ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

  • ダイヤモンド社
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感想 : 841
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478420409

感想・レビュー・書評

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  • 漫画を手に取り「面白そう」から始まった本
    今測ってみたらまさかの36mmと分厚い本だったんだけど
    物語仕立てで内容は非常に濃いものであり、サラッと読めたはいいんだけど頭の回転や すさまじいものだった。

    ものをつくる企業の一員としてゴールとは何なのか?
    改めて考えさせられ、通常やっている業務の意味を問い直さないと評価の仕方から考えなおさないといけないと
    そんなことを思ってしまう本だった。

    企業の究極の目的とは何か

    表題の通りで、しっかりと考えなおすことが大事なんだと思う。

    サラッと読んだけど、じっくりで読み直す必要がある。

    どうしよう 分厚い(笑)

  • 常識とは常ならず(マーク・トウェイン)
    質問されたことに答えることができなければ、情報としても役割は果たせない

    「その処理能力が、与えられている仕事量と同じか、それ以下のリソース」をボトルネックといい、ボトルネックを解消し、生産性を上げる術が以下の通りです。

    ステップ1…制約条件を「見つける」。
    ステップ2…制約条件をどう「活用するか」決める。
    ステップ3…ほかの全てをステップ2の決定に従わせる。
    ステップ4…制約条件の能力を高める。
    ステップ5…ここまでのステップでボトルネックが解消したら、「ステップ1」に戻る。ただし、「惰性」を原因とする制約条件を発生させてはならない。
     
    現在の業務のボトルネックは何でしょうか。「研究者からの回答」ではないか思います。

    拒絶通知などの中間対応では、原則として研究者に協力を頂いています。その際に回答をお願いしているのは「その特許と製品との紐付け」および「引例にない本願の構成と効果」です。「引例にない本願の構成と効果」について、明細書に書いていない(反論に使えない)ことを主張してくる方が多々いらっしゃいます。

    知財部でエクセルシートのような表を作って回答をお願いする形式も考えましたが、逆に時間をかけさせてしまいそうです。上の流れで言えば、「ステップ2」で手を焼いています。

    ソリューションはないものでしょうか。現在考え中です。

  • かの有名な!
    THE GOAL、分厚さから敬遠していましたが、かなり読みやすいです。

    TOCというシリアスなテーマで、
    あと3か月で閉鎖の危機に陥る工場の問題解決プロセスをわかりやすく描いています。
    そこにプライベートの問題(妻との不和)が並行で進んでいくことによって、小説としての読みやすさが加わっているのだと思います。

    しかもすぐれているのが、
    たとえばボトルネックについて、
    子供と行ったハイキングで列から遅れちゃう子供を見ながら思いついたり、
    子供に説明してみたり、
    妻に説明してみたり、はたまた先生から教わったりするので、小難しい言葉を知らなくても想像しながら読めるようになっている。

    うーん、すぐれている(二度目)
    極論、ただの小説として読んでも面白いですからね。

    企業にとっての本当の目的とはなにか?
    それを測るにはどうしたらいいのか?
    ということを、工場という例を使いながら視点の示唆を行っている本でした。

  • 過去に読んだことがあり、当時の細かい感想は覚えていないのですが、非常につまらない印象がありました…
    ところがどっこい!今回は非常に楽しんで読めました。
    前回はどうやら理解が追いついていなかったようです。。。

    さて、内容は、小説になっており、主人公は「制約条件の理論」を使って、工場と家庭の危機に立ち向かっていきます。

    大事なところは引用に回して、本論からは逸れますが、ここの嫁、自分にはちょっと無理。。。
    主人公にも悪いところは多いんですけどね(-_-;)

  • この本が学べるビジネスの知識内容は、巷にあるほかのビジネス書のものと大差はないのだろう。
    しかし、小説という形をとって、読者に考えさせながら(そのような雰囲気を出しながら)、TOCの原理等を伝えようとしているのことが、この本が高い評価を長年得ている所以だろう。
    知識というのものは、他人から教わるものよりも、
    自分で考えたり、自分の実体験が元になる知識のほうは定着しやすい
    (事実、この小説内でもジョナ先生は、アレックスのすぐに問題への解決策を提示するのではなく、ヒントを与えてアレックスに考えさせようとしている→これはソクラテスの教え)
    この本の内容を実生活に生かせる場面は多くあるはずである。
    最終章は少しまとめに入っていて小説っぽくないが、それ以前の内容は単に小説としても読んでみて面白い内容である。

  • TOC提唱者によるSCM名著。一言でいえばトヨタ「カンバン方式」について書かれた本。物語形式で生産管理の全体最適化について書かれた本で、ビジネスマンなら一度は読んでおくべきだろう。(物語自体の出来はまぁまぁ)

    「ザ・ゴール」を定め、ゴールに対するスループットをKPIとし、ボトルネックを発見・解消する。和を尊ぶ日本人にとって「調整」は暗黙知でも、「説明」の文化である外国では概念理解さえ覚束ない。その文化的背景を踏まえると発刊当初の衝撃は想像に難くない。

    だけど個人間では「和を尊ぶ」日本人も、組織では全体最適化は苦手である。効率化が巧い国民性だけに、縦割り組織が既成事実化し、部分最適が促進されてしまう傾向にあるためだ。日産のゴーン改革などは本書に書かれていることを実践した好例だろう。

    本書の中でジョナ教授が「機械(部分)ではなく工場(全体)のアイドリング時間でコストを捉える。工場のスループットが向上するなら機械の非効率化を気にする必要があるのか?」という言葉は、知識としては忘れがちな視点で思わずハッとさせられる。

    余談だが、本書のキーパートとなるボトルネックを発見する章タイトルが『ハービーをさがせ』になっているが、ハービー自体は一所懸命ハイキングしていたのでちょっと可哀想な気がした(笑)。

  • 仕事でTOCに間接的に関わる事になったので読んでみた。
    小説仕立てなので分かりやすく面白いし、ためになる。
    でも一番勉強になったのは「夫婦は対話が大事」というとこだった(笑)

  • 以前私が工場に勤務していた時に読んだ本です。不良流出・歩留り悪化・異常な時間外労働・納期遅延の常態化などなど様々な問題を抱えていました。理想とするような状態までもっていくには何かを変える必要がありました。しかし、私にはそのためにが何をすべきなのか良く分からなかったのです。そして、製造業の管理者に圧倒的な支持があったと聞いてこの本を手にしました。

    主人公のアレックスは、機械メーカーの工場長です。社命で状態の良くない工場を受け持つことになり、しかも3カ月で改善させないと工場を閉鎖するという課題がつきつけられました。いったい現場で何が問題になっているのかさえ分からない状況、改善に断固として反対するメンバー、妻との関係悪化。 そんな困難な状況に光を照らしヒントを与える人物。幾多の試練を乗り越えながら辿り着いた先は、はたして。

    製造の現場だけに当てはまるのでなく、経営という広い視点でものごとを考えることができる内容です。社内の人間関係だけでなく、主人公と妻との感情のもつれなども横糸に描かれているため飽きさせません。書中のエピソードやポイントがすぐに私の抱えていた問題を解決した訳ではありませんでしたが、あきらめずに物事に当たることの大切さを改めて感じました。

    その後私は違う工場に出向をし、当時一緒に仕事をしていた製造部門の若きリーダーにこの本を勧めました。彼は、とても喜んでくれました。 彼もまた私と同様の悩みを抱えていたのです。実は、私が買った本は彼の手元にあります。たぶん今でも折りに触れて読み返してくれてるのだろうと思っています。

    近森厚史

    私の考えをCHANGEしてくれた書です。大学3年の頃に出会い、それまではデザインが良ければ、技術がよければと思っていた技術屋に製造技術・コストそして物事の考え方を教えてくれました。著者のゴールドラットは、製造技術だけに留まらず、全ての分野(開発・交渉・システム等)で彼が提唱する理論(TOC:制約理論)は応用出来ると説いています。いまでも、行き詰まった時に、考えをCHANGEしてくれるもっとも影響を受けた本です。そして、ゴールドラット博士は、私が最も尊敬する博士です。皆さんも一度読んでみて下さい。技術的な本ですが、物語で書かれているのですごく分かり易い本です。

    シューミー

  • 喰わず嫌いならぬ読まず嫌いだったけど、読んでみたら結構一気に読むことが出来ました。TOC理論の入門書と言う側面よりも、何とかしようと言うメンバーの姿やチーム力、常識と思っていることからの自らの価値観の解放と言った点にむしろ注目して読みました。

  • フィクションとして、普通に面白いと思います。ちょっとうまくいきすぎだろ、とツッコミを入れたくもなりますが。アイセックの後輩達が総会の議論の中で「ボトルネック」という言葉をよく使うようになってきていたのを思い出し、この本に影響された人が多いんだろうな、と時代遅れの感想を抱きながら読み進めていきました。

    それにしてもビジネス書ってのは分かりやすく書かれてますね。良くも悪くも哲学論的な難解さがなくてステキです。僕は文章が固い・難解だと指摘を受けることが多いので、用途に応じて文章を書き分けられるようになりたいです。 実践的な知識や理論も新鮮です。自分の生活にもいろいろ応用できそうですし。成果が出るかどうかは別問題でしょうが、実用的な本を読んで得られた知識をどう活かして成果に結び付けていくかが課題です。

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著者プロフィール

岸良裕司氏(監修)
1959年生まれ。株式会社Goldratt Japan CEO。全体最適のマネジメントサイエンスであるTOC(Theory Of Constraint:制約理論) をあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業」はゴールドラット博士の絶賛を浴び、07年4月に国策として正式に採用される。
青木健生氏(脚色)
コミックストーリー作家(漫画原作者)、シナリオライター、(日本脚本家連盟会員)、劇作家、『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』の脚色を担当
蒼田山氏(漫画)
広告・ビジネス系漫画家。漫画向け背景素材サイト「背景倉庫」制作統括。専門学校非常勤講師。 代表
作は『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』(ダイヤモンド社) 『ブラシ素材集 モノクロイラスト/マンガ編』(ホビージャパン) めちゃコミックで『地雷婚カツ!』連載。

「2023年 『コミック版 ザ・ゴール3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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