そんな新事業なら、やめてしまえ! 既存の資産と能力を活かす6つの原則
- ダイヤモンド社 (2005年9月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478502594
作品紹介・あらすじ
名ばかりのイノベーションは、時間とコストの無駄遣いだ!「伝説のマーケター」ジーマンが語る事業成長の核心。
感想・レビュー・書評
-
マーケティングなんて全くの門外漢だったので、読むのが大変だった。
でも、読んでみると自分に関係ないという人はまずいないのではないかと考えが変わった。
公務員でも個人事業主でも会社員でも、政治家でも。
また、本書ではイノベーションよりリノベーションが需要だということが主題となっていて、その重要性も理解できた。
個人の成長についても同じことが言え、たとえば、関連のない資格を次々に揃えるのがイノベーション、何かのテーマに沿ってその周辺の資格を揃えるのがリノベーション、というところでしょうか。
この手の話が苦手な自分にはまだ理解しきれない点が多々あるが、何度か読み返したい良書だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
企業が新たなる成長の道を探るとき、コアコンピタンスに着目しそれを強みとしてイノベーションを試みるというケースは多いが、現実的には失敗する可能性が高く投資効果の得られない博打である。本来、企業が新しいことするときには、コアコンピタンスに軸を置いて考えるのではなく、コアエッセンスに軸を置いて考えるべきであるという、これまでにない新しい論調である。確かに、変化のスピードが早くにありニーズが多様化している現代の社会において、コアコンピタンスにこだわって継続性のある事業を創ろうとすることがどれだけの価値を持っているのか、疑問を感じる部分もある。そのような中で、コアエッセンスこそが企業の強みを出せる源泉であるという提言には新鮮みを感じた。しかしながら、そのコアエッセンスが何かということに企業自身が気付くのが難しいというジレンマがあり、そのジレンマを解消するためのヒントをいろいろと与えてくれるのが本書。
豊富な実戦経験を基にして書かれており、示唆に富んだ読み応えのある内容。イノベーションを考える上でも、一旦反対に振った議論として大変に参考になる。