企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続

  • 367人登録
  • 3.81評価
    • (23)
    • (23)
    • (39)
    • (0)
    • (0)
  • 15レビュー
制作 : 岡田 正大 
  • ダイヤモンド社 (2003年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478374535

企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 企業戦略論のバイブルの中巻。事業戦略編ということで、特定の(単一の)市場において企業が競争優位に立つためにとりうる選択肢を考察する。
    5つの事業戦略を各章で考察。それぞれにおいて事業戦略の定義とVRIO観点での分析結果について書かれている。

    以下は覚書。

    ■第6章 垂直統合
    バリューチェーンの前方・後方へ事業の範囲を拡大するもの。自社の事業領域だけではなく、他社も含めてバリューチェーン全体に対する自社の統治の度合い(ガバナンスの強さ)として捉えている。組織論や契約の話が出てくるが、この章との関連性はハテナ。
    ※キーワード: 機能別組織(U型組織)

    ■第7章 コスト・リーダーシップ
    コスト優位を構築するもの。コスト優位の源泉として、規模の経済、経験曲線、生産要素への差別的アクセス、技術上の優位などが挙げられている。ここは読んでいておもしろい。経済価値のところは当たり前のことが長々と書かれていて退屈な印象。
    ※キーワード: 規模の経済・不経済、経験曲線(学習曲線)

    ■第8章 製品差別化
    市場が認知する自社製品の価値を向上させるもの。製品差別化の方法として製品の特徴、機能間の連携、市場導入のタイミングなどが挙げられている。価値と各差別化要素の相関性についてもモデル化してある。当たり前の式だが、一応見とくといいかも。何故かバランス・スコアカードを報酬体系に適用している。コスト・リーダーシップと製品差別化の同時追求に対する考察は割とおもしろい。
    ※キーワード: バランス・スコアカード

    ■第9章 柔軟性
    将来の不確実性に対して低コストかつ迅速に自社の方向性を変化させるもの。だいたいの業界は不確実性が高くなっているし、考えておくべきこと。金融オプションの経済価値を求めるブラック・ショールズを応用し、実物の経営資源に対する柔軟性(リアルオプション)の経済価値の算出方法を紹介している。考え方は知っておくと良さそう。

    ■第10章 暗黙的談合
    他企業と協調するもの。明示的談合は大半の国でカルテルに引っかかるので、暗黙的談合について考察している。ゲーム理論ってこういうところに応用が効くのかと気付かされた。暗黙的談合を成立させるための企業行動、裏切りをどのようにして防ぐかといった考察はなかなか興味深い。ただ、やはり王道では無いから実用性の観点ではあまり深堀してもしょうがないかも。
    ※キーワード: 囚人のジレンマ

  • 上巻に続き、急いで読みましたが、ポーターもバーニーも理論の図式化や二次元モデルの提示にはあまり興味がないのでしょうか。実務者としては辛いです。コストリーダーシップ戦略と差別化戦略のスマイルカーブ(これはポーター)くらいでは役員向けの資料は作れません。時間が迫る。気は焦る。

  • 「どれを自社で取り組み、どれを他社に任せるか」 高い不確実性の下では、低コストかつ迅速に自社の方向性を変化させる「柔軟性 flexibility」が重要。

  • 基礎的だけど面白かった。垂直統合からスポットベースにいたるまで、全て選択肢であることは普段の感覚からは程遠いけど、俯瞰すれば投資判断もそういう仕分けだし、実務と照らし合わせ出来て良かった。でもさすがに下巻は縁遠すぎて読む気が起きない。

  • ぶっちゃけあんまり覚えていない。
    事業戦略について述べられている本。
    復習しないとなー。。。
    ぼりゅーみー。1章50ページくらい。

  • 資源ベース理論(Resource Based View:RBV)の第一人者であるバーニーの著書であり、アメリカのビジネススクールでもテキストとして使われている。その待望の翻訳本。

  • 目次

    第6章 垂直統合
    垂直統合の定義
    垂直統合の経済価値 ほか

    第7章 コスト・リーダーシップ
    コスト・リーダーシップの定義
    コスト・リーダーシップの経済価値 ほか

    第8章 製品差別化
    製品差別化の定義
    製品差別化の経済価値 ほか

    第9章 柔軟性
    戦略の選択におけるリスクと不確実性の概念
    柔軟性とオプションの定義 ほか

    第10章 暗黙的談合
    協調問題
    談合の定義 ほか

  • 上巻に比べると頭に入りづらい。
    差別化戦略とコストリーダーシップ戦略について詳細に書かれている。

  • 中巻は事業戦略偏。7章のコストリーダーシップと8章の製品差別化はM. PorterのGeneric Strategiesにも挙げられる定番テーマ。

    また、6章の垂直統合は経済学の「企業の境界」とTransaction Costの問題、第10章の暗黙的談合はゲーム理論がベースの理論にあると考えられる。さらに、9章の柔軟性はファイナンス(オプション)の考え方が色濃く出ているため、これらの概念を知っていると興味深く読めるはず。

    上巻に比べるとやや難易度が上がっているが、経済学やファイナンスといった周辺分野と経営戦略論との関連付けが行われており、示唆に富む内容になっている。

  • 中巻では、既存の業界やドメインでの企業の戦略を分析してる。上巻ではあまり存在感を見せなかったRBVをふんだんに援用していて、経営資源やケイパビリティが企業の行動や優位性にどう影響していくかがよくわかる。RBVだけに依拠するのではなくてそれ以外のパースペクティブも必要とあればしっかり説明していて、必要な知識を提供するという教科書としての役割を果たしている。

    とくに、垂直統合の章では、新制度派経済学の取引コスト理論にもかなりの紙幅を割いている。日本の戦略論のテキストに新制度派経済学の話がここまで出ることはほとんどない。あっても、ごく触れる程度だったりする。こうやって、経済学と経営学がしっかりと繋がっているのはやっぱりアメリカのビジネススクールの強いところだなと思う。

全15件中 1 - 10件を表示

ジェイ・B・バーニーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
内田 和成
野中 郁次郎
有効な右矢印 無効な右矢印

企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続の作品紹介

「初心者に向けた分りやすさ」と「研究者に向けた詳細な分析」を両立、基本から応用まであらゆる理論を網羅した決定版。

ツイートする