フューチャー・イズ・ワイルド

  • ダイヤモンド社
3.64
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本棚登録 : 698
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478860458

作品紹介・あらすじ

舞台は500万〜2億年後の地球。もはや人類の姿はそこになく、大陸の移動と氷河の浸食によって生態系は激変、新たな環境に適応すべく、動物たちは想像を絶した姿に進化した-一見、奇想天外とも思えるこの大胆な仮説を、著者は第一線で活躍する科学者たちの検証を交えながら、きわめて具体的に組み立てていく。現生するどの動物が、いかなる環境の変化に適応した結果、その容姿をとるにいたったのか-かつての食うものが食われるものに、食われるものが食うものに。そこに繰り広げられる新たな弱肉強食の世界を、壮大な時間的スケールのなかで一気に描ききってみせる。時代ごと地域ごとに詳説された、生物進化のマニュアルであるとともに、未来に向けた他に類を見ない一大生命史でもある本書は、まさに知的エンターテインメントと呼ぶにふさわしい内容である。

感想・レビュー・書評

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  • 2億年後、そこにはもう人類もAIも存在しません。人類が滅んで1000年後に現れるナウシカたちも既にいないようです。
    ***
    そこはまるで原始時代。
    2億年後、地上では体重8トンの巨大なイカ[メガスクイド]が闊歩しているのだそうです。
    イカに支配されている!!(((;゚Д゚))))
    ***
    こうして1億年単位でみてみると、地球って結局、生物が繁栄して滅んで、また繁栄して滅んでを繰り返しているだけのようにも見えてきます。
    だとすれば何のためにそんなことをするのでしょうか。何のために地球は存在するのでしょうか。
    答えはきっと出ないと思いますがそんな不思議を考える本でした。

  • 中学生の時、友達に借りて読んだ本。
    人間がいなくなった、未来の地球で、進化がどのように進むだろうかということを生物学の観点から考察したもので、とても興味深かった。ただ、現在からの年代ごと(500万年後、1000万年後、…)に多くの生物が紹介されているのだが、著者たちがどのような知見からその生物を想像するに至ったかを説明して欲しかった、というのはある。もう一つは、ぶっちゃけ2億年後の世界(本書では現在から2億年後までが考察の対象になっている)なんてどうなっているのか分からない上に答え合わせできる人なんていない(?)のだから、言ったもの勝ちだろう、というのは思った。それを言っちゃあお終いだが。こういったことをあまり気にしなければ、面白く読める本だと思う。

  • 二億年後はイカが地上を侵略している!?
    素晴らしいじゃなイカ!

  •  地球誕生から46億年間を描いた本は沢山あるが、未来の地球を描いた貴重な本である。 現時代は人間が繁栄し美しい地球を破壊し続けた。そして6回目の大量絶滅は、人類が原因で起こるとされている。
     そして、人類がいなくなった後の地球はどうなるのであろう?山を切り崩しコンクリートジャングルにした場所は?原子力発電所の周りはどうなるのか?
     長い地球の歴史からみれば人類が繁栄た時間なんかあっという間なんだよね。何万年もの長い歳月をかけて人類の痕跡を消し去り、美しい地球に戻っていく。
    そして、環境に適応できた種のみが独自の進化を遂げることが出来る。
     象の様な巨大イカが陸を歩き、魚類が空を飛び、蜘蛛は哺乳類を家畜にする…。
     など、とても興味深い話題が沢山詰まっている。

  • 人類が絶滅した後のそのまた後、2億年後の地球の話。
    現代に生存している生物を基に、架空の生物を大真面目に考案している。

    地球がどうなろうと、生物は強かだ。
    そこには野性しかないのかと思いきや、そうではない。

    生物や地学が好きな方は読んでみると面白いかもしれない。

  • 出てくる生き物が気持ち悪くて、本当に大好きです。世界の説明も分かりやすく読みやすい。忘れた頃に繰り返し読んでいます

  • 子供に返って楽しめる。舞台は500万〜2億年後の地球、まじめに奇抜にその時の地球を考察する。イカがスーパーでっかくなってのしのし歩いたりする。ヤバイ、2億年後まで生きてたい。

  • この書籍では、ぜん書とは違って人類滅亡後から「500万年後」・「一億年後」・「二億年後」の地球史と言いますが、地球活動史と生物進化史をそれぞれについて解説しています。

  • 「人類が死滅していること」「筋肉や骨の強度といった生物の構造そのものには変化がないこと」「光合成の速度や進化の速度は現代と同等であること」を前提に、500万年後、1億年後、そして2億年後の地球にはどんな生物が繁栄しているかについて、あくまで科学的な知見と推測に基づいて描かれる、未来の地球の姿。最初はギャグかなぁーと思いながら読み始めましたが、読み進めると「意外にこんな世界が本当に有り得るのかもしれない」と思えてきました。空を飛ぶ魚も陸上で生活するようになったイカも、なくはないだろうなぁという印象です。

    ただしカオス理論を考えると、何か一つの要因が違っただけで、この本で推測された未来は絶対に来ないんだろうな、とも思います。そう考えると、嘘っぽくならない程度に、かつかなり大胆に生物の進化について考え、それを本にまとめて世に出した、この本の出版者たちは思い切ったことをしたなーというか、度胸があるなぁというところです。

    科学的な根拠に基づいた壮大な娯楽、として楽しめる本だと思います。

  •  前回図鑑版を読んでちょっと食い足りなかったので、こいつはおもしろかった。
     出てくる生物も興味深いけど、そこにくっついてくる理屈がいいのである。
     巨大な陸上イカとか空飛ぶ魚もいいが、一番気に入ったのは高山に巣を作るクモと、その家畜である地球最後のほ乳類である。なんともいえないペーソスがあっていい。
    2006/2/19

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