上海を制するものが世界を制す!―膨張する中国巨大市場をいかに攻略するか

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  • ダイヤモンド社 (2001年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478231166

上海を制するものが世界を制す!―膨張する中国巨大市場をいかに攻略するかの感想・レビュー・書評

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  • 上海がどうなっていくのかを真剣に考えると、
    中国がよく見えるようなかんじがします。
    日本を視点にして、考えるのと、
    上海を視点にして考えるのでは、
    ずいぶん見える姿が違ってくるのです。

    いま、なぜ中国が、経済成長をしているのかが、
    きちんと説明することができないと、
    いまの中国を正しくとらえることができないことになる。

    金融業;利益を得るには、「資本の回転率」
    宗教;「満足度」
    風俗産業;「ローコスト」

    中国の価格競争をうけにくい要因は、
    時間;流通、豆腐、パン、
    言葉;日本語
    マーケットサイズ;スケールメリットを産むことができない。
    業界慣習;登録・入札・土木事業
    技術力・品質力;付加価値が働く
    自然環境;染料、飲料

    私は、上海の街にたたずみ、
    伸びやかな中国の人たちを見ると、
    中国の将来を感じます。
    「組織培養の苗は、高くて、中国の農民は買えない。」
    と、農業発展有限公司の総経理はいいます。

    しかし、花屋さんでは、日本と同じような価格で、
    もしくはそれ以上の価格で、
    花などが売られています。
    確かに中国のモノもありますが、オランダのモノだったりします。

    このギャップは、重要なギャップです。
    1000万円クラスのマンションが、飛ぶように売れている。
    ソニーのベガが飛ぶように売れている。
    上海のビールは、サントリーが、40%のシェアーをとっている。
    私が青島麦酒というと変な顔されるくらいです。
    高度経済成長前の日本ににています。
    「日本製はよくなく、舶来がいい」という感覚。

    中国人が、日本で電化製品を求めて、ソニーを買ったら、
    それは、中国製と笑えないことがおこっている。

    確かに、日本の種苗基地の位置づけ
    としての中国という側面がありますが、
    しかし、私は、組織培養技術を駆使して、
    中国1の組織培養屋になりたいのです。
    ですから、目標として、初年度は100万本ですが、
    数年の内に1000万本を目標にしています。
    中国人は、ユリが好きです。ユリが一番高い。
    世界で流通するユリが、30億個。日本で5億個。
    しかし、中国ではユリの球根が高すぎて、
    まだ7000万個しか流通していないのです。
    私が組み立てているユリの培養技術は、
    ある意味では、中国のためにあるようなものだと思っています。

    あくまでも、中国の農業の自給率を高める。
    そのために、中国に組織培養の生産基地をつくる。
    組織培養技術は、新しいモノを生み出さず、コピーする技術です。
    中国の遺伝資源をコピーして中国の人に喜んでもらう。

    中国で、種苗生産を確立し、中国に供給することによって、
    日本へは、総体として生産する中で、
    提供できる種苗の生産コストを下げる。

    ユニクロは、日本にデフレの中でのスタンダードをつくりました。
    農業におけるユニクロを目指しているようですが、
    本当は、中国で、しっかり生き抜ける組織培養屋になれないかが、
    私の本質的テーマです。
    いま私は、中国のビジネスチャンスと考えているのです。

    中国マーケット 上海 1600万人 上海周辺 2億人
            沿岸部 6億人
    日本      1億3千万人
    アメリカ    2億8千万人
    EU      3億2千万人

    中国沿岸部は、日本とアメリカとEUを足した人たちが住んでいる。
    昨年1年間で、上海の人口は、380万人増えました。

    農村を捨てた人たちが住んでいます。
    しかし、この人達を食べさせるのは、中国の大地です。
    この人達に豊かな生活のために
    花を提供できるのは、中国の大地です。

    上海の風に当たっていると、
    妙に、興奮してくるのです。
    近代都市になっていくが故に、農業が大切なんだと叫びたくなります。

    いまの時代は、ホントに本質的なところで、
    物事をつかんでいないと、
    すぐさまつぶされてしまうと考えています。

    私は、いまの沖縄の花卉産業は、
    風前の灯火であり、総合的な手を打つことなくして、
    中国に壊されてしまうと思っています。
    これは、本土の花卉産業も同じような運命にある
    と思っています。現状では、
    「栽培技術や、病害虫の駆除の技術、そして輸送コストの高さ」
    によって、日本にはいるためには、
    障害があることが、実際のことです。
    ただ、それは、時間の問題ではないかと思っています。

    では一体どうしたらいいのだろうか?
    利益を確保するには、
    1 金融産業のすすめている資本の回転率によって利益を得る。

    これは、アメリカが、次々に金融工学の手法で
    新しい商品を開発し、
    金が金を生むシステムを作っている。
    日本は、まったく、そのことについて、
    無力な状況は、現在の日本の金融業の
    置かれている立場からも明らかです。

    2 低賃金、低コストの生産システムの確立

    結局、産業の空洞化を生み出すのは、
    低い賃金のところに、
    仕事が流れていくからで、
    その低いところに流れることによって、
    低いところが、自分の技術で、
    新たな商品を作り出していくことになります。

    中国で快進撃を続ける青島に本拠地をもつ
    家庭電気製品メーカーハイアール(海爾)集団は、
    アメリカのサウスカロライナ州カムデン市に、
    2000年春に進出、年間20万台の冷蔵庫をつくり、
    アメリカのシェアー25%を握るという。

    広東省順徳市にあるギャランツ(格蘭仕)は、
    海外に工場をもたないが、
    電子レンジで、中国シェアーの70%、
    世界の35%を占めるという。
    世界100ヶ国、200社以上の海外企業に、
    OEMで、供給している。
     
    いつの間にか、日本のお株がとられてしまっている。
    逆に言えば、なぜ松下が、終身雇用制をやめざるを
    えなかったのかといえば、
    中国での生産とそのシステムが、大きな要因となっている。

    ○低賃金、低コストのもつ地域が、
    そのノウハウを自ら理解すると、
    大きな力になることを示している。

    では、中国と「差別化」できるものは、
    何があるのかを、真剣に考えなくてはいけないだろう。

    私の家にも、ベルーナの雑誌がおくられてくる。
    これは、千趣会だそうで、知りませんでした。
    そこで、気がつくのは、ケーキがおくられてくるという。
    ケーキみたいな運びにくいものが、
    よく運ばれるので、驚いていました。
    全部フリーズされてくるとか。解凍して食べる。
    そうだよね、固めて運べば、問題はないのですね。

    JRが、弁当をアメリカでつくって、運ぶという離れ業をやった。
    弁当とは、朝早く起きて、その日に売ってしまう
    というのが基本ですが、それが、アメリカでやってしまう。
    米に異物が30%以上あれば、米でなくて輸入できるということを
    基本にしているのですが、しかし、
    これも低温輸送でやってくる。
    米が安い、肉も安いということが基本ベースにあるんですね。

    同じようなことが、中国ではじまるとしたら、
    もっとすごいことができてしまう。
    「時間」というキーワードは、
    上海から2時間で届くという飛行機便から、
    船輸送で、長崎に1日半で着いてしまうという
    高速艇ができたら、
    沖縄は、もはやその存在価値を失うだろう。

    生き残るのは、「技術」そして、
    「顧客満足度」に対応する品質とサービスしか
    生き残れない時代となる。

    日本の生き残る道は、そこに集中して、取り組み、
    その中で、自然、文化というものを
    きちんとシステムの中に入れ込むことだと思う。

    今回のキーテーマは、「満足度」にある。

    満足度は、
    品質の安定性、
    ホンマモンであること・・
    その原料および製造から経歴の安全性、
    希求するもののエッセンス、
    デザイン性、テイスト感、
    商品メッセージ、
    相手に対するサービス

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