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この作品からのみんなの引用
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それに、同質の者が集まって作る世界は傷つくこともなく快適ですが、先が閉じています。発展していく余地がないのです。いくら立派な理由があって作った集団でも、始末におえないものになってしまう恐れがあります。
― 76ページ -
けれども、「この人が言っていることは奥が深いな」とか、「黙っているけれど存在感があるな」とか、そういう感じを与える人の中では、「意味」だけではなく「価値」の増殖が起こっているのです。それは、一人でじっと自分と対話したことから生まれているはずです。
― 41ページ -
ひきこもって、何かを考えて、そこで得たものというのは、「価値」という概念にぴたりと当てはまります。価値というものは、そこでしか増殖しません。
― 40ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ひとりの時間をもつ大切さ、を改めて考えた。
ワタシ自身子供がいるので、著者の子育ての話しも興味深かった。まとまった時間を邪魔しないという概念、ワタシも大切にしようと思う。
他人の噂が好きな人は、1人でいる時間が少ないんじゃないかなーと読んでいて、ふと思った。
ひきこもることの大切さ
こどもの一人で過ごす時間を分断しない。
うちにこもることで、自分の中の価値が熟成する。
学校に行きたくなかったら、まわりがあれこれ言わずほおっておく。
ひきこもりでも、なにかアルバイトなどして、自分に向く仕事にであうことが、大切。どんな仕事でも毎日してもものになるには10年かかるから、自分に合う仕事に早く出会えた方がいい。
人は皆一人でいるのは寂しいものだと思う。 その前提から出発して、そうは言っても一人でしかいられないのは仕方ない、一人でいるのも悪くないよ、と説くのは説得力がある。 一人は寂しくないと説かれても説得力はない。 一人でいるとき、その使い方が問題だ。テレビを見ていたり、ネット上でつながっていたりするのでは、実質的に一人でいないのと一緒。内省という言葉は最近とんと聞かれないが、それをする... 続きを読む »
買った帰りのバスの中とその後の小一時間で読み終わりました
新鮮な刺激でした
初、吉本隆明さんでした
次はどんな出会いがあるかな?
私も引きこもり気質なので、大勢の中の孤独で安心というのはすごく分かる。
私の場合は、飲み屋のカウンター席であったり、少し騒ついた喫茶店がその場所だ。ネクラは死語になったけれども、社交性を讃美する風潮と正常であることへ狂信は、引きこもり気質の私たちには煩わしく感じてしまう。
引っ込み思案の気質を持て余すとき、病的なものと区別するためには 「大勢の中の孤独」に安堵するといいと作者は言う。 その例として、銭湯と神社のお祭りをあげる。 これは、すごく面白いと思う。 僕は、自分ならば、そこに秋葉原と映画館と場外馬券売り場を加えたい。大勢の中の孤独って心地いいと、改めて納得する。 キャスターのように、オピニオンリーダーだったり、生き方そのものが「善」... 続きを読む »
ひきこもりを善悪の軸で考えてはいけない。引っ込み思案は駄目で、とにかく社交的な方が良いという価値観が潜在的にあるから、ひきこもりは良くないとされているが、一人きりで、分断されないひとまとまりの時間を持つということは、価値のあることなのだ。
ひとまとまりになった自分の時間を持つことが大事で、他人が「ひきこもるな」なんて言わなくていい。
雰囲気に酔う人、偽の厳粛さを創りだす場所、そういうものなんか気にしないで、それぞれの関わり方をすればよいと。祭りや銭湯での「大勢の中の孤独に安堵」という言葉がとても気に入りました。僕も油断するとひきこもってしまうので、ちょっとうれしい。
「引きこもる時間も大切だし、内向的なのは生まれつきの性格なのだから無理に直そうとする必要はないんだよ」って本。
引き蘢ってる人よりは、それを問題視して表に出そうとしてる人に読んでほしい。
【目次】
第1章 若者たちよ、ひきこもれ
—コミュニケーション能力を過大視するな
第2章 不登校について考える
—「偽の厳粛さ」を子供は見抜く
第3章 子供のいじめ、そして死について
—「傷ついた親」が「傷つく子供」をつくる
第4章 僕はひきこもりだった
—きらめく才能よりも、持続する力が大事
第5章 ひきこもりから社会が見える
—ぼくはいま考えていること
あとがき
ひきこもりという社会的に批判を受けがちな傾向にある行動に対して、肯定的に捉え、且つひきこもることの重要さを説いた一冊。私自身ひきこもりがちな人間なので、なるほどと思い、歯に衣着せない率直な言葉にはスカッとした気持ちさえ感じました。しかし、中盤以降は話題がひきこもりという軸からブレてしまっています。本書まるまる一冊使って語ってもらえることを期待していた身としては少々肩すかしな印象。思想を全面的に納得はできませんが、自分の言葉を持つ著者には好感を抱きます。ひきこもることで得られる価値はきっと人それぞれで、同じことをしても吉本さんのようにはなれないかもしれません。しかし、何事に対しても自分の基準を持ち、肯定的に捉えることは精神の安定上、有用な措置なのだと思いました。
「ひきこもり」については、本人の問題としてネガティブに扱う傾向があると思われる。そんな風潮に対して疑問を投げかけているのが本書。 「ひとりの時間を持つ」ことの重要さに注目すると、「ひきこもり」という行為/現象は必ずしも悪いものではないという見方が可能となる。明確な根拠を立てて主張しているわけではないが、共感できる点が多かった。 大物だから、年を重ねているから、という面も少なからずあるのだが... 続きを読む »
引きこもりがちな自分はそのままでいいんだ、むしろずっと引きこもることを続ければいいんだ、ということに気づかせてもらいました。
後は吉本さんの近況報告みたいなかんじでしたね。
人に伝える言葉は後でいい。まず、自分に伝わる言葉を持つ。
ひとはひとりの時間を分断されては何事もなしえない。
だいぶ救われた。
この本の著者、今や「ばななパパ」と呼ばれてしまっている。松井秀喜のパパゴジラや、横峯さくらのさくらパパ同様に、著名な娘の無名な父親扱いだ。 吉本隆明は「変節した」とか、もう「賞味期限を過ぎた」とかもいわれている。もはや過去の人、私もそう思っていった。 かつての思想界の巨人であったこの人の著作を本当に久々に読んだ。30年ぶり位だ。 口述筆記という方法のせいだろうか、老成と... 続きを読む »
ひきこもりを悪い状態だとし、外に出そうとする人たちを批判しています。
ひとりの時間を持つことは価値を生む、社交性は意味を生むけど、価値を生むのはひとりの時間だそうです。
子どもが自殺するのは親の代理死である、
いじめる子といじめられる子というのは強い子と弱い子の間で起こるのではなく、傷ついている子同士の間で起こる、
など、吉本さんの深い見解に触れられなんだかほっとします。
内向的な人間としては、社交性の無さをそれでいい、と言ってもらえることがまずなかったので、救われました。
自分の時間を意図せず奪われる娘。
娘の時間を意図せず奪う親。
この辺りは肝に銘じたい。
引きこもりというか内にこもる性質について書かれている。
パソコンから先の世界で満足する事を肯定しているわけでは無い。
人とコミュニケーションする言葉はひたすら「意味」を作り出すための言葉だが、人は「ひとりの時間を大切にする」ことで「価値」を作り出すための言葉を自らの中で醸成する。「意味」を偏重する必要はない、「価値」こそが強さにつながる―
孤独とは、人の強さとはなんなのか?シンプルで難しい問いに、わかりやす応える著者の力強い言葉は、思春期にいる人はもちろん、いつまでも迷いがちな私たち大人にとっても道しるべとなりそうだ。
結局今の日本には、
情報が多い『平和』が用意されているということだ。
真実や事実は別として。

世間では、ひきこもりって響きは、マイナスのイメージばかり。
でも、吉本隆明さんは、かなり肯定的に捉えている。
ひきこもりの人は、明るくて社交的ではないかわりに、考えること、感じて自分で内密にふ...





