社員力―ITに何がたりなかったか

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478375266

感想・レビュー・書評

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  • 現状の Sier に必要なものなどをつらつらと書いた本。何回か読み返しておきたい。

  • IT業界のトップが、IT投資の問題点を解説。
    自社の「社員」をキーにして、企業変革を行うために必要なポイントを説明してくれている。
    数は少ないが、挿入されているワークフローはどれも興味深い内容で、個別に調べて見たくなった。とくに、ジョン=コッター教授のリーダーシップ論は次の読書候補です。

  • (株)NTTデータ代表取締役社長の浜口友一氏のIT社会とIT社会で働く社員へ向けた思いを綴った一冊。
    わかりやすい表現で、内容も整理されているので読みやすく、非常に為になる本。

    ・システムとは何か?
    ・IT化とは顧客に何を提供することなのか?
    ・社員力とは?

    現場で働く社員はトップが何を考えているのかこの本を読んで知っておこう!!

    「デートの約束が入っている社員の方が、品質も生産性も高いのです」

  • NTTデータの社長による一冊。って、本人が書いていないのは明白ですがそれでも思いは伝わってくるところがありますな。ここまでシステム業界の問題点を把握できているのに現場に降りるまではやっぱり時間がかかってしまうのかなぁ、と皮肉めいたことも思ってしまうわけですが、SI業界のトップの人間がこういう本をまとめるということもあまりないと思うので、その意味では重要な価値があるでしょう。

  • 日本最大のSI企業の社長が著者である。
    ある意味そういう人がITだけでは足りないと断言しているのはショッキングな内容であるが、読んでいくとそこに関わる人々のモチベーションを上げて仕事をしていくことが重要であるということが熱く語られている。ITが万能ではないことが腹に落ちる感じである。
    もっと大きな視点で日本のプログラミングを一つの「ものづくり」としてとらえ、現状の問題点や今後の進むべき方向を示してくれている。
    ちょうどそんなタイミングで著者の社長退任というニュースが入った。今後も会長として関わるようではあるが、もっと広く日本のIT業界へ影響を及ぼしてもらいたい。

  • IT 企業の元社長が経営者時代の経験談や、
    IT 業界の課題や今後について述べた本。

    元経営者ということで、内容も企業戦略、職場環境、
    日本の IT 業界が抱える課題、将来予測など多岐にわたる。
    どの項目でも共通しているのは、そこで働く 「人」 が重要であり、
    社員がクリエイティブに働くために、何をどう変革していくか、
    何を守っていくかが述べられている。

    当たり前のことだが、経営者でも常に課題にぶつかり失敗しながら、
    問題解決に向けて取り組んでいる。
    ならば、そこで働く社員も課題にぶつかり失敗することを恐れては
    話にならないと改めて思う。

  • リーダーシップや思考の際のフレームワークが多く載っていた、が正直あまりおもしろくなかった。
    僕がもっと経験を積んでいけば、この本からもっと多くを学べる日が来るかも。

    まだまだ勉強が足りないと思った。

  • 基幹業務を変え、変革をしようとしたNTTデータの社長の経験と失敗。変革は理論だけではうまくいかない。BPRのコンセプトの欠点はヒトの要素を甘く見ていたこと。社員の要素を見落としているとその代償としての痛みが負の遺産となる。原動力は社員であり、モチベーションである。ビジョンを伝達、変革には1にも2にも3にもコミュニケーションにある。などなど まさしく今必要としていることが満載。みんなに読んで欲しいよ。。

  • ■概要
     NTTデータの浜口友一前社長による3冊目の著書。IT企業のトップとして、お客様の変革を実現するためには、ものづくりに関わる現場社員の技術力、創造力、モチベーションが不可欠であることを、実例を元に業界初心者にもわかりやすく説明している。2007年3月初版。今年の就職ジャーナルで、NTTデータの採用担当者が学生にお勧めしている1冊。

    ■仕事に参考になる点
     CAFISの立ち上げストーリー、巨大システム開発に関わる社員が全体感を持つことの大切さ、多重下請という業界構造が招いた熟練者への負荷の偏り、人材要件の暗黙値化、フォーマル/インフォーマルな学習の場を通じた横のつながりの必要性、など、お客様を知る上で、また持ちネタのひとつとして、大変参考になる。
     個人的には、「ザックマンフレームワーク」でいうところの、ビジネスモデルとシステムモデルをいかにつなぐか、また、オフショア開発のくだりが、これから迎える自社のシステム開発で留意したいポイントであることに気づかされた。
    (千)


    ・ITの開発者としての視点、IT導入時のCIOの視点という、ベンダー/ユーザー双方の視点で
    反省点や考えるべきことが語られる点が、システム開発を行ううえで参考になった
    ・「ITとは変革であり、リーダーシップが必要である」というコッター教授の言葉にはしびれました
     システム開発で失敗するもののうち、システムが動かないという状況は5%足らずで、のこりの95%は使われないシステムという
     事実には驚かされた。システム開発を行っていくうえで、「このシステムは利用されるシステムか?」をしっかり考えていきたい

    (あし)

  • 社員は管理する側、上流工程にシフトしている。開発の現場から離れると技術力を失うことになる。スーパープログラマの待遇を良くして魅力あるものにする必要がある。

    物を作るのも、使うのも人、開発者を楽にするために営業力(要件を決める力)も大切

  • 07年6月読 IT業界の人が読むには面白いのではないでしょうか?よくまとまっていて読みやすいものとなってる。

  • システムの仕事は、ロジカルでキッチリした仕事に見られることもありますが、
    実際は、ロジカルじゃなくキッチリもしていないものを、ロジカルでキッチリしたものに仕上げていくまでの、
    とても人間的・情動的で、もやもやしたプロセスだなぁと思うことがありますが、
    それは悪いことではなくて、とても本質的で大事なことだとも思っています。

    そのあたりのことを、明快に、地に足のついたやさしい言葉で語った本でした。

    読んでいて、何度も、深くうなずくような気持ちになりました。

    特に印象に残ったところを厳選して引用してみます。

    *** 印象に残った言葉① ***

    システムというものは、不可避的に開発者の思想を宿すものです。
    誤解をおそれずにいえば、開発者たちがどれだけ深く人間の本質を理解しているかが、そのシステムの限界を規定するのです。
    実際にそのシステムが使用されている様子を思い浮かべ、さまざまなシーンに開発者みずからが感情移入してつくられたシステムは必ずよいものになります。

    *** 印象に残った言葉② ***

    エンタープライズ向けの大規模システムの開発工程でも、なんでもかんでも上流で集中統制しようと考えるのではなく、
    まずシステムをなんらかの基準でセルに分け、責任と権限を委譲していく。
    自分が分担しているのはシステム全体のなかのどういう機能であるかについて理解を浸透させ、
    そこを担当している人が責任感や達成感をもてるようにしていきます。
    (中略)
    ただITの世界でこれを実現するためには、セルの切り分け方と、セル同士のインターフェースの部分をきちんと設計することが前提です。

  • ITをどう生かすについて知りたくて読書。

    大きな組織の中で現場の社員をどう生かして改革、変革を遂げていくか。

    日本型組織の見直しも進みつつあるのかなと感想。

    パソコン、スマホ登場後、便利な道具であるはずのITでより忙しくなるような矛盾を起こさないようにするためにはどうすればいいのかを考えさせてもらう。

    読書時間:約35分

  • 2007/05/09

  • ※ 未読です。

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