新版 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則
- ダイヤモンド社 (1999年3月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478490273
感想・レビュー・書評
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会社のめちゃめちゃ強い人の薦めに従い読破
コンサルタントが以下の4つを言語化した本
・考える技術
・書く技術
・問題解決の技術
・表現の技術
論理は全てピラミッド的に積み上げられた構造になっており上の主張を補うために下の主張がある。
並列しているピラミッドのパーツは帰納か演繹の何れかの関係になっている。
何となくわかったので実践で自分のものにしたい。
理解しきれてない部分があると思うので昇進する度に読み返そうと思う。
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むずかしい。
書く技術 1~5
奇麗なピラミッド構造ができていると読みやすい。
どのレベルの内容も、その下位グループの要約になっているように(縦)、各グループは同じ種類であり、それらを論理的な順番(演繹、因果、構造、比較)に並べる(横)。
SCQで読者の興味を引き、適切な答えAを用意しておく。
Situation 読者と共通認識のある現状
Complication 読者の知らない現状・問題
Question Cに対してどのような解決を望むか
Answer Qに対する答え(なぜ・どのように)
書くときは①考えをピラミッドにまとめ、②一番上にあるテーマを設定し、③自分のQとAを見つけ、④読み手のためにその前提となるSとCを整理し、⑤SCQAの対応をチェック
文書はだいたい「なぜ」か「どのように」の2種類
書き方はなるべく帰納より演繹、堅苦しい印象があるがピラミッド構造が伝わりやすく読者の理解を助ける
箇条書きやキーラインでは中身も書く(○○の理由は5つ、とかはダメ)、白紙の主張は避ける
ピラミッドをMECEに整理する①今の結論は正しいのか②その根拠を要約すると?③要約したことについて他に言えることは?→②で結論を絞り、③で不足を補う
考える技術 6,7
やっぱりピラミッド。結論は具体的に、すべき行動、最終成果の確認・判断ができるように
利点、目的、タスクは縦の関係に置く
書くステップは①論点のMECEなグループ分け(ここで終わっているものが多い)②グループ分けの正しさの論理的証明③そのグループの共通点の重要性
グループ分けの意味は常に考える、だいたいは意味と行動(結果)に共通点、要約ポイントがある
問題解決の技術 8,9
SCQの訓練は①問題はあるか、どこにあるか②なぜ問題なのか③何ができるか、何をすべきか、の繰り返し
これまでの問題と対応策はまるごとSに入り、Cにはさらなる問題R1が入ってくる、Qで望むものR2になるための問題提起をする
データ収集前に問題分析を構造化する
利益構造で業務上の重要タスク、問題点の因果関係を明らかにする(デシジョンツリーやPERTダイヤグラムは問題分析後の行動の分析のために)
コンサルではまず、サプライチェーン、量、競争構造、付加価値、コスト配分、利益配分、資産配分、利益が敏感な要素、などのビジネスうプロセスと傾向を理解する、まとめる課題リストはYes/Noで答えられるもの
表現の技術 10,11
スライドとかは視覚によるロジック理解を助けるモノ
レポートでは目次、協調、数字の見出し、右寄せインデント、ドットによる箇条書きなどを使う
章をまたぐ話題のときは前の振り返りを少し混ぜることで繋がりを体系的にイメージできる
構造がないときの問題解決ではルール、ケース、結果のどれかから分析を始めて他2つを明らかにする
①ルールだけわかっているときは演繹法でケースと結果を考える②ケースだけわかっているときは帰納法で結果を調べてルールを見つける③結果だけわかっているときは不明推測法でルールを予測してケースをチェックする
大事なところ
結局は書く技術で述べられた、ピラミッド構造と興味を引くSCQが大事?それを考えるとき伝えるとき一般で意識してみましょう、ということかな -
ロジカルシンキング、特にそれをコミュニケーションに落として伝えるときにどうすべきか?みたいなことを体系的に整理している。
まあ、ロジカルシンキングの基礎を学ぶには良い気がする。
扱う項目自体は多くなく、基本、ロジックツリーで言いたいことをまとめる、と言う一点に絞ってあれやこれやでやり方を指南すると言う感じ。
普段から思考している人にとっては退屈だが、初学者がフレームワークを手に入れると言う意味では、大きく外したことは言っていないので、良いと思う。 -
考え方の基本原則。ピラミッド型にするとか帰納的演繹的とか書いてある。読むのに時間をかけすぎたので読み直し。
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再読必須
出直さねば… -
分かりやすい文章の書き方(構造の作り方)について書かれた本。
ピラミッド型に要旨から具体に落とすこと、横に並べる要素は同レベルにすること、導入部分には状況や問題などを書いてうまくつなげることなど、実践的なことが書いてある。
要素としては良いことをたくさん書いていて「使える」本なのだが、翻訳のせいか、簡単なことが難しく書かれていて、非常に読みづらい。
内容は良く、知っておくべきことが書かれているので名著と言われるのも理解できるが、要約解説している記事などを読む方が良いだろう。
文章を書くための本が読みづらいという残念な出来になってしまっている。 -
文章を書く前にロジックを組み立てるというのは、少なくともビジネス文章を書く前にはやっておきたいところ。
その都度色々困ることも出てくるだろうから、読み返すためにこの本は手元に置いておきたいところ。
電子化してくれてたら良かったのに。 -
p10
トップダウンに配列する
そしてもっともわかりやすい順序とは、まず全体を要約する考えを述べ、その後に個々
の考えを一つ一つ説明していくことです。
p20
縦の関係
読み手の知らないことについて何かを主張するということは、自動的に読み手の頭の中
に論理的な疑問が生じるということです…つまり、「なぜ?」とか、「どうして?」とか、
[なぜそんなことが言えるのか?」という疑問です。
したがって、読み手の関心を維持する方法は、答えを準備していないことに対して疑問
を起こさせないということです。
p27
物語には、[状況]が設定され、その中で「複雑化」が発生し、それが「疑問」を呼び
起こし、あなたの文章がそれに「答え」を与えます。(すなわちピラミッド頂上の主ポイ
ント)を述べると、読み手はそれに対する新たな疑問を抱くでしょうから、今度は一段下
のラインでそれを答えることになります。
p31 ピラミッド内の構成要素はお互いにチェックし合う関係にある
ピラミッド最上部の箱を埋める
1.主題(伝えたいメインテーマ)は何か?
2.主題について読み手のどんな疑問に答えようとしているのか?
3.答えは何か?
答えを導入部に一致させる
4.どのような情況か?
5.どのような複雑化が生じたか?
2.答えは読み手の疑問に合ったものか?
キーラインを見つける
6.答えから新たにどのような疑問が生じるか?
7.演繹的に答えるか?それとも帰納的に答えるか?
7.帰納的に答えるとすれば、どのような同一名詞で事柄をくくることができるか?
サポートするポイントを組み立てる
8.このレベルでQ&A形式のプロセスを繰り返す
p37 ボトムアップ型アプローチ
1.あなたが言いたいポイントを全てリストアップして下さい
2.それらのポイント同士にどんな関係があるか考えて下さい
3.そこで結論を導いて下さい
p43 導入部を考えることを省略してはなりません
よくあることですが、いきなり書こうとして頭の中で主ポイントを思い浮かべると、そこからの「疑問」は明白なものに思えます。そこで、いきなり「キーライン」に跳んで主要ポイントから生じる「新たな疑問」に答えようとしがちです。でも、この誘惑に負けないでください。
p66 個々でよい導入部を書くための理論を整理しておきます
1.導入部とは、知識を与えるためのものではなく、思い起こさせるためのものである
2.導入部にはストーリーの3要素を常に含ませる
「情況」「複雑化」「解決」
3.導入部の長さは読み手の必要性と文章のテーマによる
p67
なぜ、読み手がそれを知るべきなのでしょうか?なぜなら、それこそが疑問の答えであるとあなた自身が考えているからです。なぜ、その疑問が生じたのでしょうか? それは、読み手の置かれた状況に起因します。このように、逆戻りしながら作業を進めてみることで、自分の設定した疑問が適切かどうかについて論理的な根拠をチェックすることができ、その結果、説得力のある導入部を作り上げることが出来るのです。
p106 ロジックの順序に従う
グループ化の根拠が順序を規定する
1.ある原因を特定する
2.全体を部分に分ける
3.類似でものを分類する
p141 7章 グループ内の考えを要約する
・それぞれの行動を出来る限り「具体的な」言葉で表現する
・グループ化を「明白な」因果関係で構成する(これにより、それぞれのグループを5つ以内のステップにとどめることが出来る)
・結果の記述は、一連の行動から「直接」得られるものを書く
グループ化に漏れがないかを判断するには、結果が十分に具体的に表現されており、最終的に得られるものの姿が実際に頭の中でイメージできるようになっているかをチェックします。
最終成果が常に数値目標を伴うとは限りません。しかし、そのステップが完了したかどうかを判断できるような、何か目に見えるような判断方法が存在するはずです。
p157
「問題点」や「理由」や「結論」などとしてグループ書いた考えに明確な関係を見いだせない場合、それは、グループ化自体がおかしいことを示唆しています。再度考え直すことが必要です。
p164
全てのグループ化の作業で、常に自問してください。「なぜこれらの考えをグループ化したのか? なぜ、ほおかの考えではなくこれらをグループとしてくくっているのか?」その答えは次の2つです。
1.それらは、すべてある特性を共有しており、かつ、その特性で関連づけられる
全ての考えであるから(このけーすでは、ようやくポイントはその類似点の意味から得られる考えとなります)
2.それらは全てある結果を達成するために一緒に取らねばならない行動であるから(このケースでは、ようやくポイントは一連の行動によって得られる結果を述べます)
p167 問題解決の技術
問題志向型の文章とは一般的に以下の3つの基本質問のどれかに対してこら絵を出そうとするものです。どの質問に答えるかひょみてが事前に何を知っているかによります。
1.我々は何をすべきか?(解決策が分からない場合)
2.我々はそれをなすべきか?(解決策がすでに提案されている場合)
3.我々はいかにしてなすべきか? または、あなたはそれをいかにしてなすだろうか? (解決策が分かっており、すでに受け入れられている場合)
p172 問題を定義する
1.もんだいがありそうか?(あるいは改善の機会がありそうか?)
2.問題はどこにあるのか?
3.問題はなぜ存在するのか?
4.問題に対して何が出来るか?
5.問題に対し何をすべきか?
p174
現在の結果と期待していたことの間にはギャップが存在しています。そのギャップがすなわち「問題」です。この問題を解決するためには、ギャップの原因を明らかにし、そのギャップを埋めるために必要なステップを決定しなければなりません。
「問題提議のフレームワーク」では以下の3つの質問に答えることが必要になります。
1.いま、何が起きているのか?
2.今の何が好ましくないのか?
3.代わりに何を望んでいるのか?
p197 9章 問題分析を構造化する
1.いくつかの仮説を設定する
2.あやまったかせつをすて、ただしいかせつをせんていできるように、仮説の実験装置を考案する(仮説我だとなものなのかどうか判断するためのチェックポイントを設定する)
3.仮説を証明する明確な結果が得られるまで実験(妥当性のチェック)を繰り返す
4.証明された仮説にもとづき、望ましい行動をする
p214
「それぞれの質問に対して、イエス、ノーで答えるためには、何を知る必要があるのか?」と自問すればよいのですから。
p215 ロジックツリーを作る
1.問題が存在するか?
2.それはどこにあるか?
3.それはなぜ存在するか?
4.それにどう対処することが出来るか?
5.それにどう対処すべきか?
p267 11章 文章表現にピラミッドを反映させる
こつはいくつかのキーワードを見つけ、キーワード間の関係を探し,その関係を目に見えるようにイメージ化することです。
p276
実験を組み立てるコツは、それによってはっきりとイエスかノーの答えを出せるようにすることです。状況要素を部分的に変え。「何が起こるか見てみよう」とするだけでは不十分です。実験の結果によって、仮説を保持するか捨てるかを明確に出来なくてはなりません。 -
要約
【書く技術】
第1章:読み手の理解プロセスと同様のプロセス,つまりピラミッド型にモノを考えたり書くことで,明快な思考と文章を実現できる。ピラミッド型の枠組みでは,上位のモノが下位のモノを要約する形となる必要がある。そのチェック法として,下位のものが1つの名詞で表現できるか考えればよい。
第2章:縦の論理と横の論理,導入部のストーリー作りが大切である。横の論理は,1つ上のレベルのメッセージを支えるための論理で,演繹法と帰納法がある。導入部のストーリー作りについては,「状況」「複雑化」「疑問」「解決」の流れに沿うように思考を構成することが大切。疑問に答え続けることが,読み手の関心を維持することに対して重要な働きをする。
第3章:ピラミッド構造の作り方は,トップダウン型とボトムアップ型の2種類があり,基本は前者から取り組むとよい。(感銘したのは,一度完成させてしまうと,その質がどうであれ,満足感を覚えて手直しする気が起きなくなるから。卒論執筆時に同じ体験をしたの笑った)以下,重要だと思ったこと①導入部は必ず設けて,過去の出来事,聞き手に自明なことをそこに書く②キーライン・レベルでは演繹法より帰納法を使った方がより簡潔に伝えられる。
第4章:導入部を設けることは,相手の関心を喚起したり,主題(主ポイント)を理解してもらったり,書き手の熱意や誠実さを伝えたりするために非常に重要。導入部は必ず「状況(S)」「複雑化(C)」「疑問(Q)」で構成するよう心掛けるべき。
第5章:帰納法と演繹法の違いについて。演繹法は,三段論法を代表的であり,第1ポイントに対して第2ポイントが説明している形を取る。つまり,第1ポイントの主部か述部に対して第2ポイントがコメントをしている。帰納法は,ある1つの名詞によって上部のレベルのポイントを要約している。基本的に帰納法を使った方がよいが,下部のポイントでは明快に説明できる場合にのみ,演繹法を使うべきである。演繹法を使う場合は,「それゆえに」は2つまでに留める方が良い。
【考える技術】
第6章:帰納法によってキーラインを構成するときには,その順序をチェックするのが良い。これはグループ化の妥当性をチェックする重要な手段である。順序の基準は,時間・構造・度合いが代表的であり,それ以外の基準を考えるときは明確な根拠を設ける。多くのポイントがリストされたときは,共通性により小さくグループ化して,それにも順序をつける。順序に気を配ることで,自身の考えを整理できて,明確に聞き手に伝えることができる。
第7章:白紙の主張を避ける。帰納的なジャンプをする「正しく要約を表現することの最大の価値は、そうすることが、いったい自分が何を本当に言いたいのかを見出す助けになるということです」「また、もう一つの価値は、読み手に対し、自分がこれから詳しく伝えようとしている考えを事前に伝え、読み手の頭の中の受け入れ体勢を準備させることです」
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理路整然と書かれてるし具体例も多いから言ってることは分かるんだけど、読んでて最初から最後まで楽しくなかった。
他人を説得するプレゼンとかする機会が多いなら読んで損はないかもなぁ。つまらないけど。。。