろくなかった。

  • 2002年に出版され、話題になった1冊とのこと。企業から離れ、独立して個人事業を営むフリーエージェントが米国では事業者全体の25%も占めていたそうで、これはかなり驚きの数字である。大企業に勤める暮らしに比べ、安定性には欠けるし、社会保障も不十分で、仕事とプライベートの区別もなくなるというフリーエージェント的な働き方だが、職住隣接、家族との時間も増え、何より自分で思うように好きな仕事ができるという魅力には代えがたいのだろうことは容易に想像がつく。

    翻って、日本はどうなのだろう。この2002年からの15年間、一時は米国同様に、フリーエージェント的な働き方がもてはやされた時期があった。しかし、リーマンショックやグローバル化についていけず企業の業績が落ち込む中で、そのような生き方は派遣労働者の厳しい実態を通じて問題視され、勢いを失い、今また安定的な生き方に回帰してきたのではなかったか。

    しかし、この日本と米国の環境の差は、新規産業を生み出すダイナミズムの差として現れているのではないか。滅私奉公的な働き方はなくなってきたとはいえ、彼我の差はまだまだ大きい。2002年当時に読んでいれば、新たな視点ももらえた1冊だと思うが、現時点で読むとそんな読後感になってしまうところ。

  • フリーエージェントに関する実態調査兼入門書。フリーエージェントって、組織に縛られなくていいなぁと思っていたけど、実は孤独に感じている人もいる→だから、コミュニティーを作って、人との結びつきを作る、なんてこともしている。知ってるようで、知らなかったフリーエージェントについて学べました。興味深い。
    日本ってフリーエージェントの人数どのくらいいるんだろ?

  • FREE AGENT NATION The Future of Working o for Yourself の邦訳。原著が2001年、邦訳が出たのが2002年。これを13年前の24歳の時に読んでもピンとこなかっただろうけど。今読んでも全く色あせない内容というか、今の日本で自分の仕事のあり方を見直すための複眼的視座をあたえてくれる良書。

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