- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478260760
感想・レビュー・書評
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"企業再生→企業そのもの
事業再生→将来性のあるコア事業対象
再生2タイプ
【エクイティ】
リターンの稼ぎ方<JAFCO>
レバレッジ*CFの倍率*収益向上
ファンドへの投資家
GP…ファンド全体の責任を負う
LP…出資分だけ責任を負う
年率換算10数%~30&の高利回りが必要
【デッド(Dead)】
不良債権買い
・バルクセールで簿価より大幅に安く買う
・時価(額面の凡そ1/10)
失われた10年時に外資系不良債権プレーヤーが
サービサー(債権回収会社)のできるキッカケとなった
この2つを融合したのが再生ファンド
・MBO
・MBI(ManegmentBuyIn)…買収後に社外の人間が経営陣に加わる
・特定企業の債権購入
DESor増資→エクイティ投資
中堅中小はデッド投資が多い(上場可能性が低い)
→大口債権者として経営に口出し可能
プリンシパル投資は投資家から資金調達をするわけではない為、利回りや投資期間について比較的柔軟に対応出来る。
ロールアップ(ビルトアップ)
→投資先企業に合併などでシナジー効果が見込める別の企業がある場合、そこも追加買収して投資先企業の価値を高める手法。
銀行グループ内のファンド
→みすほCA・CP
再生の案件では金融支援策づくりが不可欠で銀行がどのような形でどの程度の負担なら受け入れてくれるのかを見極めないと支援策は作れない。
(債権放棄等)
バブル崩壊後、担保不動産(良質な物件でもある)の
価値が下がっていた理由
①バブル期の過大評価に対する調整
②所有者が破綻危機・銀行管理下
③不動産のメンテナンスが出来ていない
→外資ファンドが買い②は解消された。
また、不動産投資業の発達した米系ファンドは
価値を上げるノウハウも持っていた。
不動産ファンド
AM(アセットマネジメント)
→ファンドの投資物件全体を管理・運用し、
全体の投資利回り最大化を担う業務
PM(プロパティマネジメント)
→個々の不動産物件の収益力をアップし、
価値を向上させる
多くはAMを投資会社、PMを不動産会社に委託
不動産ファンドの投資期間は5~7年
財務リストラと事業リストラは一体で考える
景気回復期→バイアウト投資は高いリターン
景気後退期→底値で買う
銀行が民間ファンドへ不良債権を売る場合には、
国税庁が事後、貸し倒れor寄付金かを判断する。
寄付金と見做されると課税され、これは税務上の問題
として民間は指摘。
三菱商事が組成するファンドオブファンズ(FOF)
AIキャピタル
http://www.aicapital.co.jp/
国内外のファンドの機関投資家
経営への関与が高いPEファンドは商社に合っている
商社のネットワークからスポンサー探しも"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「バイアウトファンドとは何ぞや?」を広く浅く知りたい方向け。新聞記事っぽいなと思ったら、筆者は日経新聞の記者の方なんですね。記者の方ならではのビッグディールの裏事情にも多少触れられています。
外資系のリップルやカーライル、国内のフェニックスみずほCP、加えて商社や不動産投資ファンド、産業再生機構など、日本で活躍するプレーヤーの役割とともに躍進した背景も書かれていて、ファンドビジネスに関する一通りの理解ができるのではないでしょうか。 -
ファンドを外資系国内系という大まかな分け方をし、またそこから詳細に国内系は独立系•証券銀行系•商社系•不動産系及び産業再生機構と類型分けしてあり、読みやすい。
しかし、2004年からファンドビジネスも動いており、あくまでファンドビジネスが日本に芽生えた当時の状況を学ぶためのものと理解して読むことをお薦めする。
各ファンドの細かなビジネスモデルを調べたいと思う方には不向きです。 -
最近流行の事業再生ファンドに関する入門的な本。そういうファンドが日本でどのようにして生まれたのかや今のメインプレイヤーに関する記述がなされている。