- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478372890
感想・レビュー・書評
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ジョン・P・コッターさん論文集を書籍にしたもの。ハーバード・ビジネス・レビューに掲載されたもの。
参考になったのが、6章有能なゼネラル・マネジャーの行動。
こうありたいと思えるロールモデルが示されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーダーシップ論の大家、ジョン・コッターのハーバードビジネスレビュー論文を集めたもの。前から読もうと思っていたのだが、出版元品切れだったりして、そのうちコッターのほかの本を読んでいるうちに、「まあいいかー」ということになって、読まずにいた。(表紙のコッターの強面の顔もなんか、経営学の大家!これぞリーダーシップ!という感じで、やや読む気がそがれる面もあった。)
久しぶりに、amazonで見てみたら、入手可能になっている、とともに古書が安くでていたので、古書で読んでみる。
年代は、結構、ばらつきのある6つの論文であるが、主旨は一貫している。とともに、リーダーシップというか、変革の効果的な進め方について、さまざまな角度から論じてある。内容的には、他の所で読んだものとダブりがあるのだが、こうして一気に読むとなかなか面白いな。
先日、野中郁次郎先生の講演を聞いていて、ときにはマキャベリズム、政治的なものとつきあいながら、変革を進める必要を言及しているところが、印象的だった。
この本は、まさにそういうマキャベリズム的なものを包含するリーダーシップ論だな。
といっても、やることはコミュニケーションだったり、ネットワークづくりだったり、人をモティベートしたり、といったことが中心で、結果的には、センゲ一派とあまり違わないのかもしれない。
でも、センゲなどが注目するサーバント・リーダーシップ的なものとはやっぱり異なるわけで、目的のための手段という割り切りがある意味気持ちよい。
一時、こういう目的/手段的なアプローチから、自分の関心は遠ざかっていて、善意のプロセス論みたいなところを中心としていたのだが、それらを何らかの形で統合する必要を感じつつある。 -
リーダーとマネジメントが異なること。組織の成長フェーズにより必要なものが異なるは発見できた
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多くの部下は「上司というものは部下がどんな情報や助けを必要としているのか、魔術師のごとく見通し、与えてくれるものだ」と思っている。しかし、それを期待するのは非現実的だ。きわめて有能な者たちは、この事実を認識し、自分のキャリアと昇進には自らが責任を負っている。こうした有能な者たちは仕事に必要な情報や支援を得るためには、上司が与えてくれるのを待つのではなく、必ず自ら進んで得るという姿勢をとっている。
上司が何を求めているかを、明らかにするのは最終的には部下の責任であるといえる。有能な人材は何とかしてその情報を得ようとする。
上記は、「上司をマネジメントする」の章にあった言葉である。
早速、線を引いて、こちらにも引用した。忘れないように・・・。
また、企業変革の八段階についての説明も分かりやすかった
<企業変革の八段階>
1)緊急課題であるという認識の徹底
2)強力な推進チームの結成
3)ビジョンの策定
4)ビジョンの伝達
5)社員のビジョン実現へのサポート
6)短期的成果を上げるための計画策定・実行
7)改善成果の定着と更なる変革の実現
8)新しいアプローチを根付かせる
ずっと書棚に眠らせておいたことを後悔した。 -
論文をいくつか集めたものですので、一個一個が短くまとまっており読みやすいです。
リーダーとマネージャーの違いから始まって、変革を達成するリーダーシップについて、すっきり入ってくる気がしました。
残念なのは、変革を起こさねばならないことにどうやって気づくかに言及されていないように思えたところです。そこが最大の壁ではないのかなーと思います。
ところで、この本、部長から借りたのですが、6章の「有能なゼネラル・マネージャーの行動」は部長に似ているなあと思いました。本を読んで真似しているのか今度聞いてみたいと思います(笑) -
「リーダーシップとマネジメントは異なる」というのが要点。米国でさえも"リーダーシップ"が不足しているということですので、いわんや日本は問いう気がします。
企業の変革にもページを割いていますが、現在ではどのような企業も絶えざる変革が必要で、変革の実行に必要な能力がリーダーシップだということのようです。日産のゴーンさんなんかもそういうリーダーシップを発揮しているのかもしれないですが、さらにはうまく回っているときこそ変革の手を打ち実行させることができるリーダーシップがエクセレントカンパニーたるには必要だ、というような話です。
「上司をマネジメントする」というのもこの人の有名な言葉のようです。上司を操るみたいな悪い意味ではないですよ。
さらっと読んでしまったけど、さらっと読むべきではない本かもしれないです。 -
マネージャー・経営層向けの本なので、ぶっちゃけ難しい。
けれど、背伸びしてでもこのレベルの視点は持つべき!と思う人にはお勧めできます。トピックは組織論、パワーの獲得と行使、有能なゼネラルマネージャーの基準など。 -
参加している研修の宿題本。著者は、ほとんど最年少に近い年齢でハーバード・ビジネススクールの教授になった人で、そういう意味では、この世界では有名な人だ。この本は、ビジネススクールの教科書としても使われているもののようである。すんなり読めて、かつ、なるほど、と思わせる本ではあったけれども、でも、読んでいる途中、「日本の企業でのリーダーシップのとり方と、アメリカの企業でのリーダーシップのとり方は、少なくとも方法論においてはかなり違うはず」という想いがずっとつきまとった。