本当に困っている人のためのゴキブリ取扱説明書: ドクター青木式・究極の退治マニュアル
- ダイヤモンド社 (2002年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478860366
感想・レビュー・書評
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仕事で害虫駆除の方と関わることがあり、進められたため読了。
私自身害虫駆除を頼んだりは一切なく、かなり綺麗好きではあるが、それでも学びとなることがあった。
本当に家に発生させたくない方は勉強になると思いますし、業者に頼む場合も参考になると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真剣に殺さないとゴキブリに失礼だという論理は意味不明だが、それ以外の何やかやは新しく知ることが多くて面白い。ユーモアたっぷりの文体も楽しめる。
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図書館から借りました
学術本。良書(←無夜推薦だから、きっとマイナー。。。)
ゴキブリの生態から入っていき、どうやれば奴らが家から出て行くか、懇切丁寧に説明してくれる。
なるだけ薬剤を使用しない(かわりに手間をかける)方法をとっている。
はっきりいって、おもしろい。何、これ。
わかりやすい。
絵もゴキブリが可愛らしいデイフォルメであちこちに登場する。
ゴキブリの重さは1グラムだから、食べる餌は一日に0.01グラム。生ゴミの始末をしても、レンジが油がはねたそのままなら、餌はたっぷりある状態になってしまうという。
それを踏まえて、整理整頓、夕食後に掃除機を、というからすごいわかりやすい。
アンケートも秀逸です。
ゴキブリの好悪を500人以上に聞き、二人しか好きと回答しなかったという。
そして、その二人の答えがすごい。
「みんなが嫌うから」「追い回すと楽しいから」
それは、好きとは違うだろう、という回答しかない。。。
書き方が巧くて、読みやすい。あんまりにも軽快なので、なぜと思ったが。
あちこちの研究室に潜り込んだり、マーケティングが仕事だった頃もあったり、独立して、会社おこして、またどこかの研究員になったり、わかるには教えることだと言われて「それもそうだなぁ」と、講師になっちゃったり。
多彩な経歴があるゆえか。
ゴキブリを弁護しているような文もあるが、作者は言う。
ゴキブリ駆除の仕事をし、研究をしたから、「仕事で殺しまくった」「研究室で実験のために餓死させたり、薬で殺したり、とにかく殺しまくった」。「蝶の胸にピンを刺すとき、その命を思って罪悪感がわくのに、これだけゴキブリを殺しても、自分は罪悪が全然わかない。でも、それでいいんだろうか」と。
気持ち悪い話も、たぶんある。(無夜は平気で読めたが・・・)
でも、おもしろい本。ほかの本も読んでみたいと思える本だった。 -
人間は無条件にゴキブリを忌避しがちである。しかし、彼らが身の回りにいない生活を送りたいと願うならば、まずは彼らについて徹底的に知ることである。その先に適切な駆除法があるのだ。その意味で、この本はまさに「知は力なり」を体現している本だといえる。ゴキブリが家の中にいるのは、実は無知な我々が彼らを呼んだのだということがよくわかった。