真実が人を動かす: ニューコアのシンプル・マネジメント

  • ダイヤモンド社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478320907

作品紹介・あらすじ

ニューコア-。大手メーカーに歯牙にもかけられなかった片田舎の製鉄所が、アメリカ有数の鉄鋼メーカーに成長し、トップ企業を心底恐れさせている。率いるは叩き上げのアイバーソン。汗と油にまみれ、真っ赤に溶けた鉄のスピリットを浴びることを至上の喜びとする男。フォーチュン500社のCEO(最高経営責任者)の中でいちばん所得が低いと書かれたことを勲章とする人物だ。従業員の尊敬を集め、経営学者やビジネス・コンサルタントを驚かせ、世界の鉄鋼メーカーにニューコア詣でをさせる傑出したリーダーが語る、シンプルかつ合理的、率直で人情味あふれる経営哲学。

感想・レビュー・書評

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  • ビジネス本に頻繁に登場する『ニューコア』だが、その経営論を経営者自ら執筆したもの。非常にシンプルで力強い方針が分かりやすい。日本語訳もよい。
    働く人の感情や環境といった人の関係性に重きを置いた経営理念を知れる。ストーリーだけに限らず、ハウツーとしても使える内容だと感じる。
    1998年の刊行だが、いまだ色褪せず、というが、夜のマネジメントがあまり進化していないと感じる。

  • ニューコア会長の経営哲学を説いた本

    実践的な内容なので、平易な言葉だけど説得力がある。

    人情の機微がわかる人間がアメリカにもいて
    それがうけいれられたとは。

    日本の経営者もあまり欧米化しないほうがよいのでなないか。

  • ニューコアという、決して大きくない製鉄所の会長が、どのようにして成長を続けているかのリーダー論。
    ・自分が正しいと思うことを社員がやる。
    ・説明しやすい会社であることが強み。
    考えるところが多い本である。

  • 土井英司『成功読書術』にて言及

    ・経営者の仕事は、社員が仕事を成し遂げるのを助けること

  • たまに本棚を整理するとき、ふと手に取って、再読、再再読する本ってありますよね。私の場合、これがそんな本です。読みやすいので、ついつい毎回全ページ読んでしまいます。ちょっと言い過ぎかもしれないけど許していただきたい。そして毎回目頭が熱くなります。これは言い過ぎではなく本当のことです。どこか別の出版社で別タイトルで出版されているので、ぜひ多くの人に読んでいただきたい。ビジネスで成功したい、会社を経営したい、というすべての人には、本書の著者のケン・アイバーソンの心を共有していただきたい。フォーチュン500のトップのなかでいちばん報酬が低いと報じられたことを「わが誇り」とする人です。

  • たくさんメモってしまった

    我々は必要な情報を集めるために努力する一方で、それと同じくらい努力して、報告書を簡潔化し、情報過多に陥らないようにしているのだ。
    情報過多が管理過多(自分のビジネスを管理しようとしすぎる衝動)を招いていることに気づいている経営者は少ない。

    アメリカの会社で働いている平均的な従業員は、大方の経営者や管理者が考えるより、よほど頭が切れる。業績を上げる方法を真実欲しているならば、簡単なことだ、そこで実際に仕事をしている社員に尋ねればよい。

    競争上の強みを生み出す企業文化をつくるチャンスは、どの会社も等しく持っている。ところが、その機会を活かしているところは少ない。その理由の一つは、企業文化が本物になるためには首尾一貫していなければならないからだと思う。重要なのは一貫性だ。

    自分がしてもらいたいことを社員にせよ。

    絶えざる変革のために成すべきこと>管理者の時間の使い方を変える>典型的な管理者は、人の話を聞いたり、新しい試みをしたり、分析したりすることよりも、計画を練ったり、指示を出したり、チェックしたりすることに、はるかに多くの時間を割いている。社員を発展の担い手たらしめるには、その時間配分の割合を逆転しなくてはならない。

    仕事の環境をつくることは、経営者や管理者の仕事の一部であることはこれまでも認められてきた。だが、私に言わせれば、それこそが経営者や管理者にとって一番大事な仕事なのだ。

    大手から小さな会社へ>何といっても一番難しい頭の切り替えは、いつも全員と意思を疎通させる方法を学ぶことだろう。

    自分がそのアイデアを受け入れる用意があると相手に知らせる唯一確実な方法は、こんなふうに言うことだ。「いいじゃないか、やってみたまえ」「わかった、私も手伝おう」だいたい、実際にやってみなければ、そのアイデアが良いか悪いかなど分かるわけがない。よしんばそのアイデアがうまくいかなかったところで、やってみた経験というのは、長い目で見れば、会社と社員の成功に寄与するものだ。

    リスクを冒す価値があるかどうかは、だれか他の人間(たとえ専門家であっても)に教えてもらうようではいけない。

    もちろん、だれも失敗ばかりしていたくはない。どのリスクなら冒す価値があり、どのリスクは敬遠した方がいいかを正しく見極めるには、事実を知っているだけではだめで、自分自身を知っていなければならない。

    ピーターの法則>組織の中で昇進していくと、最終的には、誰もが自分の能力を超える地位に行き着いて無能となる。

    最も普遍的な管理者の責任は、人々の人間行動やパフォーマンスにプラスの影響を与えることである。社員とのつきあい方を知らず、コミュニケートする術を知らない管理者に、どうしてそのようなことを期待出来るだろう。

  • 今、「白い巨塔」を見ていますので、「真実」という言葉が、心にひっかかりました。

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