考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

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制作 : Barbara Minto  山崎 康司 
  • ダイヤモンド社 (1999年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478490273

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考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則の感想・レビュー・書評

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  • Situation:本書「考える技術・書く技術」は米国での初版が1973年で、ロジカルシンキングや論理的な文書作成のテキストとして評価が高く、この分野では古典となっている。1996年に改定され、書く技術、考える技術に加え、問題解決の技術を追補し、表現の技術と合わせて4部構成となっている。

    Complication:私自身が、論理的思考が極めて苦手であり、文書の作成能力も低いことを嘆いていたところ、コンサルをしている友人が本書をすすめてくれた。これによると、論理的思考も文書作成能力も、問題の根っこでは同じであるという。なるほど、考えたものを文書にするのだから、自分自身の考えが「論理的」に整理されていないと、それに導かれる文章もまた理解されにくいものになる。

    Question:著者であるバーバラ・ミントは、その解決法の原理・原則をピラミッド・プリンシプルと名付け、論理的な考え方やあるべき文書の組み立て方について明確にしている。では、その魅力的なピラミッド・プリンシプルとはどのようなものか?

    Answer:
    1.文書作成時のピラミッド・プリンシプルの基本について
    (1)ピラミッド・プリンシプルの利点
    聞き手や読み手は、頭の中で受け取った情報を関連付け整理しようとする。まず主要な情報(大きな考え)を受け取り、次にそれに根拠を与えるいくつかの情報を受け取ることができれば一番理解しやすい。ピラミッド型に考えや文章を構成することで、受け手の頭の中の作業を容易にし、理解しやすくする。
    (2)ピラミッド型の鉄則
      ①どのレベルでも、メッセージはその下位グループ群を要約するものであること
      ②各グループ内のメッセージは、常に同じ種類のものであること
      ③各グループ内のメッセージは、常に論理的に順序付けられていること
       4つの順序( )内、事例
       ・演繹の順序(大前提、小前提、結論)
       ・時間の順序(1番目、2番目、3番目)
       ・構造の順序(北から南、東から西、等)
       ・比較の順序(1番重要なもの、2番目に重要なもの、等など)
       これらが頭の中でできる分析活動のすべて(演繹的理由づけ、因果関係、各部分への分解、類別)
    (3)タテの関係
      ピラミッドの上部の考えは下部に存在する考えのグループを要約し、Q&Aの関係になっていること
    (4)ヨコの関係
      横に並んだ考えのグループは何らかの論理的な共通点をもってグループ化されていること
      下位にグループ化されたものは、上位の疑問に、帰納的論理か演繹的論理で答えていること
    (5)文書作成時の導入部について
      ①導入部において、読み手がいだく関心に答えを与えるためのストーリー性をもたせること
      ②そのために状況(S)、複雑化(C)、疑問(Q)の順序で展開し、本文で、答え(A)を与えること

    2.考える技術について
    (1)実戦的考えのプロセスは以下の2つ
      ①考えのグループを構成しているロジックの枠組みを見つけ、それをロジックの順序に書き表す
       3つの分析活動 ( )内、作業時の注意点
       ・時間の順序:結果の原因を特定(因果関係の間違いを防ぐためにはイメージ化が有効)
       ・構造の順序:全体を部分に分ける(全体を部分に分ける際には、MECEに留意)
       ・度合いの順序:類似性で分類(大雑把に分類してから批判的に再検討する) 
      ②混乱した考えの中から本質的な考えを抜き出す(帰納法的な要約を見つけること)
       ・グループ内の考えを要約することは、考えるプロセスを完成させる
       ・帰納的グループを要約することは、一連の行動の結果を述べるか、推測される結論を導く
       ・行動の考えは最終成果が分かるように記述する

    3.問題解決について
    (1)問題を定義する
       望ましくない結果(現状)を明らかにし、望ましい結果(目標)を具体化し、差を明確にする 
    (2)問題分析を構造化する
      ①データを収集する前に問題分析を構造化する(でないと膨大なデータを集めて効率が悪化する)
      ②診断フレームワークを用いて、問題分野の詳細構造を明らかにする
       ・構造を図式化する(フロー図から改善効果の高いプロセスポイントを探る)
       ・因果関係をたどる(財務やタスクの構造、問題を伴う活動のプロセスから探る)
       ・想定可能な原因を分類する(原因の仮説や、選択肢構造、決定の連鎖を図式化して探る)
      ③ロジックツリーを用いて問題解決に向けた複数の選択肢を検討する
       ・可能性のある解決案をMECEスタイルで系統立て論理的に細分化する

    以上、勉強したようにまとめようとはしたものの、まだ自分しかわからないものになっている。
    文書作成や問題解決、物事を考える際には、ピラミッド・プリンシプルに立ち返ってブラッシュアップしていきたい。

  • どのように考え、そして効果的に文字に落とし込めるか。その具体的方法を悪文と添削を交えて学ぶことができる。

    論理を述べるためにはグループ化や要約の思考プロセスを伴う
    ピラミッドを作り始める前に、文章全体として読み手のどんな疑問に答えようとしているのか、を知る必要がある
    あらかじめ道筋を示し、トップダウンに話を組み立てる

    正しいピラミッド型になっているかチェックする
    1.どのレベルであれ、メッセージはその会のグループ群を要約するもの
    2.各グループ内のメッセージは、常に同じ種類のもの
    3.各グループ内のメッセージは、常に論理的に順序付けられている
    →演繹(大前提、小前提、結論):三段論法
    時間:因果関係
    構造(北から南):構造ごとによるグループ化
    比較(最重要、二番目、三番目):類別によるグループ化

    ピラミッドの内部構造
    ・主ポイントと補助ポイント間の縦の関係
    →主張とは自動的に読み手の頭に論理的な疑問が生じるということ。その疑問に答えていく。
    ・補助ポイント同士の横の関係
    →演繹的グループ化(一段上のレベルに行くために、最終ポイントを中心にして主張を要約する)ピラミッド下部で用いる
    帰納的グループ化(一段上のレベルに押し上げるには、各ポイントの共通状況を判断し、ひとつの推論を行う)ピラミッド上部で用いる
    ・導入部のストーリー関係
    →疑問の由来をたどることで疑問の本質をはっきりさせる(状況、複雑化、疑問、答え=ピラミッド頂上の主ポイント)
    順序は配列しなおしても良いが、必ず状況から考え始める。そして導入部は飛ばさない(いきなりキーラインポイントまで飛ばない)
    過去の出来事は導入部で述べる
    読み手が知っていることだけを書く
    主題に関する物語を伝え、読み手の興味を高める

    トップダウン型アプローチ
    1.主題を書く
    2.読み手を思い浮かべ、主題に対する疑問を書く
    3.答えを書く
    4.状況を明確にする
    5.複雑化へと発展させる
    6.疑問と答えを再チェックする

    疑問に対する答えは常に理由=キーライン・ポイント(もしくは、複雑化に酔て生じた疑問に答えたことで生まれる、新たな疑問に対する答え)
    →キーライン・レベルでは、演繹法よりも帰納法を用いる

    読み手の疑問(答え)
    1.何をすべきか(方針を与える、選択肢の中から決定する)
    2.どのように実行すべきか(方針を与える、how to を説明する)
    3.実行すべきか(支出の承認を求める)
    4.なぜ起きたのか

    演繹的理由づけ
    1.世の中に実在する状況について述べる
    2.同時にもうひとつ世の中に実在する関連状況について述べる。この記述は最初の記述の主部か述部のどちらかについて注釈することで、最初の記述と関連を持つことになる
    3.同時に世の中に実在する上記2つの状況が意味することについて述べる

    帰納的理由づけ
    ・グループ化した考えを定義づける技術(一語で表す)
    ・その中で不釣合いなものを見極める技術(ボトムアップで質問を繰り返しながら理由づけをチェック)

    帰納的グループ化では、グループ化の根拠が順序を規定する
    ・ある結果の原因を特定する
    →時間の順序
    ・原因と結果を区別する
    ・根拠となるプロセスを明らかにし、図示する
    ・全体を部分に分ける
    →構造の順序
    ・類似のもので分類する(MECE)
    →度合いの順序

    ボトムアップ型アプローチ
    1.言いたいポイントをすべてリストアップする
    2.それらのポイント同士の関係性を考える(図示)
    3.結論を導く

    グループ内の考えを要約するためには、白紙の主張を避け、テーマを絞る。そのためにも、グループ化の根拠を明確にする。

    問題解決
    ・問題を定義する(望ましくない結果と望ましい結果のGAPを理解する)
    1.問題がありそうか or 改善の機会がありそうか
    2.問題はどこにあるのか
    ・分析を構造化する(フレームワーク・ロジックツリー作成→データ収集→調査結果記述→結論導出→行動提案)
    3.問題はなぜ存在するのか
    ・解決を発見する
    4.問題に対し何ができるか
    5.問題に対し何をすべきか

    読み手の頭にイメージを創り出す
    イメージを言葉にコピーする

  • ビジネスは、顧客の関心を喚起し、信頼を獲得、その結果としての契約を勝ち取り、顧客と長期関係の維持を目指す。

    一連の業務遂行において、多くの文書、プレゼンテーション資料を作成し伝達しているはずである。

    その中で、論理的ではない、具体的ではないなど叱責を受けた経験も多いだろう。また部下育成のためにどのように論理的な文書手法をもって指導すれば良いのだろうかと悩ませている人も多いはずである。

    本書はそんな悩みを解決してくれる一助になる。

    本書はグロービス「ロジカル・ライティング」コース同様に、
    ・論理的な妥当性
    ・説得力ある表現力
    ・相手の立場の理解
    をコンセプトにデザインされている。

    私にとって、特に役に立ったのは「自分の考えを練り上げる」訓練になることであった。
    内容はコンサルタントの基本スキルレベルまで達しているため、一般ビジネスパーソンにとって理解するのは骨が折れるかもしれない。
    しかし一読する価値がある良書である。

  • 『多くのビジネスマンは、ものを書く、そして他人が書いたものを読んでそれを理解するという作業に多くの時間を費やしている。しかしながら。皆が書き手の意図をちゃんと把握しているかというと、それは疑問である。』監修者あとがきより。

    伝えたい事をどう伝えるか。書き手の記述の順序が必ずしも読み手の理解する順序と一致していないが為に、結果として分かりにくい文章になっている可能性がある事を理解するべきである。
    読み始めて30秒で伝えたい事を伝わる文書。要素を事前にグループ化すると同時に十分頭を整理した上で組み立てる必要性を感じる。

  • 2013年8月31日以来 2度目の読了

  • 訳のせいもあるのか若干難解。マスターするには何回か読む必要がある。

  • 20160614読了
    読み手に伝わりやすい文章の書き方について述べた本。
    ピラミッド構造にする、帰納法・演繹法、導入部の書き方、要約の仕方などの手法について具体的かつ詳細に述べられている。

    いきなりこの本を読むと挫折するので、要点だけまとまった他のロジカルシンキングの本である程度知識を身につけてから読んだ方がいいかも。
    実際自分も途中で消化不良な感じになった。

  • この本は内定者時代に会社から配布され、当時読み進めてみたものの、あまりに難しくて長らく封印していた、、(笑)

    ずーっと読みたいと思いつつ触手が伸びなかったが、
    コンサルタントとして苦労してきた4年近い経験と維持で、今回は無事読了。

  • かなり読み応えがある。ただ読むというのだとギブアップしてしまうと思うため、必要に応じて辞書的な感じで活用するのが適している本かと思います。

    英文学科卒であるため、内容は懐かしいなと思いました。

    趣味で書きたい人向けよりかは、「論文」とか「プレゼン」とかアカデミック若しくはビジネスライクな本だと思います。

  • 「状況 →複雑化→疑問→答え」の順に説明すると、理解者が増える不思議

    人生の50冊 クリエイティブ・ライフ編 ベスト2

    人に説明するための文章術・ピラミッド理論の伝説の指南書。
    グローバル市場で戦うためには、この伝達ノウハウを取得しなければいけないだろう。
    短時間で報告し、課題を共有し、解決策を選択する方法はこれからの正解のない混迷の時代には必須のスキルになるはずだ。

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考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則の作品紹介

マッキンゼーをはじめ、世界の主要コンサルティング会社、さらにペプシコ、オリベッティ、AT&Tシステム、ユニリーバなどでライティングのコースを教えているバーバラ・ミントが、コミュニケーション力を高める文章の書き方を紹介。

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