デフレとラブストーリーの経済法則―「超」整理日誌

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著者 : 野口悠紀雄
  • ダイヤモンド社 (2003年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478942024

デフレとラブストーリーの経済法則―「超」整理日誌の感想・レビュー・書評

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  • 「超」整理法で有名な経済学者が書いた本。
    『デフレとラブストーリーの経済法則』って、なんだか楽しそうなタイトルに惹かれましたが、週刊誌に連載されたコラム集でした。
    経済に軸足を置きつつも、映画の話、本の話、健康の話などを絡めつつ時代を読み解く、というもの。

    優れたラブストーリーには必ず客観的な障害が設定されている。
    1.社会的階級(貧富差や階級差)
    2.両家のいさかいや親の反対
    3.戦争や革命
    4.年齢差
    このうち、社会が成熟してきたら1~3の障害はなくなるかもしれないが、年齢差はなくならない。つまり年齢差こそが未来社会で恋愛ドラマを成立させる基本条件になるはずだ。
    これこそが、将来のエンターテインメント・ビジネスの中核である。
    …だそうです。
    最近のニュースを見ていると、最大のエンターテインメントな障害は不倫のような気がしますが、どうでしょう。

    ドイツが東西に分かれていた頃、東ドイツ領内にあるポツダムを訪れて
    “ポツダム宣言とは対日降伏勧告のことだと長らく思っていたのだが、ガイドは、それについてはひと言も触れなかった。彼の説明では、会議の議題はドイツ分割である。第二次大戦の死者数を書いた説明板には、ソ連2000万人、ドイツ970万人等々と数字が並んでいるが、日本の名はなかった。彼らにとって、第二次世界大戦とはヨーロッパにおける戦争だったのだ。”
    やっぱりね。

    “「廃墟」とは、物理的な現象であるとともに、すぐれて社会的・経済的な現象なのだ。廃墟の根底にあるのは、「未来は現在より悪くなる。それを食い止めるすべはない。黄金時代は過去のものとなった。それを再現する条件は失われた」という認識と、静かな諦観である。”
    “現在の日本にある廃墟の代表は、炭坑・鉱山跡と過疎地の鉄道廃線、それにバブル期に造られたホテルやレジャー施設である。これらを、「現代日本の三大廃墟」ということができよう。”
    そして
    “将来新しく廃墟となる建造物がありうる。それは、かつて日本を支えた製造業の工場だ。”

    時代は変わっていく。
    それを受け入れられず、過去の栄光を再びと昔ながらの金融政策を行い続けているのが今の不況の原因だと著者は書く。
    ただしこれが書かれたときは小泉劇場の頃。

    相変わらず不況から抜け出せず、真面目に質素に生活しているのにどんどん生活レベルを落とさざるを得ないとは、いったい何の罰なのか。
    経済の本を読んでもちーっともわかりませんでした。

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