グリーン・ワールド(上)

  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 62
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478860588

作品紹介・あらすじ

自らの手で廃墟にしてしまった地球を捨て、宇宙船スカイフラワー号に乗った、選ばれし1万人の人間たち。10年の歳月をかけ、目的地であるこの星にたどり着く。果たして、人間たちはこの新天地で生き残ることができるのか。1000年に渡る、人類の新たな物語がここに始まる-。

感想・レビュー・書評

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  • この小説は、ある位置の近未来の地球で人間が地球を破壊してしまって、住めなくなってある一定度の人間を宇宙航海船に乗っけて送り出して、ある惑星「アスカリス系第二惑星」に降り立ってからの話で、千年紀の内の前半の五百年について回顧風に書かれています。

  • 2013年6月28日

    <GREEN WORLD>
      
    イラスト協力/デーヴィッド・アンガス、ジュリアス・コストニー、マーガレット・ウォルティ[David Angus、Julius Csotonyi、Julius Csotonyi]
    装丁・本文デザイン/中澤裕志

  • 2012.10.08

  • カテゴリで言うとSF小説。
    地球から遥かに離れた星へと移住した人類が、
    「グリーン・ワールド」と呼ばれる星のなかで、生き抜いていく過程が描かれている。

    よくあるSF小説との差異を挙げるとすると、この小説においては、
    進化的な動植物の変化や、人間の営為によって環境自体が変化してしまう、
    という側面をふんだんに取り入れている点にあると思われる。
    動植物が絶滅したり、環境が汚れてえらいことになったり…
    意外にもこうした視点を(テーマの)中心において描かれた話というのは少ないもので、
    著者の発想力豊かな異形の生物たちのユニークさもあいまって、
    非常に新鮮な印象を受ける。

    話自体は1000年に及ぶ、「グリーン・ワールド」と人間の変化の歩みということになる。
    特別な謎があるわけでもなければ、山と言える山があるわけでもなく、
    ある種の俯瞰した視点からの史的な記述が、
    時代時代の誰かしらのエピソードに準じながら展開されていく。

    わざわざ図まで付けて、現地の生物の説明を行っている点が、特筆すべき点。
    図鑑に物語性を付与した、という感じの布置が妥当なところなんじゃなかろうか、と
    思ったりする。

    ユーザが見えないと言えば見えないが、妙に示唆は多い(ような気がする)。

  • 地球を荒廃させてしまった人間たちが、二度と同じ過ちは繰り返すまい、と誓って、新たな星、「グリーン・ワールド」に移住する。
    最初は慎重に暮らそうとするものの、世代を経るごとに、人口が増えるごとに、だんだん地球での記憶や教訓が失われていってしまう。
    人間は新しい環境で生きていくのに必死になり、何よりもそれが優先され、そして――というお話。

    移住からの1000年間にわたり、その時々の一場面を描くことで、「グリーン・ワールド」の変化を追っていく形。

    地球上とは全く違う生態系を、きれいな図鑑風挿絵を盛り込みながら、解説しているのですが、グリーン・ワールドの生物は、まあなんというか、気持ち悪い。
    昆虫と爬虫類の中間みたいなの。
    それもある意味、地球とは全く違う環境、というリアル感があっていいのかも。

    シミュレーションSFという感じで結構楽しめました。

  • 2010.05.09購入

  • アフターマン、フューチャーイズワイルドのドゥーガル・ディクソン最新作。荒廃した地球を捨てて、未知の惑星グリーンワールドに移住した人類の1000年にわたる歴史を描く連作短編。
    モチーフは西部開拓時代と品種改良。人類によって絶滅させられ、あるいは家畜として歪に変化させられていく土着生物たちの行く末が見所。絶版になった「マンアフターマン」に通じるブラックさと気味の悪いイラストが、好きな人にたまらないはず。

  • フューチャーイズワールドは良かった。でもこれは・・・。妄想?もっとうまい人に代わりに書いてもらえばよかったのに。失敗作。

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